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団塊・シニアビジネスのパイオニアで高齢社会問題の国際的オピニオンリーダー、村田裕之が注目の商品・サービス、シニア市場トレンド、海外シニアマーケット動向を独自の切り口で解説。ビジネスの視点、教訓・学び、生活のヒントをお伝えします。 シルバー産業新聞 連載「半歩先の団塊・シニアビジネス」第191回 シニア向け通販は通常女性会員が多い 日本の人口動態を見ると、実は団塊世代より上の年齢層は圧倒的に女性が多い。一般に女性の方が長生きだからだ。シニア市場とは「女性主導市場」とも言える。 これを反映してか、シニアを対象にした通販会社の会員は一般に女性の割合が圧倒的に多い。こんな話をするとシニア男性にとっては肩身が狭くなるかもしれない。 ところが、通販サービスのライトアップショッピングクラブ(LUSC)は、会員の7割以上が60歳以上だが、男女比がほぼ1対1で同業他社と比べて男性比率が高い。 コロナ禍による
今回の調査は2010年調査と同じ設問を用意して実施しました。12年経過後も同じような結果が出たことで調査チームでは「朝食習慣と幸福度」の関連は「普遍性が高い」と結論づけています。 男性20代の「幸せ度」が最も低いまた、今回の調査では、コロナ禍による影響やスマホ普及による影響も調べました。 今回は年代別に詳しく調査していることもあり、男性20代の「幸せ度」が最も低いことがわかりました。 調査チームは、この理由として「男性20代は、スマホを長時間使用する人の割合が多いため、睡眠時間の減少や不規則な生活リズムを引き起こし、結果として朝食頻度の低下につながっている」と分析しています。 「幸せ度」を感じるシーンは「職場」から「プライベートタイム」へまた、この10年で「幸せ度」を判断するとき、“何を重視するか?”その基準に変化が現れてきたことも分かりました。 例えば、「幸せを感じるときは?」との設問に
団塊・シニアビジネスのパイオニアで高齢社会問題の国際的オピニオンリーダー、村田裕之が注目の商品・サービス、シニア市場トレンド、海外シニアマーケット動向を独自の切り口で解説。ビジネスの視点、教訓・学び、生活のヒントをお伝えします。 シルバー産業新聞 連載「半歩先の団塊・シニアビジネス」第189回 「一人者」でも利用しやすいサービスが求められている 超々高齢社会とは実は「一人者(おひとりさま)」が増える社会だ。本連載第102回で触れた「一人暮らし世帯特有の価値」を組み込んだ商品は、必ず一定量の需要がある。 一方、複数での利用が前提となっていることで「一人者では利用しにくいもの」が、まだ世の中には多く存在する。 地方にある老舗の温泉旅館などでは、中高年女性一人で宿泊を申し込むと断られる例が未だにある。宿泊中に自殺でもされたら困るからだという。しかし、単純に一人で仕事を忘れて風情のある温泉旅館でリ
団塊・シニアビジネスのパイオニアで高齢社会問題の国際的オピニオンリーダー、村田裕之が注目の商品・サービス、シニア市場トレンド、海外シニアマーケット動向を独自の切り口で解説。ビジネスの視点、教訓・学び、生活のヒントをお伝えします。 2023年2月1日 静岡市産学交流センター マーケティング支援講座 定員100名を超える多くの受講者が参加 シニア自身も大勢参加 2月1日18:30から質疑休憩を含み2時間の講座でお話ししました。今回の講座の定員は100名でしたが、定員を大幅に超える161名の参加登録があり、シニアビジネスへの関心が根強いことを感じました。 意外だったのは参加年齢層。終了後アンケートベースですが、50代35.2%、60代31.5%、70代以上13%、40代13%で、シニアビジネスがテーマですが当事者であるシニア層の参加が多いことが意外でした。(そういう私もシニア層です)。 この理由
