今シーズンかぎりで、長谷部誠の勇姿がピッチ上で観られなくなる。 これはドイツのフットボールファンにとっても、寂しいことだ。彼が第二の故郷と呼ぶ、フランクフルト周辺の人たちだけではない。現在40歳の元日本代表主将は、2008年元日にこの国に降り立ってから、3つの本拠地とたくさんの敵地でこのスポーツを愛する人々に認められてきた。なかには、私たちの国が生んだ競技史上最大のレジェンドのひとりを引き合いに出し、“アジアのベッケンバウアー”と呼ぶ人もいるほどだ。 そんな愛称で親しまれた理由は、両者のポジションの類似性だけでなく、リーダーシップやインテリジェンス、プロフェッショナリズムにも通じるものがあったからだ。 鬼軍曹とブンデス制覇、フランクフルトではEL制覇