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アメリカ大統領選
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第1回 中島敦――天下の甘えん坊将軍、死して文豪となる(前篇) 2022.01.14更新 読了時間:14分 『文豪の死に様』がパワーアップして帰ってきました。よりディープに、より生々しく。死に方を考えることは生き方を考えること。文豪たちの生き方と作品を、その「死」から遠近法的に見ていきます。 「目次」はこちら 中島敦(なかじま・あつし) 小説家。明治42(1909)年、東京生まれ。昭和17(1942)年、横浜の病院で病死。享年33。代表作に「山月記」「光と風と夢」「李陵」など。 「その声は、我が友、李徴子ではないか?」 「如何にも自分は隴西の李徴である」 このフレーズに見覚えがある人は多いのではないだろか。 いわゆる“漢文調”の硬い文章だが、語感やリズムがよいので馴染みやすい。さらに、固有名詞を入れ替えればなんにでも使える。そこがウケて、ネット大喜利用センテンスの元ネタになっている。 とは
メディアで「LGBT」を見聞きする機会が増えています。昨今の多様な生き方を尊重する世界的な流れに乗じて、日本における「LGBT」への理解も少しずつ進んでいるかのようです。しかし、本当にそうなのでしょうか。この連載は、元東京新聞ニューヨーク支局長でジャーナリストの北丸雄二さんによる、「LGBT」のお話です。24年間のニューヨーク生活から見えてきた視点で「LGBT」ブームへの違和感について読み解いていきます。東京レインボープライドとの連動企画です。 第1回 プロローグその1 映画『ボヘミアン・ラプソディ』と「普遍的な愛の物語」第2回 プロローグその2 「脱ゲイ化」で助長される「性のバケモノ」第3回 プロローグその3 かつて「LGBTQ」はすべて「ゲイ」だった第4回 プロローグその4 「カミングアウト」〜愛と性欲の「バベルの塔」第5回 プロローグその5 匿名と実名のあわいで〜フレディが陥った“倒
メディアで「LGBT」を見聞きする機会が増えています。昨今の多様な生き方を尊重する世界的な流れに乗じて、日本における「LGBT」への理解も少しずつ進んでいるかのようです。しかし、本当にそうなのでしょうか。この連載は、元東京新聞ニューヨーク支局長でジャーナリストの北丸雄二さんによる、「LGBT」のお話です。24年間のニューヨーク生活から見えてきた視点で「LGBT」ブームへの違和感について読み解いていきます。東京レインボープライドとの連動企画です。 「目次」はこちら それにしても人はなぜカミングアウトしたくなるのでしょうか? それはおそらく、自分が何者かという問題と関係します。そしてその「自分が何者か」は、自分だけで片がつく問題ではない。なぜならばそれは常に「自分が何者かわかった」その後で、「その自分を認めてほしい」という承認欲求とカップリングになっているからです。人は一人では生きていけない、
現代は多様性の時代と言われます。しかし社会には、まだまだ画一的な一面が強くあるのではないでしょうか。この連載で取り上げるのは「ブス」。みなさんはこの言葉から何を感じますか? 山崎ナオコーラさんと一緒に、「ブス」をとりまく様々なモノゴトを考えていきます。 ※連載は終了しました。2019年初夏に書籍化されます。 「目次」はこちら アイドルグループが総選挙を行っている。客に投票させて、アイドルの人気順位を作り、応援の気持ちを煽る商法だ。 確かに面白い。需要があるのはよくわかる。「一番になりたいので、私に投票してください」と懇願されたい。「あの子に負けて、悔しいです」と顔を歪めさせたい。こちらは、アイドルの人間力や容姿を評価して、そのアイドルよりも上の立場に立ち、アイドルを見下ろすことができる。支配欲が満たされる。応援している側は、自分の人間力や容姿に関わらず、金だけでアイドルと関係を築ける。 ア