団塊・シニアビジネスのパイオニアで高齢社会問題の国際的オピニオンリーダー、村田裕之が注目の商品・サービス、シニア市場トレンド、海外シニアマーケット動向を独自の切り口で解説。ビジネスの視点、教訓・学び、生活のヒントをお伝えします。 穴吹コミュニティ さーぱすねっと 株式会社穴吹コミュニティが入居者向けに運営する「さーぱすねっと」に「人生100年時代のスマート・エイジング 経験を活かして人と関わる機会を得るコツ」と題した小論が掲載されました。以下、その全文です。 スマート・エイジングの必要条件は「運動」「認知」「栄養」「社会性」 スマート・エイジングとは、私が2006年から提唱し、東北大学で研究に取り組んでいる超高齢社会の加齢観です。 スマート(Smart)とは「賢い」という意味ですのでスマート・エイジング(Smart-Ageing)は「賢く齢を加えていくこと」になりますが、むしろ「いくつにな
団塊・シニアビジネスのパイオニアで高齢社会問題の国際的オピニオンリーダー、村田裕之が注目の商品・サービス、シニア市場トレンド、海外シニアマーケット動向を独自の切り口で解説。ビジネスの視点、教訓・学び、生活のヒントをお伝えします。 シルバー産業新聞 連載「半歩先の団塊・シニアビジネス」第189回 超々高齢社会とは 「高齢化社会」などの呼び方は、高齢化率(全人口に対する65歳以上人口の割合)の数値によって国連で次の通り定義されたものだ。 まず、高齢化率が7%を超えるとaging societyといい、日本語では「高齢化社会」と呼ぶ。agingというのは、ageという動詞の進行形で「高齢になりつつある社会」という意味だ。 次に、高齢化率が14%を超えるとaged societyといい、日本語では「高齢社会」と呼ぶ。agedとは「高齢になった」という意味なので、aged societyは「高齢にな
団塊・シニアビジネスのパイオニアで高齢社会問題の国際的オピニオンリーダー、村田裕之が注目の商品・サービス、シニア市場トレンド、海外シニアマーケット動向を独自の切り口で解説。ビジネスの視点、教訓・学び、生活のヒントをお伝えします。 2023年2月1日 静岡市産学交流センター マーケティング支援講座 超々高齢社会・日本のシニアビジネスは高齢化が深刻になる世界各国から注目 静岡市産学交流センター(B-nest)主催のセミナーで「成功するシニアビジネスの作り方~超々高齢社会の課題をチャンスに変える~」をタイトルにお話しします。 超々高齢社会・日本のシニアビジネスは欧州やアジアなど、これから高齢化が深刻になる世界各国から注目されています。 しかし、「シニアビジネスに興味はあるが、具体的な方法がわからない…」、「シニアビジネスに取り組んでいるが、なかなか上手くいかない…」、そんなお悩みも多いのではない
団塊・シニアビジネスのパイオニアで高齢社会問題の国際的オピニオンリーダー、村田裕之が注目の商品・サービス、シニア市場トレンド、海外シニアマーケット動向を独自の切り口で解説。ビジネスの視点、教訓・学び、生活のヒントをお伝えします。 シルバー産業新聞 連載「半歩先の団塊・シニアビジネス」第188回 脳年齢とは 東北大学発ベンチャーのNeU(ニュー)が「脳血管年齢」と呼ぶ脳の健康チェックの新たな指標の提供を23年1月より開始する。脳血管年齢という言葉は、脳の血管年齢を意味するが、従来存在する「脳年齢」との違いを整理しておく。 脳年齢とは個人の認知機能検査スコアが実年齢何歳の平均値に相当するかを表したものだ。多くの年代の健常者に認知機能(実行機能)検査をやってもらい、実年齢と認知機能検査スコアとの相関係数を算出し、これに基づいて評価している。 この意味において脳年齢とは認知機能年齢と言える。東北大
