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2022年12月17日 蟻マシーンを土に埋めてみたら・・・ 今から半年前。 蟻マシーン2号ミニを土に埋めてみました。 息子のアイディアなのですが、一体どう言うことなのでしょうか? 息子が自宅のアリ部屋に並ぶ、たくさんのアリが暮らす蟻マシーンを眺めているとき、「この巣を土に埋めたらアリが入るかな?」と言ったのです。 それは面白そうな実験! 蟻マシーンはアリが暮らすのに最適だという自信はあるので、土に埋めれば野生のアリたちが暮らす可能性があるかもしれません。 しかし、野外にはアリたちが自由に巣を作れる場所が無数にあるので、入らない気もします。 これはやってみないと分かりません。 そして今年の6月。 蟻マシーン2号ミニを土に埋めてみたのです。 あれから6ヶ月、埋めたことをすっかり忘れていたのですが、息子が埋めたことを思い出して掘り出しに行ってきたのです。 アリ入ってるかな〜?と掘り返してみたとこ
2021年08月15日 大発見! テラニシクサアリの乗っ取り方法判明! 山に生息するテラニシクサアリ。 クサアリの仲間は樹の根元に巣を作り、長い行列を作り、様々な好蟻性生物を見つけることができます。 クサアリ亜属は、他にもクロクサアリ、ヒラアシクサアリ、モリシタクサアリ、フシボソクサアリがいて、どれもよく似た外見をしています。 ただでさえ見分けの難しいグループなのですが、ここ数年でクサアリモドキ→ヒラアシクサアリ、モリシタケアリ→モリシタクサアリ、テラニシケアリ→テラニシクサアリと、和名が変わったり、さらにクロクサアリが、実は何種かに分かれるようで、本当に複雑なアリです。 クサアリの仲間は、働きアリは肉眼ではどれもよく似ているのですが、女王はこの通り一目で違いが分かるほど異なる姿をしています。 そして、これらのクサアリ亜属共通の習性は、結婚飛行を終えた女王は他のアリの巣を乗っ取る一時的社会
2018年04月22日 グンタイアリの女王護衛フォーメーション 南米で観察したハマタグンタイアリ Eciton hamatumの巨大コロニー。 行列に巨大な女王アリが現れた時は本当に興奮しました。 一つの家族が100万匹を超えることもあるグンタイアリ。 そのすべての母親である女王の存在感はすごいものでした。 万が一、このたった1匹の女王が死んでしまったら? 新女王がいた場合は、その新女王がオスと交尾をして働きアリと生きていくことができますが、もし新女王がいないタイミングで女王アリに何かあれば、残された100万匹を超える働きアリたちは路頭に迷うことになります。 寿命なら仕方ありませんが、外敵に襲われるなどの事故だけは何としても防がなくてはいけないのです。 グンタイアリが他の多くのアリと異なることと言えば、やはり毎日のように引っ越しをするということ。 引っ越すということは女王アリも地上を歩く必
2017年12月31日 ブルドックアリの女王アリの主食とは!? ブルドックアリは以前、女王アリや働きアリが頻繁に産卵して、その卵を幼虫に与えるという変わった習性をご紹介しましたが、今回はさらに驚きの習性をご紹介します。 それは、女王アリの食性についてです。 ブルドックアリの巨大な女王アリ。 この女王アリを観察していると、何も食べないことに気が付きました。 ブルドックアリは口移しによるエサの分け与え行動はしないので、働きアリが女王アリにエサを与えることもありません。 巣の中にある食料と言えば、働きアリが幼虫に与えるために運び込んだ小昆虫です。 働きアリも、この小昆虫を食べることもあるため、女王アリもきっとこれを食べているのだと思ったのです。 しかし、何日観察を続けても、女王アリは巣に運ばれた小昆虫には一切興味がないようで見向きもしません。 他に巣の中にあるもので考えられるものと言えば丸々太っ
