長寿命で省エネ――電球や蛍光灯に続く“第4の照明”として期待されているのが、LED照明だ。地球温暖化防止の目標値を定めた「京都議定書」では、2012年までに、「高効率照明器具」(LED)の普及により、家庭・業務用途をあわせて約340万トンの温室効果ガス削減を求めている。実際、ここ数年の進歩はめざましく、お洒落なお店や新築マンションにいけば、LEDのダウンライトやスポットライトが普通に使われている状況になった。 しかし、家電店の店頭を見渡しても、家庭のベース照明(主照明)として利用できそうなLED照明は見あたらない。あるのは、スタンド照明など補助的な製品ばかりだ。その理由を、先週開催された照明器具の専門展示会「ライティング・フェア2007」で探った。 店頭に置いてもらえない理由 まず訪れたのは、東芝ライテックのブースだ。同社は、昨年6月に家庭用として一般的な電球ソケット用(E26、E17金口