団塊・シニアビジネスのパイオニアで高齢社会問題の国際的オピニオンリーダー、村田裕之が注目の商品・サービス、シニア市場トレンド、海外シニアマーケット動向を独自の切り口で解説。ビジネスの視点、教訓・学び、生活のヒントをお伝えします。 スマートシニア・ビジネスレビュー 2022年11月19日 Vol.237 シニア向け事業者48社が参加するシルバーパートナーズ 先日、仙台の一般社団法人シルバーパートナーズの特別講演会でお話ししてきました。この団体は名前の通り、シルバー顧客向けにサービス提供をしている事業パートナー48社が寄り集まっている団体です。 代表理事の加藤鉄男さんが便利屋をやっていて、沢山の方から仕事を受けている中で高齢者からの依頼が年々増えてきており、便利屋以外の相談事、例えば施設・相続・住まい・近所とのトラブル等々、加藤さんだけでは解決出来ないことが沢山出てきたことから、8年前にこの団
団塊・シニアビジネスのパイオニアで高齢社会問題の国際的オピニオンリーダー、村田裕之が注目の商品・サービス、シニア市場トレンド、海外シニアマーケット動向を独自の切り口で解説。ビジネスの視点、教訓・学び、生活のヒントをお伝えします。 シルバー産業新聞 連載「半歩先の団塊・シニアビジネス」第187回 スマホによるヘルスケアアプリの現状 少し前にある企業A社から「シニアの健康管理上、重要な計測項目は何か?」と尋ねられた。 A社はスマートフォンで利用する自社独自のヘルスケアアプリを開発し、これまで法人従業員向けにサービス提供していた。アプリで扱っているデータはA社独自仕様で作られた体組成計とスマホから得られるデータの一部だった。 対象がアクティブシニアの場合、健康管理の最大の目的は要介護状態にならないことである。そのためには、①高血圧、②糖尿病、③脂質異常症、④肥満の数値管理が必須だ。 なぜなら要介
今回は南三陸地区と気仙沼地区の更生保護女性会、婦人会の皆さんを中心に70名を超える方が参加。講演のテーマは「スマート・エイジング 人生100年時代をイキイキと元気に過ごす秘訣」でした。このテーマはこれまで何度もお話ししていますが、今回の参加者は「いつもと違うな」と感じました。会場全体が「打てば響く」ように私の話にびんびん反応してくださり、話す側が非常に話しやすい温かい雰囲気でした。何よりも参加者の皆さんの眼差しが真剣で、何かをつかみたい、学びたいというひたむきさを強く感じました。東日本大震災の修羅場を体験し、それを乗り越えようと今も必死に頑張っている皆さんとの一期一会の場でした。 50歳代以降の通院者率は、男女とも高血圧症が第一位 傷病別通院者率の順位 男性 一方、同調査によれば、通院者率(人口千人に対する通院者数)は、男性は40歳代以降、女性は50歳代以降で高血圧症が第一位になっています
2022年11月3日 MED2022 全編動画 日本はシニアビジネス分野で世界のリーダーになれる 10月9日に日本科学未来館で開催されたMED2022の全編動画が公開されました。 私は「超々高齢社会を持続可能にして世界に貢献しよう」というテーマで、自分が取り組んできたシニアビジネスの観点から、世界中で進む社会の高齢化のなかで、どうすれば日本と世界に貢献できるのかをお話ししました。 持ち時間15分+αの条件で話すには大き過ぎるテーマでしたが、時間の制約があることで本当に伝えたいことが結晶化できた気がします。お聴き頂き、感想をお聞かせいただければ嬉しいです。
団塊・シニアビジネスのパイオニアで高齢社会問題の国際的オピニオンリーダー、村田裕之が注目の商品・サービス、シニア市場トレンド、海外シニアマーケット動向を独自の切り口で解説。ビジネスの視点、教訓・学び、生活のヒントをお伝えします。 2022年11月26日 東北大学スマート・エイジング市民セミナー 11月26日(土)に東北大学片平キャンパスにて開催の東北大学スマート・エイジング市民セミナー「人生100年時代をイキイキと元気に過ごす秘訣」でお話しすることになりました。 東北大学スマート・エイジング市民セミナー 本セミナーでは「加齢とは成長である」というスマート・エイジングの視点から、いくつになってもイキイキと元気に過ごすために必要な「認知症・メタボ・ロコモの予防」に関する最新研究を紹介し、今すぐ実践できる生活の工夫や健康づくりの秘訣をお話しします。 私以外に、認知的な健康を維持・促進する要因の解
