いま経済苦から首を吊ろうとしている人がいるとして、政治家が景気回復を約束したところで何の意味があるでしょうか。そういうものは時間をかけてやるものですが、首を吊ろうとしている人は今日明日の生活に困窮しているのです。その人がじっさい飢えているなら、いまさら魚釣りのやり方を教えている場合ではないのです。すぐに魚を与えなければその人は死んでしまうのです。 しかし当座の生活費を与え、魚を与えて、それだけで終わってしまってよいものでしょうか? みじかい時間でみればお金や魚を与えることは絶対的に正しい。ですが、いつまでもいつまでも延々と与えつづけるべきでしょうか? その場にあたっての対策と、ながい目でみた政策、どちらも必要なのです。時間の長短だけでなく、範囲の広狭の違いもあるでしょう。 わたしたちは専門家ではなく一般人(総合家。以下、読みやすさの都合で「一般」といったり「総合」といったりしていますが基本