2017年06月10日 ミツツボアリの蜜壺役について 去年から飼育をしているミツツボアリのコロニーですが、2ヶ月前からついに腹部に蜜を貯蔵する蜜壺役の働きアリが現れました! 現在7匹の蜜壺役が誕生しています。 まさに蜜壺ですね。 もはや歩くことはできず、ず〜っとこの状態のまま動きません。 蟻マシーン2号ミニで飼育中ですが、石膏なので通常のアリであれば問題なく歩けますが、蜜壺役は天井にぶら下がるので、そのままでは重たい体を支えられないと思ったので天井にはあらかじめ針でガリガリと傷を付けていましたが、予想通りその傷を利用してぶら下がっています。 ミツツボアリについて、ずっと気になっていることがありました。 このように腹部が膨れるのは、羽化した時から特別な個体なのか?それとも普通の個体が徐々に貯蔵するようになるのか?一体どれくらいの時間をかけてここまで膨らむのか?などなど。 この写真を見ると天井
2017年03月19日 虫嫌いは克服できるのか? みなさん苦手な虫はいますか? ゴキブリ、毛虫、ムカデ、クモ、ナメクジ、ヘビなど、誰もが一つや二つは苦手な生物がいるものです。 僕の周りには人から変人呼ばわりされるほどの、すごいレベルの生き物好きの人たちがたくさんいますが、そういう人たちに出会うたびに「苦手な生き物はいますか?」と質問をするのですが、そんな生き物好きな人達ですら何かしら苦手なものがあるのです。 そんな苦手なものは克服できるのでしょうか? そのためには、なぜ苦手なのか?その理由を考え、その生き物のことを知ること、そして何よりも克服したいという気持ちが一番大切だと思います。 人から嫌われることの多い生きものたちですが、どれも僕の大好きな生き物たちです。 しかし、唯一苦手な虫がいます。 過去のブログを読んで頂いている方はご存知かと思いますが、それは毛虫です! 毛虫の中でも巨大なクヌ
2017年01月08日 TG-4+魚露目8号で撮影 虫を撮影する人にとっては有名な「魚露目8号」という小さなレンズ。 接写のできる魚眼レンズで、レンズギリギリの距離までピントを合わせられるため、小さな虫を背景を入れて撮影することができるのです。 購入したのはずっと昔なのですが、長年ほとんど使用することなく置いてありました。 このレンズは組み合わせるレンズが重要なようで、うちにあるレンズでは満足できる写真を撮ることができなかったのです。 そんな時、オリンパスのTG-4との相性がとても良いと知り試してみたところ、今まで試したどのレンズよりも満足できる写真が撮影できたのです。 現在使用している一眼での広角マクロと比べると敵わない部分も多いのですが、価格や持ち運びやすさを考えれば大満足です! TG-4への取り付けにはこれらの部品が必要になります。 左から魚露目8号、FiT 魚露目8号用リングアダプ
2016年08月10日 マダニの産卵 7月12日に息子が公園で拾ってきた大きなマダニ。 そのまま湿らせたキッチンペーパーを敷いたシャーレの中に入れていました。 このように満腹まで吸血して成熟したダニが、この後行うことを観察したかったのです。 そして10日後・・・。 頭部近くにある丸いもの。 これが卵です。 そして、さらに数日後・・・。 本格的に産卵が始まりました。 マダニの産卵は過去にも観察していますが、このように頭部近くに卵の塊ができます。 どうみても頭から卵を産んでいるように見えます。 どこから産卵しているのか知らなかったので体を調べてみました。 ひっくり返すと、裏にヘソのような穴があります。 図鑑で見たところ、ここは生殖口という場所らしいです。 では、卵はここから出ているのでしょうか? 透明なシャーレで産卵しているダニを裏から見るものの、ここから卵は出ていませんでした。 どう見ても頭