現代は多様性の時代と言われます。しかし社会には、まだまだ画一的な一面が強くあるのではないでしょうか。この連載で取り上げるのは「ブス」。みなさんはこの言葉から何を感じますか? 山崎ナオコーラさんと一緒に、「ブス」をとりまく様々なモノゴトを考えていきます。 「目次」はこちら 「ブス」は差別語だろうか。 十年くらい前までは、差別語っぽさがあったような気がする。 でも、お笑い芸人さんたちが多用し始めたことで「普段でも言っていい言葉なんだ」と世間的にオーケーとなり、このようにエッセイでも乱発できるようになった。 昔は、公の場で「ブス」という言葉を言ったり書いたりすると、「タブーに触れている」という雰囲気が強く漂ったものだ。 現在では、随分と気軽に使えるようになり、タブーという感じはかなり弱くなった。 今、「ブス」という言葉を差別語と捉える人はほぼいないのではないか、と私は考えている。 ただ、文脈によ
現代は多様性の時代と言われます。しかし社会には、まだまだ画一的な一面が強くあるのではないでしょうか。この連載で取り上げるのは「ブス」。みなさんはこの言葉から何を感じますか? 山崎ナオコーラさんと一緒に、「ブス」をとりまく様々なモノゴトを考えていきます。 「目次」はこちら この連載のタイトルは、「『ブス』の自信の持ち方」だ。 小説でもエッセイでも、一文を読んでもらったとき、続きも読みたくなってもらえたら、ひとまず成功だ。読書の楽しみのひとつに、ページをめくる喜びがある。黒い染みの並びを目で追っているだけなのに、指が止まらなくなる不思議。 タイトルを、最初の一文と捉えてもいい。読者には、書店でタイトルを見た途端に、手をのばし、表紙をめくってもらいたい。そして、購入したあと、ぺージをめくり続けて欲しい。読み始めたあとのめくるスピードは、ゆっくりでいい。私の場合、夢中になるのが苦手なもので、眠れな
現代は多様性の時代と言われます。しかし社会には、まだまだ画一的な一面が強くあるのではないでしょうか。この連載で取り上げるのは「ブス」。みなさんはこの言葉から何を感じますか? 山崎ナオコーラさんと一緒に、「ブス」をとりまく様々なモノゴトを考えていきます。 「目次」はこちら ブスの敵は美人ではなく、ブスを蔑視する人だ。 「ブス」と言って、こちらをののしってくる人だ。 しかし、その本当の敵は、うまーく目くらましをして、「ブスが戦うべき敵はあっちにいますよ」と美人がいる方を指差し、自分はスーッと避難して安全地帯から攻撃を繰り返す。そして、私たちブスから自信や居場所をどんどん剥奪していく。 本当の敵、すなわち「ブス」とののしってくる人たちに、罪悪感はない。「社会の仕組みに従っているだけ」「みんなが言っていることを自分も言っただけ」、なんて思っている。 そう、体制側はヒエラルキーを作って被差別者の怒り
自衛隊初の現場の臨床心理士として、トップの利用率と9割の復職成功率を誇り、これまで3万人以上の心を解放してきた玉川真里氏が、落ち込みから立ち直るメソッドをわかりやすく紹介します。 「目次」はこちら くだらないことでもいいから、とにかくやってみる 落ち込みから抜け出せない……イヤだ……逃げたい! そんなイヤな気分のとき、私たちの心の視野はとても狭くなっています。いろいろなものが見えなくなっています。 もし、今のあなたが逃げることで頭がいっぱいだったり、小さな幸せすら感じられなくなっていたら、「自分は何かにとらわれているのでは?」と疑ってください。 それは他者かもしれないし、病気かもしれない。今の環境かもしれません。 いずれにしても、自分が何かにとらわれていることに気づかないと、そこから解放される道は見つからないのです。 多くの人はそれがわかっています。でも、立ち向かう勇気がなかったり、エネル
