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「あのマンガは事実無根です」「メスは置いたつもり」赤穂市民病院『脳外科医 竹田くん』モデル医師が法廷で放った「驚愕の発言」をスクープする 9月4日、神戸地方裁判所姫路支部で、ある医療事故の民事訴訟の証人尋問が行われた。被告人は、現在は大阪府の病院で救急医として働いているA医師。赤穂市民病院で複数の医療事故にかかわったとされ、近年話題になっているウェブ漫画『脳外科医竹田くん』のモデルとされる人物である。 前編記事【赤穂市民病院『脳外科医 竹田くん』モデル医師、ついに法廷へ…!「ドリルで神経を巻き込んだ」痛ましい事故は「自分の責任ではない」と断言】で報じたように、A医師は法廷で「一緒に手術を行った上級医のB医師にミスの責任がある」、「自分はB医師に強要され、適切な器具を使えなかったために事故が起きたのだ」という主張を展開した。 「ウェブ漫画で風評が起きています」 自身の経験の浅さを認める一方で
「あの医師」がついに法廷へ 9月4日、13時前。神戸地方裁判所姫路支部には、緊迫した空気が漂っていた。在阪メディア各社各局の記者・カメラマンが詰めかけ、とある人物の到着を、今か今かと待ち構えていたのだ。 その人物は、現在大阪府吹田市の吹田徳洲会病院で救急医として働くA医師。40代の男性医師で、近年話題になっているウェブ漫画『脳外科医 竹田くん』のモデルとされる人物である。
いま千葉県でよく見かける2つの「ヒット調味料」 「これ、すごい売れているんです」 そう言われて知人から手土産でもらったのが『ネギイチバン』と『マッシュルームイチバン』という2つの調味料だった。パッケージを見てすぐにピンときた。千葉県内の道の駅やサービスエリアでよく見かける瓶詰めだ。私自身、千葉県在住なので、自宅近くのコンビニでも、最近、目にする機会が増えている。 早速、2つの調味料を食べてみた。ネギイチバンはネギと醤油ベースのクセになるピリ辛味。アツアツのご飯の上に乗せたら何杯でもおかわりできそうだ。鶏のささみ肉や豚肉の上にかけたら、きっと箸が止まらなくなるだろう。 マッシュルームイチバンは、マッシュルームを細かく刻んで、バター醤油であえたもの。中華風だったネギイチバンに対して、マッシュルームイチバンは洋風といったところか。パンやパスタに乗せて食べたら美味しいだろうなぁと思いつつ、酒のつま
「永田町を自分の庭だと思っていた」「毎晩、銀座や六本木で」…!元官房長官の息子が悔恨告白「ボンボン二世議員」の「増長と勘違い」 総裁選後に行われるとされる衆院選にも、世襲議員は大量に立候補するだろう。彼らはどんな育てられ方をし、親の後を継ぐことに何を思うのか。二世議員の「人格形成」を知る、貴重インタビュー。 前編記事『「進次郎さんだけは別格だった」…元官房長官の息子が赤裸々告白「ボンボン二世議員の勘違い」が生まれるまで』より続く。 増長が止まらない 現在、日本維新の会所属として初当選を目指す河村建一氏(48歳)が中学生のときに、父・建夫氏は衆院選に初当選。建一氏の「勘違い」はさらに加速した。 「中学は地元の公立だったのですが、周囲からは常に『代議士の息子』として見られていた。良いことをしたときは『さすが河村さんの息子』、悪いことをしたときは『やっぱり河村さんの息子』と言われて(笑)。誰も私
これといった特徴もない「脇役」と思われていたのに…世間を騒がせた「心臓を持っている化石」テスケロサウルス論文が導き出した「衝撃的結論」 【シリーズ・小林快次の「極北の恐竜たち」】 今から何千万年も昔に、地球の陸上に君臨していた恐竜たち。シダ類やソテツ類の茂った暖かい地域で暮らしていたイメージがあるかもしれないが、彼らは地球上のあらゆるところに進出していた。南極大陸からも、北極圏からも恐竜の化石は発見されているのだ。 この連載では、北極圏のアラスカで15年以上にわたって調査を続ける筆者が、極圏での厳しい環境で、どのように恐竜たちが暮らしていたのか、その生態と進化の謎に挑むーー。 これといった大きな特徴もなく、「脇役的」と見られた恐竜に、世間を騒がせる報告がなされました。なんと、心臓が発見されたというのです。さらに、その心臓と思しき器官の構造から、これまでの恐竜の常識を覆す、衝撃的な調査結果が