団塊・シニアビジネスのパイオニアで高齢社会問題の国際的オピニオンリーダー、村田裕之が注目の商品・サービス、シニア市場トレンド、海外シニアマーケット動向を独自の切り口で解説。ビジネスの視点、教訓・学び、生活のヒントをお伝えします。 2022年10月13日 南三陸町特別講演会報告 「いつもと違う」と感じた今回の参加者の皆さん 宮城県南三陸町生涯学習センターでの講演会でお話しする機会がありました。 今回は南三陸地区と気仙沼地区の更生保護女性会、婦人会の皆さんを中心に70名を超える方が参加。講演のテーマは「スマート・エイジング 人生100年時代をイキイキと元気に過ごす秘訣」でした。 このテーマはこれまで何度もお話ししていますが、今回の参加者は「いつもと違うな」と感じました。 会場全体が「打てば響く」ように私の話にびんびん反応してくださり、話す側が非常に話しやすい温かい雰囲気でした。何よりも参加者の
団塊・シニアビジネスのパイオニアで高齢社会問題の国際的オピニオンリーダー、村田裕之が注目の商品・サービス、シニア市場トレンド、海外シニアマーケット動向を独自の切り口で解説。ビジネスの視点、教訓・学び、生活のヒントをお伝えします。 スマートシニア・ビジネスレビュー 2022年10月12日 Vol.235 超々高齢社会とは 10月9日開催のMED2022で「超々高齢社会を持続可能にして世界に貢献しよう」というタイトルでお話しする機会がありました。 この「超々高齢社会」という言葉を初めて聞かれた方が多かったようなので、改めて説明します。 「高齢化社会」などの呼び方は、高齢化率(全人口に対する65歳以上人口の割合)の数値によって国連で次の通り定義されたものです。 高齢化率が7%を超えるとaging society、日本語では「高齢化社会」と呼びます。agingというのは、ageという動詞の進行形で
団塊・シニアビジネスのパイオニアで高齢社会問題の国際的オピニオンリーダー、村田裕之が注目の商品・サービス、シニア市場トレンド、海外シニアマーケット動向を独自の切り口で解説。ビジネスの視点、教訓・学び、生活のヒントをお伝えします。 シルバー産業新聞 連載「半歩先の団塊・シニアビジネス」第186回 その商品・サービスで本当にリラックスできている?長引くコロナ禍に加え、ロシアのウクライナ侵攻と円安による物価高で先行き不安感が増大し、精神的なストレスを感じる人が増えているようだ。 こうした状況のせいか、「リラックスできる」ことを効能としてうたう商品・サービスが増えている。「リラクゼーションマッサージ」「リラクゼーション音楽」「リラクゼーションドリンク」など枚挙にいとまがない。 だが、こうした商品・サービスで利用者が本当にリラックスできるのか、科学的に検証されていないものが多いようだ。 リラックスで
団塊・シニアビジネスのパイオニアで高齢社会問題の国際的オピニオンリーダー、村田裕之が注目の商品・サービス、シニア市場トレンド、海外シニアマーケット動向を独自の切り口で解説。ビジネスの視点、教訓・学び、生活のヒントをお伝えします。 2022年9月27日 東京藝術大学「共生社会」をつくるアートコミュニケーション共創拠点 高齢者の社会的孤立予防・解決の施策としての芸術の可能性―――こんなテーマでお話しすることになりました。 今回の講演会の主催者である東京藝術大学「共生社会」をつくるアートコミュニケーション共創拠点は、「芸術と福祉とテクノロジーの融合による誰もが孤立しない『共生社会』の実現」を目的に活動しています。 「社会的処方」と「文化的処方」 「社会的処方」とは、身体的健康のみならず、精神的及び社会的に健康であることのために、薬ではなく、社会との繋がりを専門人材であるリンクワーカーが医療機関等