【 この連載は… 】 『アイデアNo.379 ブックデザイナー鈴木一誌の仕事』の発売を記念して行われた鈴木一誌さんと山本貴光さんとのトークイベントをもとに再構成。長きに渡り日本のデザイン界を牽引してきたブックデザイナーの鈴木一誌さんと、著書『文体の科学』で言葉と思考の関係を読み解いた批評家の山本貴光さんとの、どこまでも深い考察。全6回に分けて再現します。(トークイベントは2017年10月14日に青山ブックセンターにて行われました) 「目次」はこちら 同じ条件でも違うデザインが生まれるのはなぜか? 山本 近年、認知科学において、人がものを読んだり見たりすることについても各種の実験や調査が重ねられていますね。例えば中村雄佑さんの『生きるための読み書き--発展途上国のリテラシー問題』という本にこういう面白い調査が紹介されています。 「このように、数学的思考の歴史は図的表現の展開と密接な関係にある
第1回 文はいつ文体になるのか、デザインはいつ本文を発見するのか? 2017.11.20更新 読了時間:7分 【 この連載は… 】 『アイデアNo.379 ブックデザイナー鈴木一誌の仕事』の発売を記念して行われた鈴木一誌さんと山本貴光さんとのトークイベントをもとに再構成。長きに渡り日本のデザイン界を牽引してきたブックデザイナーの鈴木一誌さんと、著書『文体の科学』で言葉と思考の関係を読み解いた批評家の山本貴光さんとの、どこまでも深い考察。全6回に分けて再現します。(トークイベントは2017年10月14日に青山ブックセンターにて行われました) 「目次」はこちら 時代と社会と歩んできた鈴木一誌の仕事 山本 今日はどうぞよろしくお願いいたします。はじめに私のほうから、『アイデア』の特集「ブックデザイナー鈴木一誌の仕事」についてコメントしたいと思います。郡淳一郎さんと長田年伸さんによるロングインタビ
【この連載は…】ゲーム機の内蔵音源チップから誕生した音楽ジャンル「チップチューン(Chiptune)」。その歴史を紐解く待望の書籍『チップチューンのすべて』(2017年5月発売予定)の一部を、全10回にわたってお届けします。 「目次」はこちら 連載第2回目以降からは、国内のチップチューン・シーンを支えるアーティストの方々へのインタビューを、書籍に先立ち一部公開していきます。チップチューンとの出会いや楽曲の制作秘話などに迫ります。 ▼プロフィール Saitone(サイトーン) 国内に於いて早くからGameboy-Chiptuneをリリースしてきたひとり。8bit音源を用いて8bitに依存しない未知の音楽を開拓しようと試行錯誤している。 2008年には1st Album『Overlapping Spiral』をリリース。また、「Plaid」や「U-zhaan × rei harakami」を始
【この連載は…】脚本家、映画監督、スクリプトドクター(脚本のお医者さん)、心理カウンセラー等、多方面で活躍する著者初の映画コラム! 日本における数ある〈劇場未公開映画〉のなかから「これ、なんで劇場公開しなかったんですか?」と思ってしまうほど見応えのある良作を取り上げ紹介。お店ですぐにレンタルできる作品を、洋画中心にセレクトしていきます。 皆さん、こんにちは。 これまで本コラムをお読みいただき、本当にありがとうございました。 突然ですが、『これ、なんで劇場公開しなかったんですか?』は今回をもちまして終了となります。 特になにか問題が起こったとか、そういったことではありません。急にやめることになったわけでもありません。 ただ単に開始当初から全15回と決まっていたのでした。 まだまだ皆さんにご紹介したい作品は山のようにあるのですが、残念ながら致し方ありません。いつかどこかでまたお会いできたら、と
【この連載は…】ゲーム機の内蔵音源チップから誕生した音楽ジャンル「チップチューン(Chiptune)」。その歴史を紐解く待望の書籍『チップチューンのすべて』(2017年5月発売予定)の一部を、全10回にわたってお届けします。 「目次」はこちら 連載第2回目からは、国内のチップチューン・シーンを支えるアーティストの方々へのインタビューを、書籍に先立ち一部公開していきます。チップチューンとの出会いや楽曲の制作秘話などに迫ります。 ▼プロフィール ヒゲドライバー 2005年に無料インディーズ音楽配信サイト・muzieでの楽曲発表を皮切りに、主にインターネット上で活動を行う。2008年にWindowsの効果音だけで作られたオリジナル曲『Hello Windows』をニコニコ動画に投稿して話題になり、同年6月に初のオリジナルCDアルバム『ヒゲドライバー1UP』を発表。スピード感のあるキャッチーなメロ