2016年01月24日 トゲオオハリアリのオスが望む最高の死に方・・・ 沖縄に生息するトゲオオハリアリ。 翅芽痕の付いた女王役がオスと交尾をしています。 メスの腹部が白いのはインク。 女王役は働きアリとは体のつくりは同じで、翅芽痕があることで区別できるのですが、肉眼では分かりにくいので、腹部に個体識別できるように印を付けているのです。 このように印を付けることで、女王役の行動がよく分かります。 トゲオオハリアリは、他のアリのように体のつくりが働きアリと異なる女王アリという階級は存在せず、働きアリの中の1匹だけがオスと交尾をして受精卵を産むことができます。 詳しくは過去のトゲオオハリアリの女王役をご覧ください。 この仕組みを観察によって発見した研究者の方がすごいです。 皆さんご存知かと思いますが、すべてのアリの働きアリはメスです。 オスは繁殖期のみ現れて、結婚飛行で新女王と交尾をすると死んで
2015年11月21日 巨大オオゲジの魅力とは? 昔から大好きなオオゲジ。 すごく可愛いですよね? しかし、一般的にオオゲジは嫌われることの多い生き物です。 そんな方へ、オオゲジの魅力を紹介いたします。 まず最初に、得体が知れない生物というだけでも恐怖心が膨らんでしまいますので、どんな生き物かといいますと、ムカデ綱 ゲジ目 ゲジ科に分類され、ヤスデではなく、肉食のムカデの仲間で、日本では小型なゲジ属と、大型なオオゲジ属で合計2種が知られています。 小型なゲジは都内の街中にも生息するほど身近な生き物で、自宅ベランダのプランターの下にもいます。 顔をよく見ると口にはムカデと同じく太い毒牙があります。 昔素手で採集した時に噛まれたことがあるのですが、オオムカデほどではありませんでしたが、そこそこ痛かったので立派に毒を持っています。 そして脚は自切することができ、軽く触っただけで根元からボロボロっ
2015年10月25日 アリを襲う!? マダラマルハヒロズコガ 10月に飛び立つオスアリを観察した日、同じ巣で驚く光景を見ることができました。 いつものように巣の入り口付近には、たくさんのマダラマルハヒロズコガがいます。 このようにミノから頭部を出しています。 アリが近くに来ると、素早くミノの中へ引っ込みます。 食性について詳しいことは分かっていません。 暮らしている場所から、おそらくアリの死骸や食べカスなどを食べているのではないかと予想していましたが。 都内の公園など身近に生息している虫でも、分かっていないことは無数にあるのです。 そんなマダラマルハヒロズコガを観察していると、すごい場面を見ることができました! ミノの隙間からオスアリが出ている!? これは間違いなく、今まで一度も見ることができなかった捕食場面です。 ミノの中に引っ張られています。 仲間が襲われていることに気が付いているの
2015年09月13日 映画「アントマン」試写会 9月19日上映「アントマン」の試写会に行ってきました。 すっごく楽しかったです! スパイダーマンやアイアンマンなどの製作をしているマーベル・スタジオによる作品。 どちらも大好きな映画。特にアイアンマン大好き。 アントマンは、主人公が特殊なスーツを着て、身長1.5cmに変身するというもの。 最初この話を知った時、小さいからアントマンと呼ぶのかと思ったのですが、実はそれだけではなかったのです。 なんとアントマンのパートナーはアリ! アリを利用して天敵から身を守るアントマンは好蟻性生物の一種ですね(笑) アリが映画などに出るのは珍しくはありませんが、今まで見てきたものは種類が分からなかったり、体のつくりが偽物っぽかったりするのですが、このアントマンに登場するアリは忠実に再現されたものすごくリアルなアリなのです。 アカカミアリも登場するのですが、色
