他者と働くということは、一体どういうことでしょうか。なぜわたしたちは「能力」が足りないのではと煽られ、自己責任感を抱かされるのでしょうか。組織開発専門家の勅使川原真衣さんの新刊『働くということ 「能力主義」を超えて』では、著者が自ら経験した現場でのエピソードをちりばめながら、わたしたちに生きづらさをもたらす、人を「選び」「選ばれる」能力主義に疑問を呈し、人と人との関係を新たに捉え直す組織論が展開されています。 今回、著者の勅使川原真衣さんと、『世界は贈与でできている』『利他・ケア・傷の倫理学』著者の近内悠太さんによる対談を企画しました。他者と働き、他者とつながるときに大切なものは何か、そのためにこの社会に何が求められるのか等、お二人の問題意識が交差するトークを、ぜひ味わってください。 ※2024年7月25日、東京・代官山蔦屋書店で行われたイベントを採録したものです。 勅使川原真衣さん(左)