第1回 イントロダクション 一生、絵だけを描くことに専念したいと考えた著者は、専業で絵を描く画家として、画商さんとの契約も、百貨店での個展も、アートフェアでの展示経験もなく、無所属でさまざまな創作活動を展開しています、本書は、創作者が活動するときに直面する「… 第1回 中島敦――天下の甘えん坊将軍、死して文豪となる(前篇) 『文豪の死に様』がパワーアップして帰ってきました。よりディープに、より生々しく。死に方を考えることは生き方を考えること。文豪たちの生き方と作品を、その「死」から遠近法的に見ていきます。 第1回 「学校に行けない」はなぜ起きる? 「授業に集中できない」「すぐにイライラする」「記憶力が低下した」……。これらは、慢性疲労が原因かもしれません。HSP第一人者の長沼睦雄医師が、疲れのメカニズム、疲労からの快復方法などを易しく解説した本が発売。本文から一部を特別公開…
【この連載は…】ゲーム機の内蔵音源チップから誕生した音楽ジャンル「チップチューン(Chiptune)」。その歴史を紐解く待望の書籍『チップチューンのすべて』(2017年5月発売予定)の一部を、全10回にわたってお届けします。 「目次」はこちら ■チップチューンの定義 「ファミコンやゲームボーイの音楽。あるいは、それら風の音楽」 誰にでも分かるように「チップチューンとは何か」を説明するとしたら、まずはこんな表現になるだろう。あの安っぽくて懐かしい1980~90年代初頭のゲーム音楽から、テイストをそのまま持ってきた、あるいは主要素としてとり入れた音楽のことである。そういった音楽が、現在ではゲームのBGMという枠を超え、より幅広い表現の場で作られ、聴かれるようになっている。レトロゲーム機(風)の音楽なのに、ゲーム音楽ではない──という不思議なものを形容するための言葉。それが「チップチューン」なの
【この連載は…】脚本家、映画監督、スクリプトドクター(脚本のお医者さん)、心理カウンセラー等、多方面で活躍する著者初の映画コラム! 日本における数ある〈劇場未公開映画〉のなかから「これ、なんで劇場公開しなかったんですか?」と思ってしまうほど見応えのある良作を取り上げ紹介。お店ですぐにレンタルできる作品を、洋画中心にセレクトしていきます。 今回取り上げる作品は『ガール・ライク・ハー』という低予算のアメリカ映画です。 表題の通り、いじめを題材にしたフェイクドキュメンタリーなのですが、これがなかなかの(というか、かなりの)力作でした。本当に劇場未公開にしておくのがもったいない一本です。 よし、ならば早速観てみよう! と思った方。ちょっとお待ちください! 実を言うと『ガール・ライク・ハー』は日本ではソフト化されていません。レンタルビデオ店に行っても残念ながらDVDは置いていないのです。 本作はスト
脚本家、映画監督、スクリプトドクター(脚本のお医者さん)、心理カウンセラー等、多方面で活躍する著者初の映画コラム! 日本における数ある〈劇場未公開映画〉のなかから「これ、なんで劇場公開しなかったんですか?」と思ってしまうほど見応えのある良作を取り上げ紹介。お店ですぐにレンタルできる作品を、洋画中心にセレクトしていきます。 いまや映画は、ありとあらゆる方法で見放題の時代に突入しました。 町の映画館や名画座こそ激減したものの、シネコンはそこいら中にありますし、上映方法も4DXやアイマックスなど多岐にわたっています。テレビ放映に関しては、地上波でこそ映画放送枠(いわゆる洋画劇場)はほぼ消滅しましたが、スカパー!やケーブルテレビには膨大な量のチャンネルが存在し、新旧織り交ぜて数え切れないほどの映画が、連日連夜フルハイビジョンの高画質で放送されています。しかもそれらの作品は、高画質を維持したままハー
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