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一覧に移動する:バンド・デシネ入門 次の記事を読む:バンド・デシネ入門 – 第2回 バンド・デシネをより詳しく知るための7つのポイント “バンド・デシネ”をご存じだろうか? フランス語圏のマンガのことで、日本でもかなり前からポツポツと翻訳・紹介されていたが、ここ10年くらいで一気に翻訳が増え、今なおさまざまな作品が翻訳出版され続けている。 バンド・デシネとはどんなものか、まずは写真でご紹介しよう。ここで紹介するのは邦訳版ではなく、フランス語版の原書である。 典型的なバンド・デシネを2つ並べてみた。左はA4版より少し小さく、右はA4版より少し大きい。この2つの判型がバンド・デシネの大半を占めていて、クラシックなバンド・デシネなどと言われたりする。ちなみに左の小さな判型のほうがよりクラシックな印象がある。ご覧の通りジャケットなしのハードカバーで、中面はオールカラーであることも多く(もちろん白黒
海外マンガの仕事に関わる人物を紹介する「海外マンガの人々」。今回ご紹介するのは、書店員、評論家、編集者とさまざまな立場で海外マンガにずっと関わってこられた日本における海外マンガ紹介の功労者おしぐちたかしさん。90年代からおしぐちさんを知る小田切博さんにインタビュアーを務めていただきました。 ―ぼくは孤独だった はじめて海外マンガを知ったのはいつごろですか。 海外のマンガというか、十代のころはマンガ自体ほとんど『COM』【註1】 しか読んでないんですよ。 ‘55年生まれで「鉄腕アトム」はテレビアニメの放送開始と同時に観ていたからアニメ第一世代なのは間違いないんだけれど、『少年』【註2】や『ぼくら』【註3】のような月刊少年漫画誌の全盛期はすでに過ぎ、週刊少年漫画誌は創刊直後というはざまの時期に子供時代を過ごしたので、アトムや鉄人(28号)も雑誌連載ではちゃんと読んではいないし、経済的に週刊の雑
海外マンガの仕事に関わる人物を紹介する「海外マンガの人々」。今回ご紹介するのは、かつてフランスの出版社Tonkam(トンカム)に勤め、日本マンガの仏訳紹介に携わり、日仏マンガ文化の架け橋として重要な役割を果たしてきた鵜野孝紀さん。ここ数年は、翻訳家としてバンド・デシネの邦訳に携わる一方で、エージェント業もしておられます。 鵜野さんは、いつ頃、どういった経緯で、フランスの出版社トンカムで働くことになったのでしょう? 日本の大学を卒業後、1991年からパリ第八大学・大学院に留学してフランス近代文学を学んでいました。その後の身の振り方を考え始めた頃、当時アルバイトで助手をしていた通信社の同僚の紹介で、1994年末から翌年にかけ「オルレアン映画祭・日本映画ビエンナーレ」の運営に関わりました。上映される映画の字幕用翻訳をして、会期中は日本ゲスト(映画監督、俳優)のアテンド通訳を担当しました。この映画
海外マンガの仕事に関わる人物を紹介する「海外マンガの人々」。今回ご紹介するのは、1960年代末から現在にいたるまで、約50年にわたって日本における海外マンガ翻訳・紹介の最前線に立ち続けてきた小野耕世さん。実は、小野さんのご関心は、マンガにとどまらず、映画、小説、さらには世界の文化全般におよびますが、今回は特に、小野さんが長く関わって来られた海外マンガについてお話をうかがいました。 小野耕世さん。最近のお仕事とともに。 左から著書の『長編マンガの先駆者たち――田河水泡から手塚治虫まで』(岩波書店、2017年)、訳書の『フリッツ・ザ・キャット コンプリート』(復刊ドットコム、2016年)、『マーベルマスターワークス:アメイジング・スパイダーマン』(ヴィレッジブックス、2017年) 小野さんと海外マンガとの出会いはいつ頃だったのでしょう? 小学校1年か2年の頃、7歳くらいだったと思います。私は東