残念ながら「生物起源ではなかった」…猛反論の応酬の果てに、最新の科学的調査で中身が判明。じつは、胸の塊は「砂と鉄分のセメント」だった 【シリーズ・小林快次の「極北の恐竜たち」】 今から何千万年も昔に、地球の陸上に君臨していた恐竜たち。シダ類やソテツ類の茂った暖かい地域で暮らしていたイメージがあるかもしれないが、彼らは地球上のあらゆるところに進出していた。南極大陸からも、北極圏からも恐竜の化石は発見されているのだ。 この連載では、北極圏のアラスカで15年以上にわたって調査を続ける筆者が、極圏での厳しい環境で、どのように恐竜たちが暮らしていたのか、その生態と進化の謎に挑むーー。今回ご紹介しているテスケロサウルスの化石から見つかった胸部のかたまり。果たして、それは心臓なのか? 反論者が現れ加熱する議論に、最新科学による徹底検証が行われました。どのような結果となったのでしょうか。 *テスケロサウル
老いればさまざまな面で、肉体的および機能的な劣化が進みます。目が見えにくくなり、耳が遠くなり、もの忘れがひどくなり、人の名前が出てこなくなり、指示代名詞ばかり口にするようになり、動きがノロくなって、鈍くさくなり、力がなくなり、ヨタヨタするようになります。 世の中にはそれを肯定する言説や情報があふれていますが、果たしてそのような絵空事で安心していてよいのでしょうか。 医師として多くの高齢者に接してきた著者が、上手に楽に老いている人、下手に苦しく老いている人を見てきた経験から、初体験の「老い」を失敗しない方法について語ります。 *本記事は、久坂部羊『人はどう老いるのか』(講談社現代新書)を抜粋、編集したものです。 また累計12万部突破の大人気「人生の予習」シリーズの最新刊『人はどう悩むのか』(講談社現代新書)では、各ライフステージに潜む悩みを年代ごとに解説しています。ふつうは時系列に沿って、生
異次元緩和の効果はたいしたことはなかった! 空前の金融緩和でも実質GDP成長率は白川日銀総裁時代とほとんど変わらず 「バリバリの金融実務家であった私が、わからないことがあれば一番頼りにし、最初に意見を求めたのが山本謙三・元日銀理事です。安倍元総理が、もし彼がブレインに選んでいたら、今の日本経済はバラ色だったに違いない」 元モルガン銀行東京支店長で伝説のトレーダーと呼ばれる藤巻健史氏が心酔するのが元日銀理事の山本謙三氏。同氏は、11年にわたって行われた超金融緩和「異次元緩和」はきわめて罪深く、その「出口」には途方もない困難と痛みが待ち受けていると警鐘を鳴らす。史上空前の経済実験と呼ばれる「異次元緩和」のツケを、私たちはどのような形で払うことになるのか? (※本記事は山本謙三『異次元緩和の罪と罰』から抜粋・編集したものです) 緩和とはなにか 異次元緩和とは、元財務官でアジア開発銀行総裁だった黒
知らぬ間に「米国のミサイル基地」と化していた日本 日本にとっての「最悪のシナリオ」とは? 政府による巧妙な「ウソ」とは一体…? 国際情勢が混迷を極める「いま」、知っておきたい日米安全保障の「衝撃の裏側」が、『従属の代償 日米軍事一体化の真実』で明らかになる。 台湾有事のシミュレーションと日本の関与 アメリカの有力シンクタンク「戦略国際問題研究所(CSIS)」は2022年、中国が2026年に台湾への侵攻作戦を実行すると想定し、安全保障や軍事の専門家を集めて本格的なウォー・ゲーム(戦争のシミュレーション)を実施しました※1。 結果は、米国が直接介入せず台湾が単独で防衛を行う場合と、日本が中立を保ち在日米軍基地を台湾防衛作戦のために使用するのを拒否した場合をのぞき、中国の台湾侵攻作戦は失敗に終わりました。 このウォー・ゲームのシナリオでは、中国の侵攻は台湾への大規模な空爆で始まります。空爆により
