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衆院選
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【お願い】 「こころみ医学の内容」や「病状のご相談」等に関しましては、クリニックへのお電話によるお問合せは承っておりません。 診察をご希望の方は、受診される前のお願いをお読みください。 レキサルティは、第二世代の抗精神病薬(非定型抗精神病薬)になります。 セロトニンとドパミンの量を適切に調整してくれる作用があるため、SDAM(セロトニ ン・ドパミン・アクティビティ・モジュレーター)と呼ばれています。 レキサルティは、セロトニン(1A受容体)とドパミン(D2受容体)の働きを適切に調節してくれます。 過剰な場合はそれぞれの働きを抑え、不足している場合は補ってくれるような、部分作動薬(パーシャルアゴニスト)としての作用があります。
【お願い】 「こころみ医学の内容」や「病状のご相談」等に関しましては、クリニックへのお電話によるお問合せは承っておりません。 診察をご希望の方は、受診される前のお願いをお読みください。 抗うつ剤は太りやすい? 精神科のお薬は太りやすいものも多く、抗うつ剤も例外ではありません。 種類によって違いはありますが、多くの抗うつ剤が太りやすい方向に働きます。 なぜ、抗うつ剤で太りやすくなってしまうのでしょうか? ※抗うつ剤について概要を知りたい方は、『抗うつ剤(抗うつ薬)とは?』をお読みください。 ※抗うつ剤の副作用全体について知りたい方は、『抗うつ剤によくある副作用と対策とは?』をお読みください。 なぜ抗うつ剤で太りやすくなるの? 抗うつ剤が太りやすい理由は、体重増加にかかわる様々な物質に作用してしまうからです。 主に、3つの作用が関係しています。 は、痩せやすい方向に働きます。これら4つの作用の
【お願い】 「こころみ医学の内容」や「病状のご相談」等に関しましては、クリニックへのお電話によるお問合せは承っておりません。 診察をご希望の方は、受診される前のお願いをお読みください。 体重増加の副作用が気になる… 多くの患者さんが気にされる抗うつ剤の副作用の中で、「体重増加」があります。 たしかに抗うつ剤は、食欲を増したり、リラックス効果で代謝を抑えたりと、太りやすくなる傾向のお薬が多いのですが、種類によって差があります。 SNRIなどは体重へほとんど影響しません。 抗うつ剤ごとの太りやすさを比較してみましょう。 ※抗うつ剤について概要を知りたい方は、『抗うつ剤(抗うつ薬)とは?』をお読みください。 ※抗うつ剤の副作用全体について知りたい方は、『抗うつ剤によくある副作用と対策とは?』をお読みください。 抗うつ剤の「太る」副作用の比較 抗うつ剤の太りやすさを順番で並べてみると、
【お願い】 「こころみ医学の内容」や「病状のご相談」等に関しましては、クリニックへのお電話によるお問合せは承っておりません。 診察をご希望の方は、受診される前のお願いをお読みください。 抗不安薬(精神安定剤)は使い分けも大切です 不安や緊張を速やかにしずめてくれる抗不安薬(精神安定剤)は、症状が辛いときの頓服薬としても優れた特徴を持っています。 現在使われている抗不安薬は、ほとんどが『ベンゾジアゼピン系』という分類で、脳のリラックス物質GABAの働きを高め、抗不安や催眠などの効果を発揮します。 しかし、同じベンゾジアゼピン系抗不安薬といっても作用時間や効果の強さには違いがあり、状態に合わせて選ぶことが大切です。 ベンゾジアゼピン系抗不安薬の効果と作用時間の比較 現在日本で発売されているベンゾジアゼピン系抗不安薬のうち、よく使われているものの作用時間と効果の強弱を一覧表にまとめてみました。
【お願い】 「こころみ医学の内容」や「病状のご相談」等に関しましては、クリニックへのお電話によるお問合せは承っておりません。 診察をご希望の方は、受診される前のお願いをお読みください。 はじめに 魚に多く含まれるDHAやEPAは魚油ともいわれていて、青背の魚に多く含まれている成分です。魚を多く食べている地域ではうつ病が少ないという統計から、うつ病への効果が期待されています。 DHAやEPAにはどのような効果が期待できるのでしょうか? DHAやEPAをサプリメントとして摂取するべきなのでしょうか? ここでは、DHA・EPAといったω-3脂肪酸のうつ病への効果についてお伝えしていきます。 ※当院では、オンライン診察の上で明治グループの医療機関専用サプリメント『メイキュアEPA1000』のご相談を行っています。詳しく知りたい方は、『【医療機関専門サプリメント】メイキュアEPA1000の効果と副作