団塊・シニアビジネスのパイオニアで高齢社会問題の国際的オピニオンリーダー、村田裕之が注目の商品・サービス、シニア市場トレンド、海外シニアマーケット動向を独自の切り口で解説。ビジネスの視点、教訓・学び、生活のヒントをお伝えします。 2022年10月9日 MED 2022@日本科学未来館 MEDとは? 10月9日(日)に日本科学未来館で開催のMED 2022に登壇することになりました。 MEDは「いのちの場から、社会を良くする」ための場として2013年より開催されています。これまでに300人近いプレゼンターが登壇し、社会に影響力をもつメディアとして機能しています。 私は今回「超々高齢社会を持続可能にして世界に貢献しよう」をテーマにお話しする予定です。 国連の定義によれば高齢化率が21%を超えた社会を超高齢社会と呼びます。しかし、日本の高齢化が急速なためか、高齢化率が28%を超えた国に対する言葉
団塊・シニアビジネスのパイオニアで高齢社会問題の国際的オピニオンリーダー、村田裕之が注目の商品・サービス、シニア市場トレンド、海外シニアマーケット動向を独自の切り口で解説。ビジネスの視点、教訓・学び、生活のヒントをお伝えします。 シルバー産業新聞 連載「半歩先の団塊・シニアビジネス」第184回 海外で進む「電子化」の波 先日、ほぼ3年ぶりに海外出張した。行先はシンガポールだったが、そこで痛感したのは、あらゆる手続きに「電子化」の波が浸透していたことだ。 成田空港での出国手続きでは、パスポートを読み込ませ、顔認証でゲートを通過する形式がかなり増えた一方、出国検査官に紙のパスポートを見せて出国印を押してもらう形式も並存している。 これに対して、シンガポール・チャンギ空港での出国は100%前者の形式で、後者は見られなかった。 入国手続きは、チャンギ空港では従来の入国カードは廃止され、「My IC
団塊・シニアビジネスのパイオニアで高齢社会問題の国際的オピニオンリーダー、村田裕之が注目の商品・サービス、シニア市場トレンド、海外シニアマーケット動向を独自の切り口で解説。ビジネスの視点、教訓・学び、生活のヒントをお伝えします。 2022年8月26日 ファーウェイメディア向けセミナー 要介護状態にならないためには脳卒中の予防が最重要 ファーウェイメディア向けセミナーで「人生100年時代を乗り切る『スマート・エイジング』の秘訣とスマートウォッチの活用法」と題した講演を行いました。 今回の内容は平たく言えば「要介護状態にならないためのスマートウォッチの活用法」でした。 厚生労働省 国民生活基礎調査によれば、要介護状態になる原因疾患の1位が認知症、2位が脳血管疾患(脳卒中)です。しかし、認知症の約30%は脳卒中から生じるので、要介護状態にならないためには脳卒中の予防が最重要です。 脳卒中は動脈硬
コロナ禍では、なぜ、路上飲みや公園飲みが増えるのか?なぜ、家飲みビールのテレビCMが増えるのか?なぜ、選挙でのSNS活用が増えるのか?これらは全て「感情ヒューリスティック」が世の中全般で強まっているためだ。人間は感情に支配されやすい。だから商品・サービスの売り手は感情に訴えて売ろうとする。政治家は感情に訴えて好感を持たれようとする。それに付け込まれないようにしよう。 また、旅行機会が減ったため、旅行に出費する代わりに少し高価なデザートなどを購入したという人も多いようだ。 実はこれらの回答の上位3つは、既に公表されている他の調査結果(例えば連載第167回で紹介)と同様で、目新しい結果ではない。 「外出がおっくうになった」理由は認知機能の低下 ところが、今回のアンケート結果で目立ったのは「外出がおっくうになった」「出かけるのが面倒に感じる」といったコメントが非常に多く見られた点だ。 実はこうし
