猫が「シャー!」をするのは相手を威嚇するためです。威嚇には「攻撃的」威嚇と「防御的」威嚇の2種類がありますが、「シャー!」は敵を遠ざけるための防御的威嚇に当たります。無用な争いを避けるための手段なのです。 猫の祖先は砂漠に住んでいたリビアヤマネコといわれており、多くの毒蛇から身を守らなければなりませんでした。ライオンのように吠えることができない猫は、敵である蛇の真似をすることで毒蛇を遠ざけ、身を守りました。毒蛇に遭遇しない現代社会においても本能としてその習性が残っているといわれています。 ちなみに、猫の「シャー!」を英語で表すと、hissingとなり『シーッという音をたてる』という訳になります。蛇の威嚇行動についても、英語では同じhissingという表現を用いるあたり、猫が蛇の真似をしているという説は英語圏の国においても一般的なようです。 猫が「シャー!」をしなければならない時とは? では