【お願い】 「こころみ医学の内容」や「病状のご相談」等に関しましては、クリニックへのお電話によるお問合せは承っておりません。 診察をご希望の方は、受診される前のお願いをお読みください。 クロチアゼパム(商品名:リーゼ)は、1978年に発売されたベンゾジアゼピン系に分類される抗不安薬になります。 不安感や緊張感を和らげる効果が期待できるため、安定剤と呼ばれることもあります。 クロチアゼパムの特徴は、そのマイルドな効果と副作用です。即効性は期待できますが、優しく効くお薬になります。 このためクロチアゼパムは、 に使われることが多い抗不安薬になります。 作用時間は短いため、効果を持続して期待する場合は1日3回、頓服(必要なときに使うお薬)として使うこともあります。 クロチアゼパムは、先発品としてリーゼ錠として発売されました。 発売から年月もたっており、ジェネリック医薬品として一般名(成分名)のク
【お願い】 「こころみ医学の内容」や「病状のご相談」等に関しましては、クリニックへのお電話によるお問合せは承っておりません。 診察をご希望の方は、受診される前のお願いをお読みください。 ラツーダは、第二世代の抗精神病薬(非定型抗精神病薬)になります。 2010年にアメリカで承認され、2013年には双極性障害のうつ状態にも適応が認められています。 日本でも2020年3月に適応が認められたお薬になります。 ラツーダは、ドパミンだけでなくセロトニンもブロックすることで、過剰なドパミン遮断を和らげるお薬になります。 このため、SDA(セロトニン・ドーパミン拮抗薬)と呼ばれています。
【お願い】 「こころみ医学の内容」や「病状のご相談」等に関しましては、クリニックへのお電話によるお問合せは承っておりません。 診察をご希望の方は、受診される前のお願いをお読みください。 デエビゴ(一般名:レンボレキサント)は、オレキシン受容体拮抗薬に分類される新しい睡眠薬になります。 覚醒の維持に重要な物質であるオレキシンの働きをブロックすることで、睡眠状態を促すお薬になります。 オレキシンは生理的に変動している物質で、日中は増加して夜間は減少しています。 デエビゴは睡眠と覚醒に関係する生理的な物質に働くことで、睡眠を促していくお薬になります。
【お願い】 「こころみ医学の内容」や「病状のご相談」等に関しましては、クリニックへのお電話によるお問合せは承っておりません。 診察をご希望の方は、受診される前のお願いをお読みください。 咽喉頭異常感症は、主にストレスやこころの葛藤によって喉(のど)から胸にかけての違和感・異物感・圧迫感などが生じる病気です。 「のどに球が詰まっているようで苦しい」と訴える人が多いことから「ヒステリー球」と呼ばれることも多いです。 「からだ」に症状があれば「身体に原因があるはず」と考えるのが普通ですが、ストレスなどの影響で自律神経・ホルモンのバランスが乱れ、身体に様々な症状をおこすことはよくあることなのです。 自律神経失調症や更年期障害、軽症うつ病・不安障害・ストレス性障害などの症状の一つとして、ヒステリー球が現れることもあります。 もちろん、実際にのどに腫瘍などができているケースもありますから、とくに中年以
【お願い】 「こころみ医学の内容」や「病状のご相談」等に関しましては、クリニックへのお電話によるお問合せは承っておりません。 診察をご希望の方は、受診される前のお願いをお読みください。 ブロチゾラム(商品名:レンドルミン)は、短時間型ベンゾジアゼピン系に分類される睡眠薬になります。 ブロチゾラムは寝つきが悪い方から目が覚めやすい方まで、広く処方されている睡眠薬になります。 ブロチゾラムは作用時間や効果のバランスが良く、標準的な睡眠薬といえます。 このためブロチゾラムは、 など、さまざまな睡眠障害に使われています。 当初はレンドルミンという先発品のみでしたが、現在はジェネリック医薬品としてブロチゾラム錠が発売となっています。 ※以下では「レンドルミン」として、ブロチゾラムの効果や副作用をお伝えしていきます。 レンドルミンの睡眠薬での位置づけ レンドルミンの睡眠薬の中での位置づけをみていきまし
