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ドラクエ3
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「カーブは本塁打を打たれづらい」 昨年末からシーズン開幕前にかけて、いくつかの野球関連メディアでカーブをテーマに話をする機会があった。 「カーブが本塁打を打たれづらい」ことを示す根拠は、この数字だ。 ストライクゾーンに投げた球がどの程度のペースで本塁打なるかを表したもので、過去10年で見ると、最も本塁打になりづらい球種はカーブだと分かる。 ■カーブには多彩な種類がある ただし、カーブは種類が豊富だ。上の図は横軸にストレートの平均球速、縦軸にカーブの平均球速をとったもので、プロ野球の投手が投げるカーブの多様性を示している。 例えばディクソン(オリックス)のストレートとカーブの球速を比べると、ストレートが144.8キロなのに対し、カーブの球速は133.2キロとなっている。ストレートに対するカーブの球速比率は92%で、速いタイプのカーブだ。反対に澤田圭佑(オリックス)はストレートが140.7キロ
■オープン戦は絶好のアピール舞台 各地で桜の開花が報じられ、オープン戦も残すところわずか。いよいよ、シーズン開幕の足音が聞こえてきた。2月24日から始まったオープン戦は、成績次第で開幕一軍の切符をつかめるかを判断されるケースが多く、一軍当落線上の選手にとっては大事な機会となる。この重要な試合で今年もさまざまな選手が活躍を見せ、開幕前の話題をさらった。 野手では楽天の5年目・内田靖人が打率.441と絶好調で、開幕一軍がほぼ確実視されている(表1参照)。大和の加入で遊撃の絶対的な立場を脅かされている倉本寿彦(DeNA)も、好成績を残している。表2の本塁打を見ると、若手の宗佑磨(オリックス)や岡本和真(巨人)が上位につけていて、昨季4位からの浮上を目指す両チームにとっては明るい材料だろう。 ■打撃成績はあてにならない ただし、これらオープン戦の好成績はシーズンの活躍を約束するものではない。これは
写真提供=共同通信 まずは2人の大谷翔平の写真から見てみよう。左は2012年末、北海道日本ハムファイターズへの入団会見時のもの、右は2017年末、ロサンゼルス・エンゼルスへの入団会見時の姿だ。2つの写真の縮尺は完全に一致しているわけではないが、やはり、現在の方ががっちりとした体格になっているように見える。 19歳になる高卒1年目時点では、大谷のように、まだ投手としてベストパフォーマンスを発揮できる身体形態ではない場合が多い。では、彼らは20歳、21歳…と、どのように成長していくのだろうか。今回のコラムでは身長、体重、球速のデータから、大谷を含めて高卒でドラフト指名された投手の身体形態の成長、および球速の変化、さらには投手としての将来性について考察した。 今回のコラムは (1)大谷翔平の身体形態の変化と球速の上昇 (2)高卒時点から身体形態はどのように変化するのか? (3)どの投手が身体形態
■広まりつつあるフライ革命 柳田悠岐(ソフトバンク)のフライ革命は、成功したといっても良いだろう。例年よりフライの多い傾向はシーズン終了まで続き、右脇腹の負傷による離脱があった中で2年ぶりに30本塁打をクリアした。メジャーリーグで“フライ革命”を体感している前田健太(ドジャース)も、そのスタイルに太鼓判を押しており、フライ狙いの継続を勧めている。そんな中、柳田のチームメート・吉村裕基も来季に向けて「ゴロを打たない。確率良く外野に打てるようにしたい」とコメントするなど、成績向上のためにフライを狙うという発想は日本のプロ野球でも浸透しつつあるようだ。 ここで、実際にフライが増えた打者は長打も増えていたのかを探ってみる。上の散布図は、前年と比較したFB%(全打球に占めるフライの割合)の変化分を横軸に、同じく前年と比較したISO(打者の長打力を示す)の変化分を縦軸に取ったものだ。右側に位置するほど
■分かりやすく、計算も簡単 野球界にセイバーメトリクスの概念が少しずつ広まり、メディアなどでさまざまな指標を目にする機会が増えている。中にはWARのように計算が複雑で解釈の難しい指標もあるが、OPSやWHIPなどは計算式も簡単で理解しやすく、この10年ほどで随分と一般化が進んだようにも感じられる。特にこのふたつの指標はMLBの公式記録にも採用されていて、セイバーメトリクスの代表的な指標として扱われるケースも少なくない。 セイバーメトリクスにカテゴライズされる指標の中でOPSやWHIPは最も古いグループに含まれていて、さまざまな研究が進んだ現在では、これらの指標が分析の材料として使われることはあまりない。打者の分析でいえばwOBAやwRC、投手はxFIPやtRAなど、高度な計算に基づいた指標がその役を担っている。 OPS=出塁率+長打率 WHIP=(被安打+与四球)/投球回 OPSやWHIP
