「まあ、払いたくはない」 『犯罪被害者代理人』の著者である上谷さくら弁護士が解説する。 「一般の人は、裁判所の命令があれば確実に賠償金が支払われると信じていますが、実情を説明するとあぜんとします。相手が一文無しであればそもそも原資がないし、不動産など財産を持っていても、名義が異なれば原則として差し押さえはできません。賠償金の回収の難しさは深刻な問題で、制度上“財産を持たない人やうまく隠している人が最強”なのです。犯罪被害者遺族の方々が“被告の代わりに国が支払って、国が被告から回収する”という制度の創設を訴えていますが、今のところ実現性はありません」 では今回、改めて支払い命令を下された元少年は何を考えているのか。3人のうち、現在は会社員をしている一人を直撃することができた。すると彼は、 「まあ、払いたくはないですよね。逆に損害賠償請求したいくらいの気持ちです」 開口一番、信じ難い言葉が飛び