【お願い】 「こころみ医学の内容」や「病状のご相談」等に関しましては、クリニックへのお電話によるお問合せは承っておりません。 診察をご希望の方は、受診される前のお願いをお読みください。 精神科・心療内科の診断書について 病院やクリニックで治療を受けていると、自分の病名や治療経過、回復見込みなどを公的に証明しなければいけないことがあります。さまざまな理由があるとは思いますが、一番多いのは会社に対しての休職や復職の診断書でしょう。 しかしながら、内科や外科など身体の病気の診断書と異なり、精神科や心療内科の診断書はあいまいな部分も多く、認識の誤解から様々な問題が生じることが少なくありません。 職場の方からすると、急に従業員から休職や復職の診断書を渡され対応に困ったり、患者さん本人からすると、診断書を持っていったのに受け取ってもらえなかったり…と、診断書がありながら休職・復職がスムーズにいかないこ
【お願い】 「こころみ医学の内容」や「病状のご相談」等に関しましては、クリニックへのお電話によるお問合せは承っておりません。 診察をご希望の方は、受診される前のお願いをお読みください。 トリンテリックス(一般名:ボルチオキセチン)は、セロトニン再取り込み阻害作用だけでなく、様々なセロトニン受容体の調節に働く抗うつ剤になります。 従来のSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)に分類される抗うつ剤の作用を中心に、その他の様々なセロトニンを中心とした受容体を調節することで、複合的な効果を期待するお薬になります。 S‐RIM(セロトニン再取り込み阻害・セロトニン受容体調節)に分類されています。 といった精神症状の改善に効果が期待できます。ですからうつ状態だけでなく、不安の病気にも効果も期待されています。 その他のモノアミン(ノルアドレナリンやドパミン)、アセチルコリンやヒスタミンに働きかけ、複
【お願い】 「こころみ医学の内容」や「病状のご相談」等に関しましては、クリニックへのお電話によるお問合せは承っておりません。 診察をご希望の方は、受診される前のお願いをお読みください。 強迫性障害(強迫神経症)とは? 強迫性障害は、頭の中にしつこく浮かぶ不快な考えやイメージ(強迫観念)にとらわれ、それを打ち消そうとするくり返しの行為(強迫行為)が止められず、日常生活や精神状態に大きな影響をおよぼす病気です。 多くの患者さんは、その考えや行為の度が過ぎていること、生活に支障をおよぼしていることを自覚し止めようとしますが、その意志に反して強迫観念や強迫行為が続き、心身が激しく疲労してしまいます。 昔は強迫神経症などといわれていて、治療が難しいとされていました。お薬や精神療法の進歩により、少しずつ改善していける病気になっています。 強迫性障害は、WHO(世界保健機関)によって「経済損失および生活
【お願い】 「こころみ医学の内容」や「病状のご相談」等に関しましては、クリニックへのお電話によるお問合せは承っておりません。 診察をご希望の方は、受診される前のお願いをお読みください。 社会不安障害とは? 社会不安障害は、人からの注目や人と接することへの緊張が過度となり、心身や生活に様々な支障がおよぶ病気です。 人前でまったく緊張しない人はめったにいませんし、人前が苦手、緊張しやすい等のシャイな性格傾向がある人は多いです。ですがその苦痛が強いと感じる場合には、それは自然な緊張や性格ではなく、社会不安障害という病気の「症状」の可能性があります。 この病気では、苦手な社会シーンになると、 といった自律神経症状が伴い、元々感じている苦手意識の上に「こんな反応をしておかしい奴と思われていないだろうか?」「相手が不快に感じてはいないだろうか?」といった思考からエスカレートしてしまいます。 こうして苦