〈こういうのほんと問題 被曝は遺伝しない(遺伝的影響は起こらない)とか、素人が何の責任もなく言い切り、メディアが載せる こんな断言は当然科学的ではない プロフィール見ると、細野議員(@hosono_54)とか開沼先生(@kainumahiroshi)とか、 福島を、科学を政治的に歪めてきた人が出てくる 大きな課題...〉(https://x.com/hibakuyada/status/1829351795438870885) 2024年8月30日、著者が5年以上前に現代ビジネスに寄稿した記事【正しい情報は邪魔?8年経っても「福島の風評払拭」が難しい背景】(2019年3月11日公開)に対する批判があった。 批判者の鴨下全生(まつき)氏は2011年3月、東京電力福島第一原子力発電所事故により福島県いわき市から家族と共に自主避難した。当時8歳だったという。2019年にローマ・カトリックの教皇が3
いま、ネットを中心に「エモい記事」論争が起きていることをご存じだろうか。ことの発端となったのは、日本大学の西田亮介教授が朝日新聞のウェブサイトに寄稿した一本の記事。 年々新聞の発行部数が減る中で、新聞のあるべき姿を議論するための有用な記事だったが、掲載元の朝日の記者たちから返ってきたのは意外な反応だった。さらに西田氏のもとには、朝日のデスクから、社会人として考えれば失礼と言わざるを得ない「ヤバいメール」が届いたという。その内幕を西田氏が明かした。 「エモい記事」への苦言 もともと私は、メディア研究者として毎日新聞の「開かれた新聞委員会」という、新聞のあり方について議論する委員会に参加しており、著作や様々な場で、これからの新聞がどうあるべきかの提言をしてきました。 その流れの中で、今年3月下旬、朝日新聞デジタルのサイト「Re:Ron」に〈その「エモい」記事いりますか?苦悩する新聞への苦言と変
“UUUM化”チラつくVTuber業界 決算や業績自体は高い成長率を維持しており、黒字で絶好調であるVTuber事務所のエニーカラーとカバー。しかし株価を見るとここ一年で大幅に低迷、2024年全体を通じて、VTuber事務所2社は日経平均株価のパフォーマンスを大きく下回っていることなどを前編記事〈「VTuber事務所」の株価はなぜ暴落したのか?「エニーカラー」「カバー」の時価総額を押し上げた“神話”の崩壊〉でお伝えした。 近年稼ぎ頭のVTuberが次々卒業している両社の状況もあり、「UUUM化」という言葉がVTuber業界に影を落とし始めている。 UUUMは、日本最大級のYouTuberマネジメント事務所として、一時期は時価総額1000億円をこえる大企業となったが、タレントの独立、競争激化により株価は大きく低迷、現在では100億円程度の時価総額で推移している。 VTuber事務所がUUUM
黒字の「エニーカラー」と「カバー」だが、株価は… VTuberビジネスを展開する「エニーカラー」と「カバー」の”行き詰まり感”が著しい。 21年に上場したエニーカラーは「にじさんじ」の運営で知られ、その成長力と話題性を一心に背負い、一時「TBS」や「フジテレビ」といった在京キー局を上回るほどの時価総額をつけていたことが記憶に新しい。 しかし、そんなVTuber事務所を展開する両社の株価はここ一年で大幅に低迷している。 エニーカラーは、2022年10月には株価が6,895円のピークに達したが、現在では2,255円と3分の1以下になっている。「ホロライブ」を運営するカバーも同様に、時価総額が大幅に縮小。23年末に3325円の史上最高値をつけた後は下落一辺倒に陥り、現在では1700円以下まで値を下げた。 *株価はともに9月11日時点終値 図表をみると、2024年全体を通じて、VTuber事務所2
