穴を掘って秘密基地遊びをしていた子が土がくずれて窒息死して、メディアに報じられた。事故にあわなければ 報じられることはなかっただろう。 菅井の子供の頃、近くのセメント工場の敷地で遊んでいて、吸い込まれて死んだ子がいたっけ。 大して雪の降らない東京で育った菅井は、マンガで、北国の子が雪でトンネルやでっかい城塞をつくって遊んでいる話を読んで半信半疑ながら、そんな遊びに憧れた。札幌の雪祭りの像が中まで雪じゃないのを知ってがっかりしたのはそのずっとあとだ。 20世紀少年のケンヂたちだけではない。 今も秘密基地遊びをして、事故にあわないために、メディアにさらされていない子たちは他にもたくさんいると思う。 秘密基地遊びをして、窒息死などの事故にあうのは、 毎日をしのいで生きて、生き詰まり、自殺や犯罪にはまってしまう可能性とどちらが大きいだろうか。 そんなに違わないような気もする。 先日古本屋の張り紙に