【お願い】 「こころみ医学の内容」や「病状のご相談」等に関しましては、クリニックへのお電話によるお問合せは承っておりません。 診察をご希望の方は、受診される前のお願いをお読みください。 アルプラゾラム(商品名:ソラナックス)は、1984年に発売されたベンゾジアゼピン系抗不安薬になります。 安定剤とよばれることもあり、不安感や緊張感を和らげる効果が期待できるお薬になります。 アルプラゾラムの特徴は、効果と副作用のバランスが取れていることです。 不安に対しては即効性がありますが、眠気やふらつきといった副作用は比較的に抑えられており、シャープな効果が期待できるお薬になります。
【お願い】 「こころみ医学の内容」や「病状のご相談」等に関しましては、クリニックへのお電話によるお問合せは承っておりません。 診察をご希望の方は、受診される前のお願いをお読みください。 フルニトラゼパム(商品名:サイレース)は、ベンゾジアゼピン系に分類される睡眠薬になります。 フルニトラゼパムの効果は非常に強く、切り札ともいうべき睡眠薬になります。 その強力さゆえ、犯罪に使われてしまうこともあるくらいです。 しかしながら副作用や依存性についても注意が必要で、安易に使うべきお薬ではありません。 ほかの睡眠薬でも効果が不十分な場合に、最後の選択肢のひとつとして考慮していきます。 など、さまざまな睡眠障害で効果が期待できます。 このお薬は2社で開発されていたという経緯があり、それぞれの会社からサイレース錠とロヒプノール錠というお薬として発売されました どちらも同じ先発品で、同一成分になります。し
【お願い】 「こころみ医学の内容」や「病状のご相談」等に関しましては、クリニックへのお電話によるお問合せは承っておりません。 診察をご希望の方は、受診される前のお願いをお読みください。 ゾルピデム(商品名:マイスリー)は、非ベンゾジアゼピン系に分類される睡眠薬になります。 ベンゾジアゼピン系睡眠薬に比べると、ゾルピデムは睡眠にしぼって作用します。 このため筋弛緩作用が少ないためにふらつきが少なく、耐性がつきにくいために依存性が抑えられています。 ゾルピデムの特徴は、効果の早さと切れ味の良さです。作用時間が短く、翌日に眠気が残りにくい睡眠薬になります。
ミルタザピン(商品名:リフレックス/レメロン)は、NaSSA(ノルアドレナリン作動性・特異的セロトニン作動性抗うつ薬)に分類される新しい抗うつ剤になります。 セロトニンとノルアドレナリンの働きを高める作用のあるお薬で、 といった精神症状の改善に効果が期待できます。ですからうつ状態だけでなく、不安の病気にも使われています。 ミルタザピンは、四環系抗うつ薬に分離されるテトラミド(一般名:ミアンセリン)が改良されたお薬になります。 不眠や食欲低下などのうつ状態によく認められる症状の改善も、直接的に期待できるお薬になります。 その一方で眠気や体重増加などの副作用が目立ち、とくに飲み始めの眠気に耐えられるかが問題となるお薬になります。 NaSSAは現在、 と一種類のみになります。 ミルタザピンは2社が共同で開発したため、2つの会社からリフレックス錠とレメロン錠というお薬が発売されていますが、どちらも
【お願い】 「こころみ医学の内容」や「病状のご相談」等に関しましては、クリニックへのお電話によるお問合せは承っておりません。 診察をご希望の方は、受診される前のお願いをお読みください。 ロラゼパム(商品名:ワイパックス)は、1978年に発売されたベンゾジアゼピン系に分類される抗不安薬になります。 不安感や緊張感を和らげる効果が期待できるため、安定剤と呼ばれることもあります。 ロラゼパムの特徴は、即効性があるしっかりとした効果になります。 その一方で、肝臓への負担が少なかったり、効果のわりには眠気や筋弛緩作用が少ないお薬になります。 このためロラゼパムは、 に使われることが多い抗不安薬になります。 作用時間は比較的短いため、効果を持続して期待する場合は1日3回となります。 頓服(必要なときに使うお薬)として使うことも多い抗不安薬になります。 ロラゼパムは、先発品としてワイパックス錠として発売