自民党はぶっ壊れた。不祥事の連続と政権運営の迷走、そして派閥崩壊の果てに、まもなく史上最年少の総理大臣が生まれることになりそうだ。起死回生をはかる、その「政権構想」の全貌とは。 「軽すぎる神輿」になるのか 〈異志統一〉 小泉進次郎の座右の銘だ。志の異なる者を集め、ひとつにまとめる――。もっとも、自民党議員たちは今、志というよりもおのおのの打算を胸に進次郎に群がっている。 「新総裁の選出が済めば、すぐさま解散総選挙。特に地盤の弱い若手・中堅や不祥事で名前が挙がった議員のあいだでは、『選挙で勝つには進次郎総理しかない』という声が日増しに強まっています。 総裁選は、1回目の投票では議員票と地方党員票が同数ですが、決選投票では議員票367票と都道府県連票47票の合算になる。進次郎vs.石破の構図なら、進次郎さんが議員票で圧勝して総理総裁になるシナリオが確実です」(自民党中堅議員) すでに、進次郎の
親戚家族が一斉に移り住む 2000年以降、日本に住む中国人は増え続けている。出入国在留管理庁の統計によれば、その数は約82万人(23年12月末)と過去最多。とくに多いのは東京、埼玉、神奈川、大阪などの首都圏だが、東京を除いた都市別で見れば、突出して多い都市のひとつが埼玉県川口市だ。 私は新刊『日本のなかの中国』の取材のため、この数カ月間、何度か川口市を訪れたが、そこで出会った中国人に話を聞いてみると、聞こえてきた出身地の多くは「福建省」。とくに「福清市」という、日本人には馴染みのない地名だった。 取材をした福建省出身の女性は、同じく福建省やその近くの地域に住んでいた友人たちが川口市に住んだことをきっかけに、川口市に移り住んだという。 前述その女性は「もし今、福清市のレストランで、『日本に知り合いがいる人、いますか?』と声を掛けたら、絶対に店内の誰かが『います』と答えると思いますよ」と語って
スイスは2017年の国民投票で、原子力発電所の新設禁止を可決し、原発新設禁止は国是となっていた。だが、今年の8月28日に、アルベルト・レシュティ・エネルギー大臣は、地政学的緊張が高まる中で、エネルギー供給を強化するためには原発政策に関して見直しが必要になると語った。歴史的な大転換である。 ちなみに予定通りに原発を停止していくと、必要なエネルギー量を供給できなくなることを懸念して、スイス政府は原発の稼働期間を延長する計画を昨年11月に発表していた。 スイス政府は、今年末までに「脱・脱原発」方針の原子力関連法案改正提案書を議会に提出し、来年この問題を議会で議論できるようにするとのことだ。だから現段階では一気に原発新設に向かって動いたとは言えないが、脱原発の流れに終止符を打ったのは間違いない。 なお、レシュティ・エネルギー大臣は、政策転換を図らないのは、将来世代から裏切りだとみなされかねないとも
「伊藤レポート」で社外取締役の重要性を説きながら、自らいくつもの会社で役員を引き受ける。しかし、問題が起きると、途端に口を閉ざす。なぜ彼は説明責任を果たさないのか。小林製薬の経営に11年も関わってきた、「ミスター社外取締役」こと伊藤邦雄本人に話を聞いた。 前回記事『小林製薬の経営に関わって11年…なぜ彼は口を閉ざすのか「ミスター社外取締役」伊藤邦雄氏を直撃した』から続く。 「伊藤銘柄」としての悪名 もう一つ、伊藤氏について取材を進めていくと不可解なことに気がつく。なぜか伊藤氏が社外取締役を務める企業ではしばしば不祥事が起きるのだ。たとえば曙ブレーキ工業。自動車部品業界では名門企業とされてきた。しかし、不適切会計の末に'19年1月には経営破綻寸前にまで追い込まれた。全国紙経済担当記者はこう語る。 「当時の社長の信元久隆氏のもとでは、売り上げの過大計上などの不適切会計が横行していました。当時、