2014年08月23日 TG-3はマクロがすごい! 虫を撮影する人たちの間で話題になっているOlympusのTG-3を先月から使っています。 普段使用している一眼は、とにかく大きくて重いので持ち運びが不便で、「今日は写真撮るぞ!」と気合を入れないといけません。 カメラを持っていない近所の散歩などでも、撮影したい場面は多いので、常にポケットに入る大きさで虫を撮影できるものを探していました。 別売りのLEDライトガイドを取り付けています。 これ自体が発光するのではなく、ストロボ横にあるLEDの光をレンズ周辺のリングに引っ張ることでマクロ撮影の時に明るく撮ることができます。 スズメガの幼虫に寄生するヤドリバエ。 コンデジでここまで撮れるとはすごいですね! すべてTG-3で撮影。 面白い機能としては深度合成モードがあります。 深度合成モードで撮影したトゲアリ新女王のサナギ。 マクロ撮影では被写界深
2014年04月01日 みんな大好きアーモンドチョコ! にそっくりな・・・ 幼いころから大好きなアーモンドチョコ。 きっと皆さんも好きだと思います。 美味しそうですね。 実はこれはアーモンドチョコだけではなく、アーモンドチョコに良く似たある生物を混ぜて撮影したのですが、どこに何が混じっているか分かりますか? このまま置いといたら、絶対に間違えて食べてしまうと思います。 もう少し拡大。 大きさや形は似ていますが、色がちょっと違いますね。 その正体は・・・ 3cmの巨大なダニです! 以前も紹介した巨大なダニ。 三脚、ストロボ、マクロレンズを使い、ツヤを出すために筆で水を塗って真剣に撮影しながら、僕は何を撮っているんだろう、と一瞬疑問に思いましたが、こんなことに時間が使える平和な人生に喜びを感じてしまいました(笑) 急ぎで撮影しないといけないものがあったので、そのついででしたが、こちらを撮影して
2014年03月28日 ものすごく重要なディフューザー アリを撮影するときは、キャノンのマクロレンズとツインストロボを使用しています。 使用するカメラ、レンズ、ストロボなどの機材にに何を使うかも重要になりますが、これらと並んで大切なのがストロボの光を和らげるためのディフューザーです。 もしかしたら高価な機材よりも重要かもしれません。 特にアリを撮影する場合、撮影は暗い環境になるので、素早く動くアリを自然光で撮るのは難しく、早いシャッタースピードが必要になるのでストロボに頼らなければいけません。 この写真はツインストロボをそのまま使用した写真です。 光沢のあるクサアリの頭部や腹部に、はっきりと二つのストロボが反射しています。 さらに、全体的にギラギラと硬い写真になっています。 光沢のない虫の場合、ここまで気にならないのですが、今回は分かりやすく比較をするためにクサアリを選びました。 ※アリヤ
2014年02月05日 海を歩くアリ!? 開けた海岸近くなどは湿度や温度変化が激しいため、生息しているアリの種類は森林に比べて少なくなりますが、アシナガキアリ、オオシワアリ、ヒメアリ、アシジロヒラフシアリなど、このような場所を好む種類も存在します。 左からアシナガキアリ、オオシワアリ、ヒメアリ、アシジロヒラフシアリ そして、このような過酷な生息環境でも生きていけるアリは、人家や畑など開けた場所から森林まで、生息環境に幅広い適応力があるため、植物や貨物などに紛れて生息地を広げて外来種として問題となるアリでもあります。 さらにこれらのアリの多くは、一つの巣に複数の女王が暮らす多雌性で繁殖力が強いのも特徴です。 海で暮らすアリの代表とも言えるのがツヤオオズアリです。 南西諸島の海岸では、どこでも見つけることができます。 海岸近くの砂浜に巣を作るツヤオオズアリPheidole megacephal
