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乃木坂46、1期生の高山一実が、一心不乱にアイドルを目指す女子高生を描いた小説『トラペジウム』(KADOKAWA)。2016年から2018年にかけて雑誌『ダ・ヴィンチ』に連載され、2018年に単行本化、大きな話題となった本作が、アニメーション映画となって公開される。今年2月に上梓した絵本『がっぴちゃん』(KADOKAWA)にも注目が集まり、作家としての歩みを進める高山は、自身の経験や葛藤も込めた思い入れ深いデビュー作の新たな姿を、どのような想いで見つめているのだろう。 文/河内文博(アンチェイン) 「アニメーションの魅力と原作を振り返って“いま”想うこと」/ 映画『トラペジウム』 原作・高山一実インタビュー 「東西南北」が歌って踊るシーンが大好き! ――本作は「東西南北の美少女を集めてアイドルグループを結成する」という野望を持つ女子高生・東ゆうが、様々な困難にぶつかりながらも夢を追う姿を描
先日、『八月の御所グラウンド』(文藝春秋刊)で第170回直木賞を受賞されたばかりの万城目学さん。そんな万城目さんのデビュー作であり、京都を舞台に描いた抱腹絶倒の青春コメディ『鴨川ホルモー』が、この度、劇団「ヨーロッパ企画」率いる上田誠さんの手により東京と大阪で舞台化されます。そもそものきっかけとなったお話から、上田さんの脚本を読まれた万城目さんの思いなど、公演を控えた今だからこそ聞けるお話をたくさん伺ってきました。 撮影:ホンゴユウジ 構成:タカザワケンジ 舞台がはねた後の冗談がきっかけ ――『鴨川ホルモー』の舞台化は、上田さんの『たぶんこれ銀河鉄道の夜』をご覧になったのがきっかけだそうですね。 上田:最初は冗談だったんですよね。 万城目:僕は上田さんに自分の作品を脚色してもらうなんて、考えたこともなかったんです。上田さんと言えば森見さん。森見さんがアップルとすると、僕はマイクロソフトみた
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本記事では映画公開を記念して『流浪地球』を期間限定全文無料公開! 圧倒的なスケールで描かれる物語を、余すところなくお楽しみください。 映画「流転の地球―太陽系脱出計画―」公開記念 原作『流浪地球』期間限定試し読み【1/8】 あらすじ ぼくが生まれた時、地球の自転はストップしていた。人類は太陽系で生き続けることはできない。唯一の道は、べつの星系に移住すること。連合政府は地球エンジンを構築、太陽系脱出計画を立案、実行に移す。こうして、悠久の旅が始まった。それがどんな結末を迎えるのか、ぼくには知る由もなかった。 1 制動時代 ぼくは夜を見たことがなかった。星を見たこともなかった。春も、秋も、冬も知らなかった。 ぼくが生まれたのは制動時代の終わりごろだ。当時、地球は自転を止めたばかりだった。 地球の自転を止めるのにかかった時間は四十二年。連合政府の計画より三年長くかかった。 最後に日没を見たときの
第一回 藤原道兼ふじわらのみちかね(道長の兄)【大河ドラマを100倍楽しむ 王朝辞典 】 さて、とうとう大河ドラマ「光る君へ」が始まりました。ここではドラマに出てくる人名やはたまた生活(ライフ・オブ・平安)についてやさしく語ってみますね。 今から書くものは、とても簡単にまとめてます。ただ、彼らが生きている姿が伝わってくるようなエピソード、またあまり知られていないエピソードを取り上げますね。そしてそこには、今まで説明されてこなかった和歌などをちょこっと入れていきます。ドラマに出てくる人たちを、より身近に、人間として感じていただければ、うれしいです。 いつ生まれて、いつ亡くなったか。そういう事は大切ですが、ここではなるべく彼らの心を中心にお話ししていきますね。 それではまず、ドラマでは第一回に大変な役回りで登場した藤原道兼。残酷な役回りの道兼についてちょこっと見ていきましょうか。 藤原道兼は、