松田聖子や中森明菜とともに80年代を代表するアイドルでありながら、「カリアゲショート」で従来のアイドルのイメージを一新した小泉今日子。30代から40代にかけては、妻や母という役割にとらわれない「大人女子」を謳うファッション誌のイメージモデルとしてそのムーブメントを牽引し、50代後半となったいまは芸能界に身を置きながらも、社会問題やフェミニズムに関する発言を積極的に行っている。 「その生き様を知れば知るほど、小泉今日子ほど『女性が生きて行く』ことと真剣に対峙し、世の中に向かって声を上げてきた元アイドルはいないのである」 社会学者の米澤泉さんは、著書『小泉今日子と岡崎京子』の中でそう指摘する。「型破りのアイドル」から「大人女子」を経て「フェミニスト」を名乗るまでの小泉今日子を、時代を伴走した“もうひとりのキョウコ”である漫画家・岡崎京子の歩みと共に追い、女性たちの生き方の変遷を浮かび上がらせる
「贈り物は木内」 秋田には「不思議」と呼ばれる百貨店がある。 店名は木内百貨店。JR秋田駅から徒歩10分。大通り沿いに構える同店は、かつて「秋田の三越」と呼ばれ、最盛期には130億円もの年間売上を誇った老舗百貨店だ。 前編記事『「従業員には朝礼で破産を告知」「日本の縮図」...地方で相次ぐ閉店で「百貨店業界」が直面している「悲惨な現実」』につづき、謎が謎を呼ぶ秋田の老舗デパートを紹介する。 地元住民が語る。 「昔は『贈り物は木内の包装紙でくるんでいないといけない』と言われるほど、市民の憧れの的だった。当時は屋上に観覧車が置かれた遊園地もあり、子供の頃は家族で木内に遊びに行くのが一番の楽しみだった」 なぜここまで秋田県民を惹きつけたのか。その理由にあるのが独特な経営スタイルだ。 「お釣りはすべてピン札。加えて商品は1万円の1万円、5000円なら5000円で販売する『消費税を取らないお店』とし
突然の破産発表 百貨店の苦境が続いている。 今年8月、青森県に本社を置く「中三」が破産申請を行ったことが判明。寝耳に水だった関係業者や行政が対応に追われる事態となっている。 「同社が破産申請の手続きに入ったのは先月29日。負債総額は現時点で約9億円です。破産については従業員らも周知されておらず、朝の朝礼で事実を告知されています。関係業者も品物の引き上げに訪れるなど現場は混乱状態が続いていました。 スタッフの雇用については今後、弘前商工会議所がハローワークや行政が情報共有しながら相談を行う予定です。ここ近年、中三は納品業者への支払い遅れが指摘されるなど閉店の噂は絶えずありました。しかし、あまりにも突然すぎた破産劇に地元では動揺が広がっています」(経済紙記者) 呉服屋から出発した中三の創業は1896年で、約130年の歴史を誇る老舗百貨店だ。最盛期となる1998年には415億円の売上高を記録する
田坂広志 たさか・ひろし/1951年生まれ。東京大学大学院博士課程(原子力工学)修了。1990年に日本総研設立に参画、取締役などを歴任。世界経済フォーラム(ダボス会議)メンバー、内閣官房参与などを務める この特集の第一部はこちら:【ある夏の日、「死んだはずの母」から着信が…肉親を失った人々に訪れる「あの世からのメッセージ」の正体】 本気で「死の正体」を考えた 私は、本来、原子力工学を専門とする科学者であり、近年では、経営学者として世界経済フォーラム(ダボス会議)にも出席し、内閣官房参与などの公職も務めてきました。その私が『死は存在しない』と題する著書を出すことには、当然、大きなリスクがありました。 現在の科学では「人間は、死ねばすべてが無になる」というのが常識であり、私も科学者として、長年そう考えてきました。それゆえ、本書の出版後、「エセ科学だ」「怪しげな理論だ」という批判も投げかけられて
