2008/01/14 デザインはローコストでハイリターンの経営資源〜『デザインの深読み』の著者、坂井直樹氏に聞く 装飾性やライフスタイル的価値観から語られることが多いデザイン。 その社会的機能に注目するのが坂井直樹氏だ。 1987年、日産自動車の「Be-1」をデザインし、自動車業界に一石を投じたことで知られる。 製品のコンセプトから考えてデザインをプロデュースする「コンセプター」は、デザインは重要な経営資源と説く。 ── この本では、オーガニックデザインからアップルの「iPod」、コクヨの「カドケシ」など、デザインにまつわる様々な商品、事象を取り上げて、縦横無尽に語っています。坂井さんから見て、デザインとはそもそもどのような機能を担っているのでしょうか。 坂井 “アップデート”するというのがデザインの特徴の1つではないでしょうか。例えば日本では携帯電話の新製品が1年間に4回、市場に投