中国大ヒット映画原作、SF短編集!『流浪地球』レビュー 書評家・作家・専門家が《新刊》をご紹介! 本選びにお役立てください。 SFと「科幻」――劉慈欣文学の魅力 書評:加藤 徹(明治大学教授) サイエンス・フィクションを、日本人は「空想科学」と訳し、中国人は「科幻(かげん)」(科学幻想)と訳す。 空想科学と科幻。英訳は同じSFでも、文学ジャンルとしての両者の性格は違う。 私たちが暮らしているこの地球は、二つの世界に分かれている。ゴジラ的な映画を作れる「空想科学」系の国々と、作ることが許されない「科幻」系の国々だ。 日本人は、怪獣が東京を焼き、自衛隊の戦車を踏みつぶす映画を好む。アメリカ人も、宇宙人がホワイトハウスを壊し、UFOが米空軍の戦闘機をハエのようにバタバタと落とす映画を楽しむ。イギリス人も、十八世紀の小説『ガリバー旅行記』でガリバーが小人国の王宮の火事を小便で鎮火して以来、実在の国
ウクライナ人の妻を持つ日本人ジャーナリスト。人々が戦い続ける理由とは 『ウクライナ・ダイアリー 不屈の民の記録』レビュー 書評家・作家・専門家が《新刊》をご紹介! 本選びにお役立てください。 『ウクライナ・ダイアリー 不屈の民の記録』 著者:古川英治 書評:小泉 悠(東京大学先端科学技術研究センター専任講師) 2022年2月24日にロシアがウクライナへの侵略を開始して以降、多くの「ウクライナ本」が出た。日本で出版されたものだけでも相当の数に上る。ロシアのウクライナ侵略を歴史的観点から説明しようとするもの、軍事的な戦況分析、日本であまり知られていないウクライナという国について書かれたものなど、その内容も多彩だ。 しかし、本書『ウクライナ・ダイアリー』は少し毛色が違うように思う。ちょっとおかしな話かもしれないが、一読した上で想起したのは椎名誠の『パタゴニア あるいは風とタンポポの物語り』だった
取材・文 岡本大介 製鉄所の爆発事故によって、時が止まってしまった町。あらゆる変化を禁じられた世界で、「恋する衝動」に揺れ動く少年少女たちの姿を描いた映画「アリスとテレスのまぼろし工場」。本作は、「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」や「さよならの朝に約束の花をかざろう」などで、国内外から高い評価を得ている岡田麿里が脚本・監督を務めた、青春恋愛映画だ。岡田監督自身が書き下ろした原作小説も絶賛発売中のなか、映画と小説の違いやそれぞれの魅力についてインタビューで迫った。 脚本作業は「創作」よりも「攻略」!? ――小説版は、映画の脚本作業を終えた後で、あらためて小説として書き下ろされています。どのような経緯で小説執筆に至ったのでしょうか。 岡田麿里(以下、岡田):実はこの物語は、そもそも小説の形で書き始めたんです。でも、途中でどうしても続きが書けなくなってしまったんですよね。それでも、キャ
これはリアルか、フィクションか。 SNSなども連動させた読者参加型のモキュメンタリーホラーとして好評を博した『近畿地方のある場所について』、その著者である背筋さんに今読みたいホラー・ミステリ作品を聞きました。 幽霊を見たことがある人とない人、違いはなんでしょうか? 私は、「認識の差」ではないかと思っています。 例えば深夜に人気のない道を歩いていると、電柱の陰に血まみれの女性が立っている。 そんな光景を目にしたとき、あなたは人ならざるものだと感じて逃げ出すでしょうか。それとも事件に巻き込まれた被害者かと心配して近寄るでしょうか。 前者の場合、その女性の正体が何であれ、それはあなたの中で幽霊をみたという記憶になります。 心霊体験とは得てしてそういうものなのだと思います。いや、そう思いたい。 この作品では、幽霊を認めたくない(なぜなら怖いから)登場人物が、体験者からもたらされた五つの怪談に対して
「カクヨム」から文芸・・単行本が誕生! 書籍化オファーの内幕を公開 2023年4月に、カクヨムに投稿された文芸作品が3作品書籍として発売されます。そのジャンルは、SF、BL、ホラーとバラバラ。はたしてこれらの作品は、どのような過程を経て書籍化が決定されたのか。また編集者たちはどのような思いで作品を探しているのか。「オファーの瞬間」の特別編として開催された座談会では、「文芸編集部カクヨム班」に所属する編集者4名が集まって、自分たちが手がけた書籍のPR、そして作品探しの方法について余すことなく本音で語りました。 (本記事は「カクヨム」に2023年4月20日付で掲載された内容を転載したものです) 構成/柿崎 憲 「文芸編集部カクヨム班」の編集者たちの素性を初公開! 編集K:カクヨムユーザーのみなさま、初めまして。今日はKADOKAWA文芸編集部のメンバーが集まって、書籍化が決まった作品についてあ