田坂広志 たさか・ひろし/1951年生まれ。東京大学大学院博士課程(原子力工学)修了。1990年に日本総研設立に参画、取締役などを歴任。世界経済フォーラム(ダボス会議)メンバー、内閣官房参与などを務める 田坂広志氏(73歳)。原子力工学の博士号を取得後、研究者を経て日本総研の設立に参画した、日本を代表する経営学者のひとりだ。 田坂氏の著書『死は存在しない』(光文社新書)がロングセラーとなり、20万部を超えたいまも、新たな読者を獲得し続けている。そこで示された、死についての衝撃的な「仮説」とは?その核心を今回、田坂氏が本誌に語った。 前編記事はこちら:【元内閣官房参与が「死は存在しない」と主張する「科学的な理由」…新たな世界観「ゼロ・ポイント・フィールド」とは何か?】 この世界は「巨大な湖」 まず、素粒子などのミクロな物質の性質を解き明かす物理学である「量子力学」によれば、私たち人間も含めて
138億年前、点にも満たない極小のエネルギーの塊からこの宇宙は誕生した。そこから物質、地球、生命が生まれ、私たちの存在に至る。しかし、ふと冷静になって考えると、誰も見たことがない「宇宙の起源」をどのように解明するというのか、という疑問がわかないだろうか? 本連載では、第一線の研究者たちが基礎から最先端までを徹底的に解説した『宇宙と物質の起源』より、宇宙の大いなる謎解きにご案内しよう。 どうやってダークマターを見つけるのか 先の記事で、理論的に予言されるダークマターの有力候補について、ちょっとだけご紹介しました。本記事では、それぞれについて詳しく説明してみたいと思います。 最も有力な候補と目されているのは、WIMPと呼ばれる未発見の素粒子です。「弱い相互作用をする重い粒子」という意味の英語の頭文字を取って、そうした性質をもつ粒子の総称として名付けられました。重さは、陽子の100倍(約100G
9月は日本スタバのアニバーサリー 9月は日本のスターバックスコーヒーにとって特別な月であることをご存知でしょうか? 1996年8月に海外初店舗として日本1号店が東京・銀座にオープン。その周年を祝うタイミングとして毎年9月が記念月となっているのです。今年は4日から創業53周年を記念した「アニバーサリーコレクション」としてタンブラーなどの限定グッズが登場し、スタバファンを中心ににぎわいを見せています。そうです、日本においてスタバは国内でのカフェ店舗数1位に君臨し、季節のフラペチーノや話題グッズが登場早々に完売するなど、好調を維持しています。 しかしながらスタバをグローバル規模で見ていくと、日本と同じような状況ではないことがわかります。私はスタバマニアとして国内外のスタバをリサーチしていますが、業績や人気は国によって大きく異なります。例えばイギリスやイタリアなどの欧州においては必ずしも存在感が強
「原理原則」の時代 焼き肉チェーン「牛角」が打ち出した食べ放題メニューの女性半額キャンペーンに、SNS上で「男性差別だ!」との非難の声が殺到し、炎上騒動となった。賛否を二分する大激論となり、その騒動は地上波のニュースでも報道され、あっという間に全国的な関心事となってしまったようだ。 〈大手焼き肉チェーン「牛角」が2024年9月2日(月)~12日(木)の期間、女性が食べ放題コースを注文すると料金が半額になるキャンペーンを展開すると発表。しかしこれに対しSNS上では「男性差別だ」「男女平等はどこへ行った」「受けられるサービスを性別で区切るなんて今の時代許されない」といった批判の声が相次ぎ、“炎上”の様相を呈しています〉(LASISA【牛角の“女性半額”キャンペーンは「性差別」? 男性たちから批判が相次いだワケ】2024年9月1日より引用) 本誌に寄稿した前回の記事でも述べたように、いち企業もし
