家族のことを書く場合、人とどれだけ違っていたかが書かれることが多いけど、うちの家族はあまり人と変わらない。変でもないし、立派でもなく、特筆すべきことはない。 そんな平凡な祖父母が遺した写真アルバムを整理した。 母方の祖父母が老人ホームに入居したことをきっかけに、彼らが住んでいた東京の一軒家に住みはじめ、もう6年ほどになる。祖父母とも1920年代生まれ。二人とも残念ながらもう数年前に90歳を過ぎて大往生したが、その家を引き継いだ私は、小さい一軒家とはいえ片付けるのが面倒なので、彼らが亡くなったあとも彼らの生活道具とともに暮らしてきた。とはいえ、やっぱり自分の生活に必要がないものは片付けたほうがスッキリする。そこで、実家に住む母親と相談して、ダンボール5箱相当の大量の写真アルバムを処分することにした。 押し入れに眠っていたアルバムたち(一部) 引っ越した当初、大きな本棚に収められていた写真アル