日本では最も新しいSNRIになりますが、海外では1993年に発売となった古くからあるお薬になります。 イフェクサーはジェネリックは発売されていないため、現在は先発品のみとなります。 ジェネリックが発売されるのはしばらく先ですが、その時にはベンラファキシンとして発売が想定されます。 イフェクサーの効果が期待できる病気 イフェクサーはどのような効果が期待できるのでしょうか。 イフェクサーは、セロトニンとノルアドレナリンの両方を増加させるお薬になります。 ノルアドレナリンの働きを強調されることが多いのですが、その作用の割合は30:1ほどといわれています。 ですからイフェクサーは、セロトニンを中心にしてノルアドレナリンの効果も期待できるお薬といえます。 低用量ではセロトニン作用がメインですが、増量していくとノルアドレナリンの作用が強まっていきます。 このためイフェクサーは、
低用量では抗うつ剤、高用量では抗精神病薬として効果が期待できます。 近年では抗うつ剤として使われることが多く、胃薬や抗精神病薬としてはあまり使われていません。 抗うつ剤としては、ドパミンを増加させる作用があると想定されています。 効果が認められるのも早く、落ち込みを改善するために対症的に使われることが多いです。 胃薬に使われるくらいですから安全性は高いのですが、女性ではプロラクチンが高くなってしまうことで、生理に影響してしまうことがあります。 スルピリドは3社で共同開発されたため、
抗うつ剤の副作用では、①性欲・欲望、②性的興奮、④絶頂(オーガズム)に関する障害がよくおこります。 男性は、①と④が、女性は②の障害がみられる方が多いようです。 性欲・欲望の障害 抗うつ剤の影響により、性欲そのものがなくなってしまうことがあります。 性欲自体が無くなってしまえば、1人ならそう困ることはありません。 けれど、パートナーとの関係性などで苦慮される方が多いようです。 性的興奮の障害 性欲自体はあったとしても、性欲をもとにした感情の高まりと、身体の反応がおこらなくなってしまうことがあります。男性でいえば「勃たない」状態になります。 絶頂の障害 性欲と性的興奮はおこり、行為には臨めたとしても、絶頂まで達せられないという問題がおこることもあります。 いってしまえば、「イケない」状態です。 これもパートナーとの関係性に影響しますので、悩まれている方が多い障害です。 抗うつ剤で性機能障害が
シクレストは、舌下錠という特殊な剤形になります。舌の下にお薬を置くことで溶け出し、舌下から吸収されてダイレクトに血管に伝わります。 またシクレストは発売から日が浅く、ジェネリック医薬品が発売されるのは当分先になります。その際は、一般名(成分名)のアセナピン錠として発売されます。 シクレストの効果・効能が期待できる病気 シクレストは、どのような効果・効能が期待できるのでしょうか。 シクレストはドパミンだけでなく様々な受容体に作用して、その働きをブロックすることで効果を発揮します。 このためドパミンが過剰となって生じる幻聴や妄想の改善が期待できますが、同時に気持ちを穏やかにする鎮静作用も期待できます。 シクレストはドパミン受容体にしっかりと結合してブロックするため、幻聴や妄想などの陽性症状に対する効果が期待できます。 それだけでなくシクレストは、双極性障害の治療薬としても使われます。シクレスト
統合失調症では、中脳辺縁系でのドパミンの分泌・活動の異常によって、幻聴や妄想といった症状が認められているといわれています。 幻聴や妄想といった目立つ症状を陽性症状といいますが、中脳辺縁系のドパミンを抑えることで改善が期待できます。(ドパミンD2受容体遮断作用) ですが陽性症状が認められていても、脳全体でドパミンが過剰になっているわけではありません。脳全体でドパミンを抑えてしまうと、他の部分でバランスが崩れてしまいます。 中脳皮質系のドパミンが不足すると、意欲や関心の低下などの陰性症状が生じます。 黒質線条体のドパミンが不足すると、錐体外路症状という不随意運動の障害が生じます。 視床下部下垂体系のドパミンが不足すると、高プロラクチン血症が生じます。 抗精神病薬のセロトニンへの作用 幻聴や妄想といった陽性症状はドパミンを抑えることで改善が期待できますが、陰性症状には改善が期待できません。 そこ