人手不足の現代にとって、「離職」は採用面や業務の効率面などに大きく作用するため、企業としては何としてでも防ぎたいもの。しかし、なぜ人が離職するのか、その要因を知っている人は少なくない。『離職防止の教科書』を出版したばかりの経営心理士・藤田耕司氏が離職の根本的な原因となる「4つの欲求」について解説する。 仲良くしても、昇進させても部下が辞めていく 「これまで部下とはずいぶん仲良くしてきました。食事に何度も連れて行ったし、悩みも聞いた。プライベートで一緒に買い物に行ったりもしました。 給料も悪くないし、残業もなく、有給休暇もとれます。きつい上司もいません。福利厚生もそこそこ充実しています。なのに、部下がやめていくんです。 もう部下と接するのが怖いです。人間不信になりそうです……」 製造業の会社で課長として働くK氏(35歳、仮名)は、仲良くしていた部下の離職を何度も経験し、上記のように話されます
メディアなどで「人生100年時代」という言葉をよく聞くようになり、これからのキャリアプランに迷うという人も少なくないだろう。たとえ他人が羨むような一流企業に就職しても、定年まで勤め上げることがその人にとっての「正解」とは限らない。 長年勤務した電通を早期退職し、現在は電通出資のニューホライズンレクティブ合同会社(NH)で「新しい働き方」を始めた竹中氏が気づいた、これからのキャリアに必要なものとはーー。 電通一筋だった私が将来を考えるようになったワケ 2020年12月末日、私は35年勤めた株式会社電通を早期退職しました。昭和の時代に入社してバブルの時代を経験しましたから右肩上がりの景気の良かった時代を過ごしました。当時定年は55歳でしたが、定年になっても働きたい人はいくらでもありましたし、年金も支給されていましたから引退して余生を過ごす人も結構いました。 私は幸運なことに長い営業職の経験を経
9月に自民党総裁選、立憲民主党代表選が迫っている。 立憲民主党の代表選には、枝野幸男前代表や、野田佳彦元総理大臣など、ベテラン議員が名乗りを上げている。そうした中で、わずか当選回数1回の1期生でありながら出馬の意欲を示したのが吉田はるみ衆議院議員である(取材当時)。 イギリスのバーミンガム大学院を修了し、小川敏夫の政務秘書官や政務会長補佐などを歴任。2021年の衆議院議員選挙では、石原慎太郎氏の息子であり、自民党の元幹事長の石原伸晃元経済再生担当大臣を破って初当選し、立憲民主党に新たな風を吹き込んだ。そうした経歴を持ちながらも、現時点では推薦人20人が集まるか瀬戸際の状況だ。その背景には、政治家「1期生」だからこその葛藤があるようだ。 当時は無名で、世襲ではなく資金力もない衆議院議員の政治活動を17年追ったドキュメンタリー映画『なぜ君は総理大臣になれないのか』は、今回の代表選に「有力議員だ
環境大臣就任で「化けの皮」が一気に剥がされた 自民党総裁選の有力候補として、TVで中心的に取り沙汰されるのが小泉進次郎氏だ。確かに一般国民対象の世論調査における「一番人気」は進次郎氏であることは間違いないが、総裁選というのは単なるアイドルグループの人気投票ではない。日本の命運を担う総理を決する選挙なのだ。 その点を鑑みたとき、この「小泉人気」は、極めて危険な社会状況であるという旨を、8月29日公開の「『地頭がよくない』『日本は終わる』…選挙用の人気というだけでやらせてよいのか、小泉進次郎『総理』へのこれだけの疑念と酷評」で展開した。 この記事では、小泉氏は確かにアイドル的人気はあるものの、「環境大臣」に就任した折りに多くの市井の民が驚く「小泉構文」とも揶揄される意味不明な「ポエム発言」を繰り返し、瞬く間に政治家・大臣としての「資質」に大いに疑問符が付くこととなった、その結果、政治記者達から
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