団塊・シニアビジネスのパイオニアで高齢社会問題の国際的オピニオンリーダー、村田裕之が注目の商品・サービス、シニア市場トレンド、海外シニアマーケット動向を独自の切り口で解説。ビジネスの視点、教訓・学び、生活のヒントをお伝えします。 シルバー産業新聞 連載「半歩先の団塊・シニアビジネス」第183回 多様性市場には多様なサービスを用意しない 私は2004年に上梓した拙著「シニアビジネス」で「シニア市場とは多様性市場」と断言して以来、このことを主張し続けてきた。 ところが、これを聞いて「多様なシニア向けには多様なサービスを用意することが必要だ」と思い込み、あれもこれもとサービスを「てんこ盛り」にして商品の売りがぼけてしまう例が後を絶たない。 ターゲットも機能も絞り込むとうまくいく シニア市場では、むしろターゲット客も商品機能も絞り込んだ方がうまくいく。最近の良い例がパソコン周辺機器メーカー、バッフ
団塊・シニアビジネスのパイオニアで高齢社会問題の国際的オピニオンリーダー、村田裕之が注目の商品・サービス、シニア市場トレンド、海外シニアマーケット動向を独自の切り口で解説。ビジネスの視点、教訓・学び、生活のヒントをお伝えします。 クラブツーリズム 旅と人生を楽しむ スマート・エイジング術 第22回 このコラムも今回で最終回となりました。改めて「ウィズコロナ時代」とはどういう時代か、この時代にはどのように旅と人生を楽しむのがよいのかをお話しします。 「ウィズコロナ時代」とはどういう時代か? ウィズコロナ時代とは、文字通り、コロナウイルスと共に生活せざるを得ない時代です。 この時代には、新型コロナウイルス感染症(Covid-19)の感染拡大→政府による行動制限の強化→感染縮小→行動制限の緩和が周期的に繰り返されます。なぜ、繰り返されるのでしょうか? ウイルスのヒトへの感染・増殖過程で変異が起こ
団塊・シニアビジネスのパイオニアで高齢社会問題の国際的オピニオンリーダー、村田裕之が注目の商品・サービス、シニア市場トレンド、海外シニアマーケット動向を独自の切り口で解説。ビジネスの視点、教訓・学び、生活のヒントをお伝えします。 スマートシニア・ビジネスレビュー 2022年6月30日 Vol.234 カンヌ国際映画祭で特別表彰された話題の作品「PLAN75」 人口減少も人口高齢化も「連続的」に進行しているにもかかわらず、私たちがその変化に気が付くのは「不連続的」です。私たちは何か大きな社会的出来事がきっかけで高齢化の進展を認識することが多いようです。 今回はカンヌ国際映画祭で日本人の早川千絵監督の作品「PLAN75」が「ある視点」部門のカメラドール特別表彰に選ばれたことで、高齢化率29.1%(2021年9月15日現在)で世界一の超々高齢社会・日本を再認識させられました。 この映画は、仮に近
団塊・シニアビジネスのパイオニアで高齢社会問題の国際的オピニオンリーダー、村田裕之が注目の商品・サービス、シニア市場トレンド、海外シニアマーケット動向を独自の切り口で解説。ビジネスの視点、教訓・学び、生活のヒントをお伝えします。 2022年6月24日 NRI顧客セミナー報告 高齢になっても仕事を通じて世の中に関わっていくことの重要性 さる6月24日、日本橋の会場で開催された「NRI顧客セミナー」で基調講演をしました。「ウィズコロナ時代でもイキイキと元気に過ごす秘訣~スマート・エイジングで人生100年時代を乗り越える」をテーマにお話ししました。 今回の対象は全国のシルバー人材センターの役職員約200 名の皆さんでした。久々に会場の皆さんの前での講演会でした(オンラインでも中継のハイブリッド方式)。 会場での講演とは言え、皆さんがマスクをしていて表情が見えにくかったため、どの程度私の話が伝わっ