2013年12月03日 仲間同士で助け合い! アリ部屋に行くとツムギアリの働きアリが部屋を楽しそうに歩き回っていました。 植木鉢を使い、脱走防止の水を入れて飼育をしているツムギアリの巣を見たところ、わずかに片側によって距離が短くなった場所を、仲間同士で橋を作って脱走していました。 ツムギアリは視力が優れているので、もう少しで届きそうという事が分かるのかもしれません。 仲間を橋にして渡っています。 あと少しで届きそう。 この写真は、一度渡って脱走した働きアリたちが、再び巣に戻ろうとしているところです。 ツムギアリは美しいですね。 皆で協力して渡ろうとする働きアリたち。 もうちょっとだけど届かない・・・。 1匹を踏み台にして登る! 行っちゃった・・・。 「ヤマアリ亜科」カテゴリの最新記事
2013年11月22日 幼虫?成虫?ネオテニー(幼形成熟) ホタルといえば、きれいな川でカワニナを食べて育つゲンジボタルやヘイケボタルが有名ですが、実は幼虫時代を水中で過ごす種類は極わずかで、ほとんどの種類は幼虫も陸上で生活をしています。 日本には45種類ものホタルが生息していますが、その中で水中で暮らすものは、ゲンジボタル、ヘイケボタル、クメジマボタルのたった3種類だけなのです。 そして、これらの陸棲ホタルの中には、成虫になっても幼虫のような姿をしている種類が多く存在するのです。 マレーシアの森で、倒木などで見つかる巨大なサンヨウベニボタル。 幼虫は粘菌などを食べているようで、メスの成虫は幼虫型をしているようなのですが、まだ見つけたことがありません。 どんな姿なのかも知らないので、もしかしたら幼虫だと思っている中に成虫メスが混じっていた可能性もありますが。 石垣島に生息するオオシママドボ
2013年11月14日 クロオオアリの巣を乗っ取るトゲアリ女王 結婚飛行を終えると、クロオオアリCamponotus japonicusなどの巣に侵入して、その巣の女王をころして巣を乗っ取るトゲアリPolyrhachis lamellidens。 乗っ取り方法や生態には未だ分からない事が多いのですが、長年飼育下で様々な方法を試したところ、現在では高確率でクロオオアリと同居をさせることに成功しています。 先日、野外で乗っ取りに成功する確率はとても低いのではないかと書きましたが、乗っ取りに成功するには、いくつかの順序や環境が必要で、野外でも同じ条件さえ揃えば、巣の乗っ取りは決して難しくないと感じています。 この方法では、ほとんどの女王が乗っ取りに成功する事から、個体によって乗っ取りに上手い下手があるのではなく、重要なのは順序と環境なのです。 巣の深くへ侵入する前に、まずはクロオオアリ働きアリの
2012年05月05日 ハチノスツヅリガに寄生するコマユバチ 先日、爬虫類などのエサを養殖する業者の知人から、「ハニーワームに寄生するハチが大発生していて困っていて駆除方法はないか?」との連絡がありました。 ハニーワームとは、ハチノスツヅリガGalleria mellonellaというガの一種で、幼虫はミツバチの巣を食い荒らすため、養蜂家にとっては大害虫でスムシと呼ばれて嫌われています。 ハチの巣を食い荒らす幼虫 産卵数が多くて養殖が容易な事から、釣りエサや、爬虫類や両生類のエサとして養殖をされていて、釣り業界ではブドウムシ、ペット業界ではハニーワームという商品名で売られていて、釣りのエサとして売られている中には、幼若ホルモンを使用して、幼虫の令数を増やして巨大化させたものまであるのです。 ハチノスツヅリガGalleria mellonellaの成虫 過去に勤めていたエサ養殖所では、多くの
2013年08月10日 カギムシの脱皮 深夜に飼育中のカギムシPeripatus dominicae barbadensisを見たところ、ちょうど脱皮をしていました。 頭の先端から皮が剥けて、背中中心で皮が裂けて、全身を脱ぎました。 脱皮後の皮は、ムシャムシャと食べてしまいました。 ムシャムシャ・・・。 この写真では、口の中にある牙が見えました。 結構鋭い牙です。 バルバドスカギムシは、とても飼育がしやすい種類で、現在レッドローチ1〜2令を生きたまま与えていますが、近くに来ると粘液をビシャ!と吹きかけ動きを封じてからムシャムシャ食べています。 生まれた子供も、順調に成長しています。 「アリ以外の生き物」カテゴリの最新記事