「誰が見張りを見張るのか(Who watch the watchmen)」という言い回しが英語にはあり(元をたどるとラテン語の風刺詩から来たフレーズらしい)、アラン・ムーア脚本の古典『ウォッチメン』のタイトルはこの言葉の「見張り=watchmen」から来ている。 この9月に単行本3巻が発売された(日本版はアメリカ版のTPB2冊分を一冊にまとめたもので翻訳既刊は原書6冊分が刊行されたことになる)『ザ・ボーイズ』表4裏表紙に「(スーパーヒーローを)誰かが見張っていなければならない」とあるのも1986年刊行のこの名作を多分に意識してのことだろう。 だが、ライター、ガース・エニスが構築したセックスと暴力に満ちた『ザ・ボーイズ』の世界は、きわめてヨーロッパ的な教養人であるムーアの『ウォッチメン』とその後継者たちが描くスーパーヒーローコミックスの脱構築と似ているようでじつは本質的にかなり異なっている。
一覧に移動する:バンド・デシネ入門 前の記事を読む:バンド・デシネ入門 – 第2回 バンド・デシネを知るための7つのポイント 次の記事を読む:バンド・デシネ入門 – 第4回 邦訳バンド・デシネの世界(COMING SOON) ここまで2回、特定の作家や作品にはほとんど触れずに、そもそもバンド・デシネって、という話をしてきた。でも、やっぱり、日本にいる以上、一番手に取りやすいのは邦訳バンド・デシネだろうし、バンド・デシネを翻訳している筆者としては、ぜひ邦訳でバンド・デシネを読んでほしい! ということで、ここらでちょっと邦訳バンド・デシネの話をしておきたい。まずはざっくり邦訳バンド・デシネの歴史を振り返る。 そもそもバンド・デシネが初めて日本で翻訳出版されたのはいつ頃なのだろう? 筆者が知る限り、1968年に出版された『タンタンの冒険』の最初の翻訳『ぼうけんタンタン』(全3巻、主婦の友社、19
海外マンガの仕事に関わる人物を紹介する「海外マンガの人々」。今回ご紹介するのは、日本マンガのフランス語版を多く出版するKana(カナ)社の編集者Christel Hoolans(クリステル・ウーランス)さんです。 クリステルさんの肩書を教えてください。 カナ社という、20年以上フランス語圏で日本のマンガの出版を続けている出版社の常務取締役を務めています。また、ダルゴー(Dargaud)・グループの日本事業局マネージャーでもあります。 カナ社とダルゴー・グループとはどのような出版社ですか? カナ社はフランス語圏で日本のマンガの出版を20年以上続けている出版社です。ベルギーのブリュッセルに本社を置き、フランスで4番目に大きいベルギー発の出版グループ“メディア・パルティシパシオン(Media Participations)”の傘下にあります。 カナ社は、バンド・デシネ編集者で、かつて書店オーナー
Sonny Liew, The Art of Charlie Chan Hock Chye, Epigram Books, 2015 久々に英語のマンガを買った。ソニー・リュウ『チャーリー・チャン・ホック・チャイの芸術』(Sonny Liew, The Art of Charlie Chan Hock Chye, Epigram Books, 2015)、英語と言っても、シンガポールのマンガである。 シンガポール出身のマンガ家フー・スウィ・チン(FSc)さんが日本で活躍していることは知っているが、それを除けば、筆者はシンガポールのマンガのことなんてまるで知らない。じゃあ、何で買ったのかというと、本書『チャーリー・チャン・ホック・チャイの芸術』にはフランス語版があって、世界マンガに詳しいフランス人の友人が、たまたま教えてくれたのだった。最初はよくわからず、とりあえずフランス語版を買ったのだが
「そなえよつねに」(Be Prepared)とは、ボーイスカウトおよびガールスカウトにおける世界共通の標語であるそうだが…
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