6月18日に大和ハウスライフサポート主催の講演会でお話しします。今回の対象は有料老人ホームの自立健常の入居者さん、入居者さんのご家族、そして会社スタッフの皆さんです。今回は秘訣その5 達成すると嬉しい目標を立てる、秘訣その6 リズミカルに活動する、秘訣その7 不眠の原因を取り除く、についてお話しします。コロナ禍で気持ちが沈みがち、うつうつする中高年の方におススメです。 対象は有料老人ホームのご入居者さん(70代~90代)とスタッフの皆さん(20代~50代)でした。ご入居者さんは自立の方と要介護の方が混在していました。実はこんな風に高齢のご入居者さんと若いスタッフの方が混在する場合、耳の遠い方も結構いらっしゃるのでお話しするのに工夫が必要となります。にもかかわらず、多くの皆様からアンケートの回答をいただきました。 当日ご参加いただいた皆様、また運営にご尽力いただいた大和ハウスライフサポートの
団塊・シニアビジネスのパイオニアで高齢社会問題の国際的オピニオンリーダー、村田裕之が注目の商品・サービス、シニア市場トレンド、海外シニアマーケット動向を独自の切り口で解説。ビジネスの視点、教訓・学び、生活のヒントをお伝えします。 6月24日 NRI 顧客セミナー 来る6月24日にNRI 社会情報システム株式会社の顧客セミナーでお話しします。 今回の対象は全国のシルバー人材センターの役職員約200 名の皆さんです。久々にオンラインではない通常の講演会です。 本セミナーでは拙著「スマート・エイジング 人生100年時代を生き抜く10の秘訣」から6つの秘訣についてお話しします。 2年半以上続いているコロナ禍、ロシアによるウクライナ侵攻、およびこれに伴う物価高でメディアの関心の大半がこの3つになっています。 しかし、実はこの間に人口高齢化は確実に進展し、状況は徐々に悪化の方向に向いています。人口高齢
団塊・シニアビジネスのパイオニアで高齢社会問題の国際的オピニオンリーダー、村田裕之が注目の商品・サービス、シニア市場トレンド、海外シニアマーケット動向を独自の切り口で解説。ビジネスの視点、教訓・学び、生活のヒントをお伝えします。 6月18日 大和ハウスライフサポート講演会 来る6月18日に大和ハウスライフサポート主催の講演会でお話しします。今回の対象は有料老人ホームの自立健常の入居者さん、入居者さんのご家族、そして会社スタッフの皆さんです。 本講演会は2月に行った講演「スマート・エイジング 人生100年時代を生き抜くには」の第2回。テーマは『元気でいきいきと過ごすための「3つの秘訣」』です。 拙著「スマート・エイジング 人生100年時代を生き抜く10の秘訣」は3部構成で、「第2部 元気でいきいきと過ごすための秘訣」で次の「3つの秘訣」を説明しています。 秘訣その5 達成すると嬉しい目標を立
筆者らが提唱しているスマート・エイジング実現のためには「運動」「認知」「栄養」「社会性」の4つが必要条件。ところが、新型コロナウイルス感染症の流行で生活スタイルが変わり、これらの条件を満足しにくい要因が増えてきた。特に巣ごもり生活の長期化でテレビやビデオ視聴時間が増えていることが気になる。テレビ視聴時に大脳の前頭前野(ぜんとうぜんや)に「抑制現象」が生じることが分かっており毎日長時間続くと脳機能の低下につながる。 「外出がおっくうになった」という声が増加 ところが、今回のアンケート結果で気になった点があります。 それは自由コメント欄に「外出がおっくうになった」「出かけるのが面倒に感じる」「何をやるにも面倒くさいが先に立つようになった」といったコメントが非常に多く見られた点です。 こうしたコメントは、「意欲」や「やる気」の低下を表しています。原因として第一に考えられるのは、「認知機能が低下」
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