【お願い】 「こころみ医学の内容」や「病状のご相談」等に関しましては、クリニックへのお電話によるお問合せは承っておりません。 診察をご希望の方は、受診される前のお願いをお読みください。 自律神経失調症という病気は、多くの方がご存知かと思います。しかしながら自律神経失調症は、ガイドラインに記載されている正式な病名ではありません。 自律神経失調症は、自律神経のバランスが崩れてしまってつらい症状が認められていることを指します。ですから、「病名」というよりは「状態」になります。 自律神経は、私たちが意識しないでも勝手に働いてくれている神経です。 ストレスがかかったり、ホルモンの働きがみだれてしまうことで、そのバランスが崩れてしまうことがあります。 するとその結果として、様々な不快な症状が慢性的におこってしまいます。 例えば心の病気にかかると、多くの場合で自律神経の働きが乱れてしまいます。自律神経の
【お願い】 「こころみ医学の内容」や「病状のご相談」等に関しましては、クリニックへのお電話によるお問合せは承っておりません。 診察をご希望の方は、受診される前のお願いをお読みください。 恐怖症性障害は、ある特定の状況や対象に過度な恐怖を感じ、その恐怖によって生活や精神状態に支障が生じてしまう病気の総称です。 ○○恐怖と呼ばれるものはその内容や状態により、単一の恐怖症、社交不安障害、強迫性障害、広場恐怖症、妄想性障害など、色んな病気の症状として診断がつきます。 一般的に○○恐怖症と呼ばれているものはたくさんあり、学術用語として記録されているものだけでも200種を超えると言われています。高所恐怖症や対人恐怖症などは、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。 しかし、それらすべてが独立した正式な病名というわけではなく、状態によって様々な病気の症状として診断されることも多いのです。 とはいえ
【お願い】 「こころみ医学の内容」や「病状のご相談」等に関しましては、クリニックへのお電話によるお問合せは承っておりません。 診察をご希望の方は、受診される前のお願いをお読みください。 エチゾラム(商品名:デパス)は、1984年に発売されたベンゾジアゼピン系に分類される抗不安薬・睡眠薬になります。 気持ちを落ち着ける効果だけでなく、催眠作用も期待できるお薬です。 筋弛緩作用も強いため、肩こりなどの筋緊張を和らげる目的でも使われています。 エチゾラムは2016年10月まで向精神薬としての指定を受けておらず、処方制限がなかったために安易な処方が問題となりました。
【お願い】 「こころみ医学の内容」や「病状のご相談」等に関しましては、クリニックへのお電話によるお問合せは承っておりません。 診察をご希望の方は、受診される前のお願いをお読みください。 こころの病気では、睡眠が不安定になってしまうことは非常に多いです。 睡眠が十分にとれないと心身の疲労が回復せず、集中力低下や自律神経症状などにつながってしまいます。ですから睡眠を整えることは、様々な病気の治療で共通して重要になります。 睡眠薬は、睡眠導入剤や眠剤などとも呼ばれたりしますが、現在5種類のメカニズムのお薬が販売されています。 非ベンゾジアゼピン系 超短時間型:マイスリ―・アモバン・ルネスタ ベンゾジアゼピン系 超短時間型:ハルシオン 短時間型 :レンドルミン・エバミール/ロラメット・リスミー・デパス・サイレース 中間型 :ユーロジン・ベンザリン/ネルボン 長時間型 :ドラール メラトニン受容体
【お願い】 「こころみ医学の内容」や「病状のご相談」等に関しましては、クリニックへのお電話によるお問合せは承っておりません。 診察をご希望の方は、受診される前のお願いをお読みください。 ベンザリン(商品名:ベンザリン/ネルボン)は、ベンゾジアゼピン系に分類される睡眠薬になります。 ニトラゼパムは作用時間が比較的長いお薬になり、寝付きやすい土台を作るようなお薬になります。 このような睡眠薬は、「なかなか寝つけない」という入眠障害だけでなく、中途覚醒や早朝覚醒に効果が期待できます。 このようにニトラゼパムは、 など、さまざまな睡眠障害で効果が期待できます。 ニトラゼパムは、先発品としてベンザリン錠やネルボン錠の2つが発売されました。 発売から年月もたっており、ジェネリック医薬品として一般名(成分名)のニトラゼパム錠が発売となっています。 ※以下では「ベンザリン」として、ニトラゼパムの効果や副作
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