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ビッグ・ファイブの定義ビッグ・ファイブとは、ゴールドバーグ,L.R.が提唱したパーソナリティの特性論で、人間が持つさまざまな性格は5つの要素の組み合わせで構成されるとするものです。「特性5因子論」とも呼ばれます。 その5つの因子とは、「神経症傾向(N)」「外向性(E)」「経験への開放性(O)」「協調性(A)」「誠実性(C)」です。 神経症傾向は、環境刺激やストレッサーに対する敏感さ、不安や緊張の強さを表すものです。 外向性は、社交性や活動性、積極性を表します。 経験への開放性とは、知的好奇心の強さ、想像力、新しいものへの親和性を表すものです。 協調性は、利他性や共感性、優しさなどを表すものです。 誠実性は、自己統制力や達成への意志、真面目さ、責任感の強さを表すものです。 さまざまな研究から、ビッグ・ファイブというこの5つの特性は、文化差・民族差を越えた普遍性を持つものとされています。 ビッ
社会的学習理論の定義社会的学習とは、社会的行動を学習するという意味に加え、社会の場でなされる学習の方法も意味します。 社会の場でなされる学習とは、例えば、対人相互行動の中で、他者の行動を真似したり観察したりすることによって、行動を獲得、修正、除去することです。 もともとは、他者の行動を模倣し、その模倣に対して学習者が直接強化される模倣条件付けの過程を指していましたが、1960年代以降、バンデューラ,A.による社会的学習理論の再定義づけが行われました。 バンデューラの理論により、学習者に直接強化がなされなくても、他者が強化されているのを観察するだけで、他者の行動が学習される観察学習、モデリングの過程を指すようになりました。 これは代理強化とも呼ばれるものです。 したがって、社会的学習は、現在ではバンデューラの観察学習、あるいはモデリングと同義語として使われることが多いようです。 社会的学習理
傍観者効果の定義他者に対し援助すべき状況であるにもかかわらず、周囲に多くの人がいることによって、援助行動が抑制されてしまう集団心理を傍観者効果といいます。 傍観者効果の実験を行った、ダーリーとラタネによれば、その場にいるのが自分だけであれば、援助行動が行われる確率が高くなり、反対に、周囲にいる人が多ければ多いほど援助行動は抑制されるとされています。 傍観者効果が生じる原因としては、「責任の分散」「聴衆抑制」「多元的無知」などが考えられています。 責任の分散とは、自分がしなくても誰かが行動するだろう、他者と同じ行動をすることで責任や非難が分散されるだろうと判断してしまうことです。 聴衆抑制とは、行動を起こして失敗した際の、他者のネガティブな評価に対する不安から、援助行動が抑制されるというものです。 多元的無知とは、周囲の人が何もしていないのだから、援助や介入に緊急性を要しないだろうと誤って判
集団極性化の定義集団による問題解決や意思決定が必ずしもうまくいかないという事例は、社会心理学の研究において数多く報告されています。 集団で意思決定を行う際、個々人の当初の判断や行動傾向、感情などが、集団でのさまざまなやりとりを通す中で、極端な方向に強くなる現象を集団極性化と言います。 これはつまり、集団討議後になされる集団の反応の平均が、討議前に個々人によってなされた反応の平均よりも、同一の方向により極端になって現れるということです。 集団極性化には、1人で意思決定を行う時よりも、集団で行う時の方がリスクの高いものとなるリスキー・シフトと、反対に、より安全性の高い無難な意思決定になるコーシャス・シフトの2つがあります。 最初の個人決定がリスキーな方向であれば、集団決定はよりリスキーな方向にシフトし、最初の個人決定がコーシャスな方向であれば、集団決定はよりコーシャスな方向にシフトするというこ
内言と外言の定義ヴィゴツキー,L.S.は、人間の発話のレベルを内言と外言という2つに分類しました。 内言とは、音声を伴わない内面化された思考のための道具としての言語です。 述語中心の構造をとり、圧縮や省略が多く、単語同士が非文法的に結合しているのが、内言の特徴です。 一方、外言は、通常の音声を伴う、伝達の道具としての社会的言語のことです。 主語中心の構造をとり、文法的に整合性を持つというのが、外言の特徴です。 ヴィゴツキーによれば、発達的には「外言から内言へ」と移行していくとされています。 内言の分化は、幼児期に始まるものの、この分化が不十分な段階では、思考に外的な発声が伴ってしまい、この不完全な内言が幼児期の独り言であると、ヴィゴツキーは考えました。 内言と外言の補足ポイントピアジェ,J.は内言ができてから外言ができる、つまり、思考ができるようになってから話し始めると考えており、ヴィゴツ
認知的不協和理論の定義認知的不協和理論は、心の中に生じた矛盾を解消しようとする心理作用を示すもので、フェスティンガー,L.によって提唱されました。 自己や、自己をとりまく環境に関する意見・信念・行動などを「認知」と呼びますが、認知的不協和理論では、その認知要素間に矛盾がある場合を不協和状態と呼びます。 不協和状態は、不快な緊張状態を生起させます。 そこで、この状態を回避しようとして、認知的要素の一方を変化させたり、新たな要素を加えたりして、認知的不協和を低減させるのです。 その方法としては、例えば正当化認知を加えるといったことが考えられます。 有名な具体例としては、喫煙があります。 「タバコは肺がんの原因となる」という話を聞いても、簡単には喫煙をやめることができないとします。 そうした場合に、「たばこを吸っていても長生きの人はいる」「たばこよりも交通事故の方が死亡確率は高い」などといった反
心理学用語集サイコタムについて心理学用語集サイコタムは、心理系大学院の入試で実際に出題される英語や専門科目の試験をベースに、心理学の専門用語の中でも重要なテクニカルタームを分かりやすくまとめたサイトです。基礎心理学(感覚・知覚、認知、学習、社会、発達、自己・パーソナリティ)、臨床心理学(基礎理論、心理検査、心理療法、カウンセリング技法、精神疾患、コミュニティ心理学)、心理学研究法(統計・研究法)、心理学者・心理学史、関係行政論という5つのカテゴリに大別しています。各カテゴリから下位分野のテクニカルタームの解説を参照することができます。 各ページは「定義」と「関連キーワード」と「補足ポイント」で構成されています。「定義」では専門用語(テクニカルターム)の定義や意味を事例等も含めて説明しています。「関連キーワード」ではその専門用語を説明する上で欠かせない語句を掲載しています。「補足ポイント」で
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