怪奇幻想ライター/書評家 朝宮運河 二〇二三年は、角川ホラー文庫創刊三十周年のメモリアルイヤーである。変化の激しい出版業界において、ホラージャンルに特化した文庫が三十年の長きにわたって存続したのは驚異的なことである。長年の読者として、祝福の意を表したい。 読者の中には、生まれた時から角川ホラー文庫が存在していた、という方も少なくないことだろう。ここで一度想像してみてほしい。もし三十年前に角川ホラー文庫が創刊されていなければ、多くのホラー作家がデビューの機会を逸し、無数の作品が埋もれていたはずである。それはホラーに興味を持つ読者の減少に繫がり、ホラージャンル全体の沈下を招いていたかもしれない。 専門の文庫レーベルがあるというのは、それだけ大きいことである。新人賞や専門誌の存在と並んで、ジャンルにとっての意義は計り知れない。この三十年の日本のホラー小説の発展は、角川ホラー文庫抜きに考えることは
構成/斎藤哲也 写真/島本絵梨佳 経済思想家の斎藤幸平さんが、マルクス主義の研究に与えられる世界最高峰の賞、ドイッチャー記念賞を史上最年少、日本人で初めて受賞した『大洪水の前に マルクスと惑星の物質代謝』が文庫になりました。 世界で絶賛され、その後の日本国内でのマルクスブームの先駆けともなった『大洪水の前に』はどうやって生まれたのか。いま、マルクスを学ぶ理由やその魅力とはいったいどこにあるのか。 斎藤さんにとってマルクス研究の先輩でもあり、角川選書『マルクス 資本論 シリーズ世界の思想』の著者、佐々木隆治さんをゲストにお迎えし、お二人にたっぷり教えていただきました! 日本人初!ドイッチャー記念賞受賞作『大洪水の前に マルクスと惑星の物質代謝』(角川ソフィア文庫) 抜粋ノートの衝撃 佐々木:今回文庫化された『大洪水の前に』では、晩年のマルクスが作っていた抜粋ノートを重要な資料として取り上げて
漢文学習者必携!伝説の文法書復刊 『漢文の語法』 漢文愛好家に長らく復刊を望まれていた伝説の名著、西田太一郎『漢文の語法』。このたびついに角川ソフィア文庫への収録が実現いたしました。 校訂・解説をご担当くださった齋藤希史先生(東京大学教授)は、学生時代にこの『漢文の語法』を読み込むことで漢文読解の難所を越えたという、長年の愛読者。 巻末の「解説」では、そんな齋藤先生が本書の使い方を詳しくご紹介くださっています。皆さまの読書のご参考にしていただきたく、一部を特別公開します! 『漢文の語法』 40年前の初心者より、すべての漢文学習者へ――『漢文の語法』西田太一郎 文庫巻末解説 解説:齋藤希史(中国文学者、東京大学教授) この本の著者が想定している読者は、「はしがき」にあるように、「漢文の初歩的知識をそなえている人々」です。原著が出版されたのは1980年。それから40年あまり経った現在では、「初
変わりゆく時代を懸命に泳ぎ渡ろうとするふたりの大きな愛の物語。 新刊【長編小説】佐藤亜紀『喜べ、幸いなる魂よ』レビュー 書評家・作家・専門家が新刊をご紹介! 本選びにお役立てください。 佐藤亜紀『喜べ、幸いなる魂よ』 評者:川本 直 そのデビューから佐藤亜紀氏は完成された小説家だった。『バルタザールの遍歴』はオーストリア゠ハンガリー二重帝国の公爵家に生まれた一つの体に二つの魂を宿すメルヒオールとバルタザールという貴族の主人公が、ナチス・ドイツの台頭によって荒廃していく黄昏のヨーロッパを流浪しながら第二次世界大戦勃発とともにブエノスアイレスに向かうまでを超絶技巧で描き、「国際舞台にも通用する完璧な小説」と称された。 その登場から圧倒的な完成度を誇る作品を世に問う小説家は稀有だ。そして、『キャッチ=22』で世に出たジョーゼフ・ヘラーのように最初から代表作を書いてしまった作家はデビュー作を超える
