事故のあらまし 2019年4月9日19時27分頃、飛行訓練を行っていた航空自衛隊のF-35A戦闘機が、三沢基地の東方約135km付近の洋上で墜落した。 この事故は、19時26分頃に管制機関(自衛隊レーダーサイト)から、他機との交錯を避けるために降下指示を受けた後、高度31,500ft(9,600m)から旋回しつつ急降下し、わずか2分たらずで海面に激突したという異様なものである。 海面激突時の「降下率」は1,100km/h(60,000ft/min)以上であるから、飛行速度は1.0マッハを超えていた可能性がある。すなわち、機首をほとんど真下に向けた状態で、音の速さで海面に激突している。 F-35Aは航空自衛隊に配備が始まったばかりの最新鋭装備であるが、アメリカでの開発難航や価格の高騰に加え、現在も残るさまざまな不具合が知られていることから、この事故は単なる戦闘機の墜落に留まらない注目を浴びた