2013年06月10日 どんどん増えるアブラムシ 数匹から養殖を開始したアブラムシは、だいぶ数が増えてきました。 このようにパックで種を発芽させて飼育をしています。 1本の小さな苗に、1匹のメス成虫を乗せた4日後にはこの通り! 左上にいるのが母親です。 1日で10匹以上の子供を出産します。 こちらも同じく1匹のメスを乗せた4日後の状態。 右の葉の中心にいるのが母親です。 子沢山で成長も早いので、あっという間に増えていきます。 脱皮中のアブラムシ。 成長はとても早く、産まれた子供は約1週間で成虫になり出産を始めます。 蟻マシーンのエサ場に入れるにはパックは大きすぎたため、このような小さな容器でも養殖してみました。 ムネアカオオアリを飼育中の蟻マシーン2号ミニのエサ場に、アリ脱走防止の粉を塗ってからアブラムシの付いた苗を入れてみると、アリたちはすぐに苗に登り始めます。 アリとアブラムシのこの様
2013年05月31日 まるで宇宙生物!?憧れのカギムシ!! 皆さんカギムシをご存知でしょうか? バルバドス島に生息するカギムシPeripatus dominicae barbadensis。 ムカデやヤスデのように細長い体に、たくさんの脚を持つ生物ですが、これら節足動物の多足類とはまったく違う生物です。 有爪動物(ゆうそうどうぶつ)のカギムシ類に分類され、1820年ごろにセントビンセント島で初めて発見されました。 当時、無数の突起を持つナメクジだと思われたり、ミミズやヒルなどの環形動物や、節足動物に分類されたそうですが、最終的には独立した有爪動物となったのです。 約5億年前のカンブリア紀の化石からも発見されていて、この頃は海で生活をしていましたが、現在は海で暮らす種類は存在せず、すべてが陸生種となりです。 ビロード状の皮膚は完全防水で、水滴を体に垂らすと雫となって転げ落ちるので、体は一切
2013年05月22日 集団生活をするカニムシ 南米のガイアナで発見されたメクラカニムシParatemnoides nidificator。 このカニムシは集団生活をして、仲間で協力して獲物を捕食する事が知られています。 カニムシとしては気が強く、撮影のために移動させようとティッシュで追っていたら、ハサミを持ち上げて威嚇して挟んできました。 長期飼育をしているコロニー。 孵化したばかりの小さな幼虫と、成虫が同じ場所に群れています。 幼虫はかなり小さいのですが共食いなどは見られず、仲良く同居をしているのです。 卵の塊。 すでに形ができているので、孵化間近のようです。 孵化したばかりの1令幼虫。 獲物を見つけると、集団で襲い掛かります。 カニムシの仲間はハサミに毒針を持つので、挟まれた獲物は毒によって徐々に動けなくなります。 飼育は容易で、小さなシャーレなどで集団生活の様子を観察することができ
2013年04月30日 産卵から親離れまで3ヶ月間の記録 タイに生息する、全長26cmの巨大オオムカデ。 3月に産卵してから度々紹介してきましたが、無事に親離れをしました。 そこで、産卵から親離れまでの3ヶ月間の記録をまとめました。 2月4日 産卵中。 卵を雑菌などから守るために、地面に触れないように自分の体の上に産卵しています。 産卵後は、卵が地面に触れないように抱きしめます。 3月13日 少し見にくいのですが卵が孵化しました。 まだムカデの最大の特徴である脚はありません。 ムカデとは思えないような姿をしています。 以前ジムカデの1令幼虫を紹介しましたのでご覧ください。 3月26日 脱皮をして2令幼虫になりました。 脚が生えてムカデらしい姿になりましたが、色は白いままです。 4月18日 再び脱皮をして3令幼虫になりました。 2令のときよりも、細身で脚も長くなりました。 卵のときは、母親に