構想10年・取材6年をかけた『証し 日本のキリスト者』を刊行した最相葉月氏に聞く 2023年1月、構想10年・取材6年をかけた長編ノンフィクション『証し 日本のキリスト者』(KADOKAWA)を刊行する最相葉月氏。『セラピスト』(新潮文庫)で「心の病」を向き合った最相氏は、なぜ今作で「信仰」というテーマを選んだのか? 構想のきっかけ、これまでと異なる形式を採用した理由、さらには、日本人が「信仰」について多くの議論を交わしている2023年1月に本書が刊行される意味などについて、作家本人に聞いた。 聞き手:編集部 なぜキリスト教をテーマに選んだか? ――2023年1月、長編の書き下ろしノンフィクション作『証し 日本のキリスト者』を刊行されました。北海道から沖縄、奄美、五島、小笠原まで全国の教会を訪ねられ、135人のキリスト者の声を聞くという、1000ページを超える大作です。 最相さんといえば、
バーチャルライバーグループ「にじさんじ」を牽引し続けてきた月ノ美兎さん。このほどYouTubeチャンネル登録者数が100万人を突破しました! これを記念して、月ノさんの初エッセイ集『月ノさんのノート』から一編「月ノ美兎は箱の中」を1ヶ月の期間限定で公開いたします! 本編は、月ノさんの初期の活動を振り返りながらつづったお話ですが、2021年11月に開催された月ノさんの1stワンマンライブのタイトルにもなっており、本エッセイ集の中でも代表作と言えるでしょう。この機会にぜひお楽しみください! 月ノ美兎『月ノさんのノート』所収「月ノ美兎は箱の中」特別試し読み 月ノ美兎は箱の中 2018年6月1日。「月ノ美兎の朝まで起立しナイト(仮)」というイベントが開催されたのをご存じだろうか。2018年2月頃に初めて「にじさんじ」として活動を開始してから、最初の月ノ美兎単独オフイベント。「にじさんじ」としてのオ
ある事件や出来事の真相に迫る過程を楽しむ、ミステリ小説。その歴史は19世紀までさかのぼり、"文学史上初のミステリ"といわれるエドガー・アラン・ポーによる『モルグ街の殺人』が誕生して以来、世界各国でさまざま作品が生み出され、時代とともにジャンルや設定も多様化してきました。 小説の王道ジャンルともいえるミステリですが、作者もタイトルも聞いたことはあるけど、実際に読んだことがある作品は少なかったり、あるいは、星の数ほどある作品の中から、どの作品を読めばいいのか迷ってしまうという人もいるのではないでしょうか。 そこで、今回はカドブン編集部が、”絶対に外さない”というミステリ小説を厳選。ミステリになじみがない方へのおすすめ作品や、小説好きにぜひ紹介したい国内外の作品をご紹介します。 カドブン編集部 KADOKAWA発の文芸作品を中心に、本の紹介をするWEBマガジン。小説家のインタビューや対談、イチオ
取材・文:ラノベニュースオンライン編集長・鈴木 『竜殺しのブリュンヒルド』大反響を振り返る 東崎惟子先生インタビュー 第28回電撃小説大賞≪銀賞≫受賞作『竜殺しのブリュンヒルド』が、ライトノベル界隈はもちろん、ジャンルの壁を越えて大きな反響と話題を呼び続けています。エデンと呼ばれる孤島で竜に育てられたひとりの少女が、愛と復讐の炎を燃やし、竜を殺した実の父親、そして兄と向き合っていく本作。著者である東崎惟子先生に、物語の反響についての想いや作品誕生の裏話などをお聞きしました。 この反響は想定外だった――生まれる喜びとプレッシャー ――『竜殺しのブリュンヒルド』が発売されてから約半年が経ちました。重厚なファンタジーの世界で描かれる愛と復讐の物語には、SNSをはじめ多くの感想が今も寄せられています。あらためて現在の心境をお聞かせください。 東崎:本当にありがたいことで、反響は予想よりも遥かに大き
構成・文=朝宮運河 写真=川口宗道 作家を虜にする文学的ロックバンド 「人間椅子」のトリビュート小説集が完成! 江戸川乱歩、芥川龍之介などの小説にインスパイアされた、文学的な世界観で知られる唯一無二のハードロックバンド、人間椅子。11月2日に発売された『夜の夢こそまこと 人間椅子小説集』(KADOKAWA)は、このバンドに魅せられた作家たちが集ったトリビュート小説集。大槻ケンヂ、伊東潤、空木春宵、長嶋有という個性豊かな書き手が、人間椅子の名曲をモチーフにした作品を寄稿した、ロックファン&文芸ファン注目の一冊です。その刊行を記念して、人間椅子のギター&ボーカル担当で『夜の夢こそまこと』にも参加している和嶋慎治さんと、人間椅子とデビュー当初から親交のあるミュージシャンで作家の大槻ケンヂさんのスペシャル対談をお届けします。 ――大槻さんはどういう経緯で、『夜の夢こそまこと 人間椅子小説集』への参