9月16日のプロ野球は注目試合が盛りだくさんだ。「約半世紀ぶりにセ・パ同時にリーグ優勝チームが決まるか!?」という大きなトピックがある一方、セ・リーグでは3位・巨人と1ゲーム差で追う4位・DeNAの試合も行われる。16日、17日に行われる今季最後の直接対決は特に4位・DeNAにとって後がない戦いであり、CS進出に向けてラミレス監督がどのような采配を振うか注目される。 そのラミレス監督で今年話題となった采配といえば「8番・投手、9番・倉本」だろう。4月14日に「8番・ウィーランド、9番・倉本」を試し、5月4日以降はすべての試合で「8番・投手」を貫いている。 日本球界では過去にV9時代の巨人・川上監督、メジャーリーグでも昨季カブスを世界一に導いたマドン監督などがこの打順を採用したことがあったが、プロ野球としての常識からすれば珍しいケースである。 果たして「8番・投手」はDeNAの打線にどのよう
■ボール球を振らない=選球眼が良い、とは限らない 野球の試合を見ていると、打者に対して、「なぜそんなボール球に手を出すのか」と言いたくなることはしばしばあるだろう。同時に、「なぜ今の甘い球に手を出さないのか」と思うこともよくあるはずだ。一般的に選球眼というと、四球の数やボール球をスイングした割合などで評価されることが多いが、ストライクゾーンの甘い球を見逃さずに打ちに行けるかどうかも、選球眼の一部といえるのではないだろうか。 上のグラフは、今季の規定打席到達者を対象に、各打者のストライクゾーンのスイング率とボールゾーンのスイング率を散布図にしたものだ。右側ほどストライクゾーンの球を振り、上側ほどボール球を振っていることを示す。これを見ると、例えばロペス、倉本のDeNA勢はどちらのゾーンも積極的に振る打者、鳥谷(阪神)や西川(日本ハム)はどちらのゾーンもあまり振らない打者ということになる。 冒
■捕手がボールをストライクに変える 最近、フレーミングなる言葉を目にしたり、耳にしたことはないだろうか。MLBではここ数年、捕手の守備力を評価する上で新機軸が登場している。それがフレーミングだ。本記事では、NPB版のフレーミング評価にトライしたい。 フレーミングとは、際どいゾーンの球を球審にストライクと判定させるスキルのことだ。捕球時にミットをわずかにずらしたり、体を寄せたりすることで、ボールと判定されそうな球をストライクとコールさせることができる。一種の審判の目を欺く行為とも言えるが、サッカーでもファウルをもらったように見せかけるテクニックが存在するように(レフェリーに見抜かれればペナルティを受けるが)、審判が人間である以上、勝利を目的としたプレーヤーが自分たちに有利な判定を引き出そうと工夫するのはある意味で自然なことだ。 先日、トレードでテキサス・レンジャーズからロサンゼルス・ドジャー
■“規格外”の体格を誇る清宮幸太郎 ・身長184cm、体重101kg、右投左打の一塁手 ・高校通算107本塁打、甲子園での最高成績は1年夏のベスト4 ・リトルリーグ時代に世界一を経験 ・父親は日本ラグビー界の名将・清宮克幸氏 約2年半の間、高校野球の話題の中心に居続けた早稲田実の清宮幸太郎。そのプロフィールを4行で書くとこのような感じだろうか。 リトルリーグで世界一になった東京北砂時代、すでに183cmの身長があったという清宮。7月30日の西東京大会決勝・東海大菅生戦で敗れ、甲子園へと続く高校野球の舞台からは卒業することになったが、その規格外の体格から放たれる放物線はこれまで多くのアマチュア野球ファンを魅了してきた。 ■清宮の体格はどのくらい規格外なのか? では、清宮の体格は他の球児と比べてどのくらい規格外なのだろうか。上の図は間もなく始まる第99回全国高等学校野球選手権大会に出場する選手
