エコとエンタと活性化、“一石三鳥”の「地産地消」とは?(後編)生産者と消費者を結びつける仲人的ビジネス~九州のムラ市場~ ●地産地消の代表例である農産物直売所は、流通という視点で考えると、卸売市場などの中間流通を排した非常にシンプルな仕組みだといえる。中間業者不在なので流通マージンが発生せず、規格統一や出荷調整といった制約もない。生産者は一般的な流通よりも出荷の自由度が高い上に、ほとんどの場合は売価決定権も持っている。 ●生産者にとっては良いこと尽くめに映るが、流通・小売の役割を担うことは容易ではない。自由度が高いとはいっても、消費者の購買行動は市場の原理に沿う。安かろう悪かろうでは商売が成立しない。在庫調整機能や商品提案機能など、流通・小売が市場で果たしている機能は想像以上に多いものである。本業である生産の片手間でやるには荷が重いはずだ。 ●福岡市のショップ「九州のムラ市場」は