韓国在住40年の日本人ジャーナリスト、黒田勝弘さんインタビュー 安倍元首相の銃撃事件で注目が集まっている統一教会(現世界平和統一家庭連合)。1950年代に韓国から日本に来たこの宗教、韓国ではどのような存在なのでしょうか。韓国在住40年の日本人ジャーナリスト、黒田勝弘さんに聞いてみました。 黒田さんは2013年に刊行した角川新書『韓国 反日感情の正体』で統一教会について言及。合同結婚式で韓国に渡った日本人妻に着目し、韓国社会の受け止めなどをウォッチし続けています。 韓国では「統一教会問題」への関心は低め ――7月の安倍元首相の銃撃事件後、統一教会が大きくクローズアップされており、改めて2013年に刊行した黒田さんの角川新書『韓国 反日感情の正体』を読み直しました。最後の章で、統一教会のことを取り上げていたからです。今回の統一教会問題に関して、韓国での関心はどうですか。 黒田:安倍元首相が亡く
伊坂幸太郎『マリアビートル』ハリウッド映画化記念インタビュー 伊坂幸太郎『マリアビートル』がなんとハリウッドで映画化、日本でも9月1日公開となる。映画のタイトルは「ブレット・トレイン」。主演はブラッド・ピット、監督はデヴィッド・リーチ。日本のエンタメ小説がハリウッド映画になるというビッグプロジェクトに、原作者は何を思うのか。 『マリアビートル』がハリウッド映画になるまでの経緯 ――そもそも、『マリアビートル』がどうして、ハリウッド映画になったのか、その経緯を教えてもらえますか? 伊坂:すごく簡単に言ってしまうと、アメリカの映画関係者に、僕の小説を紹介したところ、面白いと思ってくれた人がいた、ということなんですよね。とはいえ、もちろん、実際に簡単なわけではなくて、いろんな人たちの尽力があって実現したのですが……。 ――『マリアビートル』はその時、英訳されていたんですか? 伊坂:まだ、英訳出版
今年で創業100周年を迎えるカモ井加工紙株式会社が手がける、大人気マスキングテープ「mt」と角川文庫がこの夏コラボレーション! 夏目漱石『坊っちゃん』、宮沢賢治『銀河鉄道の夜』といった不朽の名作をはじめとした角川文庫4作品が、コラボカバーで登場します。 つい持ち運びたくなる特別な一冊と共に、名作を味わう特別な夏を過ごしてみませんか?
安田峰俊さんが『戦国武将、虚像と実像』を紹介! 本選びにお役立てください。 いわゆる「司馬史観」は決して司馬一人の頭の中から生まれたものではない。 【評者:安田峰俊(ルポライター)】 「信長のように大胆な改革を!」 誰もが耳にしたことのある、おなじみのアピールであろう。日本の政治家や中小企業の社長たちは、なぜか織田信長が大好きだ(ほかに坂本龍馬も好きである)。世間における織田信長は、前例にとらわれない革命児で、神仏や将軍・朝廷の権威をものともしない苛烈な合理主義者……ということになっている。 この手の紋切り型のイメージのひとり歩きは、他の戦国武将についても同様である。 エキセントリックな革命児たる信長に対して、クーデターを起こした明智光秀は保守的で常識をわきまえた教養人だった(“ということになっている”。以下同じ)。斎藤道三は非情でしたたかな美濃のマムシだったが、その反面で天才・信長の素質
聞き手:杉江松恋 怒涛のクライマックスに感想、続々‼ 『図書館の魔女』著者が描く前代未聞のミステリーホラー『まほり』が待望の文庫化 “まほり”の意味は明かさないでください――。謎めいた惹句の本書。本のカバーにもある蛇の目紋には恐るべき真実が隠されているという。累計32万部を突破したデビュー作『図書館の魔女』シリーズはファンタジーだが、本作『まほり』は青春ありホラーあり謎解きありの民俗学ミステリー。土俗の闇を古文書で読み解くという前代未聞の謎解き。杉江松恋さんが解説で“奇妙ミステリー”と名付けた本作。な、なんと著者、“初”のインタビューで著者の神髄&素顔に迫る。 ▼『まほり』試し読みはこちら https://kadobun.jp/trial/mahori/cnhi8ln6qb4s.html ――『まほり』は説話の〈話素〉を巡る刺激的な物語です。語り継がれる中でどのような話素が抜け落ち、あるい
ビギナーズ・クラシックス 中国の古典 全23タイトルが地図になりました。 『論語』『史記』から『貞観政要』まで 畳むと文庫サイズ、広げるとA3版!