■変化球を低く、遠くへ セ・リーグホームランダービーのトップを快走するゲレーロ(中日)は、典型的なフライボールヒッターだ。ゲレーロの打球がフライ性の打球となる割合は63.5%で、これはここ5年の規定打席到達者の中で最も高い数字となっている(表1)。「長打を打つためにはフライの打球を数多く打つのが合理的である」という発想から、主にMLBでフライ指向の打者が増加傾向にある事象を指して“フライボールレボリューション”ということばも誕生しているが、ゲレーロもまたこの“革命”のサンプルとして格好の存在といえる。 柳田悠岐の“フライボールレボリューション” フライ割合の高さだけではなく、ゲレーロのバッティングにはもうひとつ大きな特徴がある。とにかく、低めに強い。上に示した本塁打の配球チャートはセンター方向から見たゾーン別の本塁打を表している(中心の9分割はストライクゾーン)。同じ外国人スラッガーのビシ
■投球の基本はあくまで外角にある 「無難に外角一辺倒」。現役時代に名捕手として名をはせた野村克也氏は、嶋基宏(楽天)の配球にたびたび苦言を呈している。もちろん、これは嶋が楽天監督時代のまな弟子だからこその辛口なエールだろうが、それにしても「捕手のリード」は今なお議論が尽きないテーマのひとつである。中でも、「外角一辺倒」で「強気に内角を攻めない」ことに対する指摘は、野村氏に限らず耳にする機会が多い。そこで、本稿ではこの配球の是非について検証していきたい。 まず大前提として、投球の大半は外角に投じられるものである。これは、最近10年間のコース別投球割合を見ても明らかだ(表1)。もっとも、近年はボールの出し入れよりも、ボールそのものを動かしてゴロを打たせることに主眼を置いた投手が増えたこともあってか、外角への投球はやや減少傾向にある。とはいえ、その大勢が変わるような気配はなく、やはり配球の基本が
■自己最速の148キロ そのことに初めて気付いたのは、西武の野上亮磨が投げているのを見ていた5月6日のことだった。自身3勝目をかけてメットライフドーム(旧名・西武プリンスドーム)の先発マウンドに上がった野上は、初回から140キロ中盤のストレートを連発。野上といえば多彩な変化球と破たんのないコントロールでゲームをつくっていくタイプで、総合力で勝負する投手のイメージが強い。しかし最速で148キロをたたきだしたこの日の野上の姿は、明らかにこれまで見たことのないものだった(昨季までのストレートの最速は147キロ)。 ただどこか違和感を覚えたのは、野上自身がそれほど力を入れて投げているようには見えなかったことだった。また、ストレートの割合がそこまで高くない、いつものバランスの取れた配球のように見えたこと。そして、対戦した楽天打線に初回から捉まって5点を献上し、3回で降板に追い込まれていたこと(表1)
■侍ジャパンを苦しめたもの 第4回WBCでは、150キロ前後を計時するツーシームの使い手をそろえたアメリカ代表に惜敗した侍ジャパン。準決勝で敗れたチーム関係者のコメントにもあったが、「動くボール」への対応が課題に挙がることはもはや国際大会では約束事のようになっている。NPBでも近年は手元で動く速球を武器に活躍する外国人投手が増えており、昨季外国人投手として史上2人目の沢村賞に輝いたジョンソン(広島)が代表的な存在だろう。NPBでは希少な190センチを超える長身左腕で、ツーシームやカットボールを低めに集めてゴロの山を築くスタイルの持ち主だ。 もっとも、シュート系のボールを日本人投手が操っていないかといえば、決してそうではない。古くは平松政次、東尾修、西本聖らが切れ味鋭いシュートを投げ込み、一時代を築いたのはよく知られているところだ。NPBの直近5年間の投球割合を比較してみると(表1)、シュー
■歴史的ペースで四球を量産 日本ハム・近藤健介の成績が恐るべきものになっている。まだ5月の段階ではあるが、打率は4割2分で、もしかするとプロ野球の歴史を塗り替えるのでは……? という期待すら抱かせるほど、とにかく打ちまくっている。そして、これに加えて目を引くのが、5割7分7厘という破格の出塁率と、それを支える四球の多さだろう。 ここまでの近藤の四球を選ぶペースはすさまじいものがあり、168打席で45四球、割合にすると26.8%。計算上、4打席に1回以上は四球で出塁していることになる。この四球率は歴史的に見ても非常に高く、過去にシーズン500打席以上に立った打者の中では、トップの1974年・王貞治(巨人)に迫る数値だ。しかも、ここまで近藤が選んだ四球のうち、敬遠はゼロ。中には実質的に勝負を避けられながら、公式記録上、敬遠にカウントされない四球も含まれているかもしれないが、より純粋な形で、数多
“お祭り男”杉谷拳士が新実装「スマートニュース」アプリからのオールスター投票をリアル体験!新時代を託したい“推… 2024.06.18 16:50
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