2012年12月25日 ムカデを狩るジュズフシアリ 沖縄に生息するムカシアリ亜科LeptanillinaeのジュズフシアリProtanilla。 働きアリは3mmほどの大きさがあり、1mmほどの小型種の多いムカシアリとしては巨大です。 とても珍しいアリで、発見できたのは今回で3回目です。 生態には謎の多いアリですが、今まで飼育してきた感じでは小型ムカデを好んで捕食しますが、レッドローチもよく食べてそれほど飼育は難しくはありません。 ジムカデを捕食する様子を観察しました。 ジムカデを見つけた働きアリたち。 脚に噛み付き毒針を突き刺します。 一度刺さった毒針はなかなか抜けません。 この毒はムカデにとって猛毒で、刺されているうちにぐったりと動けなくなってきます。 ムカデが動かなくなると、働きアリは幼虫をムカデの元へ運びます。 幼虫は自らムカデに齧りつくのです。 よく見ると、ムカデの柔らかい脇腹に
2013年02月21日 「アリの巣の生きもの図鑑」完成! ついに「アリの巣の生きもの図鑑」の印刷が始まりました。 印刷所が自宅の近くで、完成したばかりの本を出版社の方が1冊届けてくれました! B5サイズで200ページと言うのは知っていましたが、実際出来上がったものを触ると、想像以上の大きさとボリュームです。 ハードカバーでしっかりとしたつくり。 この本には著者の皆さんの発見の数々が詰まっています。 中には、たった1枚の写真を撮るために、船や飛行機で何日もかけたものも数多くあります。 特に小松さんは、1種類でも多くの好蟻性生物を載せたいがために電車、バス、飛行機、船などで日本中を旅していました。 そんな数々の苦労や発見、写真の美しさやページ数から考えても、とても価値のある一冊だと自信を持ってオススメできます。 そして、たくさんのご予約を頂きありがとうございます。 とても嬉しく思います。 昨日
2013年02月09日 ヤスデのようなヨロイオオムカデ その3 ヤスデの狩りの方法 前回、ヨロイオオムカデがヤスデ食だったとご紹介をしましたが、予想以上に多くの方々から反響があり驚きました。 ムカデ好きとしては、ムカデの話でたくさんの方に喜んで頂けるというのは嬉しい事です。 その後、多足類を研究する専門家の方にヨロイオオムカデの写真を見て頂いたところ、オオムカデの仲間ではあるようですが、こんなムカデは見たことがなく、今までに発見されていないグループである可能性が高いようです。 今後さらに詳しく調べて頂く予定です。 ヤスデを食べることが判明したヨロイオオムカデは、ヤスデを仕留める方法や、体内を食べ尽くす方法も、かなり特殊であることが分かりました。 この日は東南アジア産のフトマルヤスデを与えてみることに。 今まで与えていたアマビコヤスデやアバラヤスデの仲間は、ヤスデ特有の臭い匂いが少なく感じる
2013年02月07日 イソカニムシの捕食 飼育中のイソカニムシGarypus japonicus。 普段見慣れたカニムシと比べると、かなり巨大です。 ダニ好きの方は、すでにご存知かと思いますが、とても面白い本が出版されました。 その名は「ダニ・マニア」です! ダニを研究する島野さんが書かれた本で、様々な種類のダニが写真付きで紹介されていて、ダニ以外にもカニムシ、ザトウムシ、ヤイトムシ、クツコムシ、サソリ、ウデムシ、ヒヨケムシなども紹介されています。 ダニって種類も多いし、面白い種類もいろいろいますが、ダニを詳しく紹介している本はとても少ないので、このような本はとても嬉しいです。 僕の撮影したダニ写真も紹介されていて、自宅近所のアリの巣から見つけた、アリと深い関係を持つすごいダニの写真なども使用していただきました。 カニムシはサソリのような毒針を持っていないのですが、時に自分と同じくらいの
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