「#黒牢城感想戦」スペシャル版! 『黒牢城』の担当編集2人も愛読する歴史漫画『新九郎、奔る!』のゆうきまさみ先生による、まさかの『黒牢城』描き下ろし漫画! 皆の衆、括目‼ ゆうきまさみのはてしない物語ー番外編ー「米澤穂信『黒牢城』読んでみた」 おまけ:『黒牢城』編集担当二人の感想座談会~ゆうきまさみ先生から感想コミックがきた~ 担当K: UさんUさんたいへん! ゆうきまさみ先生から『黒牢城』の感想コミックがきちゃったよ!! (耳元で)き・い・て・るー?! 担当U: うわびっくりした……たいへん、って、そもそもお願いしろと言ったのKさんじゃないですか。 担当K: だってだって、戦国武将の先駆け北条早雲が主人公の『新九郎、奔る!』が連載中のゆうき先生だよ! そりゃ戦国武将同士がガチの智謀でぶつかり合う『黒牢城』を読んでいただきたいと思うじゃないですか! 担当U: んなこたあ僕だって百も承知です
構成・文=吉田大助 写真=中岡隆造、干川 修 デビュー20周年となる今年、本格ミステリーと“本格”時代歴史小説を融合させ、集大成にして新境地となる最新長編『黒牢城』を発表した米澤穂信。来年デビュー30周年を迎える恩田陸は、本格ミステリーのど真ん中を行く〈理瀬シリーズ〉の実に17年ぶり(!)となる新作長編『薔薇のなかの蛇』を、この春上梓した。互いをリスペクトし合い、作家としてさらなる高みを求め続ける二人が、ミステリーに対する、そして小説に対する愛と夢とを語り合う、楽しすぎる後編! 人体をなぜわざわざ切断するのかは、 ミステリーでは永遠のテーマですよね。(恩田) ――お二人の新作に共通するモチーフの一つは、本格ミステリーらしさ全開と言える「人体切断」の謎。ただ、謎の作り方は全く違いますね。 恩田:私の場合は、ミステリーファンにとって有名なブラック・ダリア事件(※1947年にアメリカで発生した未
構成・文=吉田大助 写真=中岡隆造、干川 修 デビュー20周年となる今年、本格ミステリーと“本格”歴史時代小説を融合させ、集大成にして新境地となる最新長編『黒牢城』を発表した米澤穂信。来年デビュー30周年を迎える恩田陸は、本格ミステリーのど真ん中を行く〈理瀬シリーズ〉の実に17年ぶり(!)となる新作長編『薔薇のなかの蛇』を、この春上梓した。互いをリスペクトし合い、作家としてさらなる高みを求め続ける二人が、ミステリーに対する、そして小説に対する愛と夢とを語り合う、まずは前編! 安楽椅子探偵がなぜそこにい続けなければいけないのか、 という理由が明確にあるんですよ。(恩田) ――お二人が対談をするのは、初対面となった対談(「小説 野性時代」2008年7月号初出、『米澤穂信と古典部』収録)以来、2回目です。初対談の時のことは、覚えてらっしゃいますか? 恩田:もちろんです。昔からファンだったので、ハ
『「低度」外国人材』刊行――安田峰俊×三浦英之 対談 今春、3月に『「低度」外国人材 移民焼き畑国家、日本』(KADOKAWA)、さらに5月には、大宅賞・城山賞をダブル受賞した『八九六四 「天安門事件」は再び起きるか』に2019年香港デモ取材の新章、約2万字を加筆した『八九六四 完全版 「天安門事件」から香港デモへ』(角川新書)など、立て続けに新作を上梓しているルポライターの安田峰俊氏。同じく、ジャーナリストやノンフィクション作家ではなく「ルポライター」を名乗り、昨冬から『白い土地 ルポ 福島「帰還困難区域」とその周辺』(集英社クリエイティブ)や『災害特派員』(朝日新聞出版)など話題作を送り出し続ける三浦英之氏が、『「低度」外国人材』の刊行を機にオンラインで対談を行った。実は初対面!という二人があっという間に意気投合し、ノンフィクションの醍醐味を語り合った模様を、前後編でお届けします! (
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