サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
ノーベル賞
logmi.jp
「出世をしたいと思っていますか?」という質問に対し、必ず出世したいと答えた人の割合は、平成元年入社の人で8.3パーセント、平成30年入社の人で22.4パーセント(アデコ調べ)と、実は出世欲のある若手は増えています。しかし一方で、「最近の若手は欲がない」「最近の若手は出世欲に欠ける」という声も。なぜこのようなギャップが生まれるのか、データを元にひもときます。本記事では、若手の育成施策が進まない原因の1つにもなっている、今の管理職が置かれた厳しい現状について語りました。 前回の記事はこちら 年々上がっている管理職の難易度 宮地尚貴氏:なんで若手が育たないのかということで、これが(原因の)すべてではないんですが、あくまで1つの要因としてあるのが、やはり管理職なのかなと思います。 昔と比べて、そもそも業務外での管理職と若手、一般社員と上司の関わり自体も減っているので、コミュニケーション機会も減って
仕事・プライベートでも責任のある立場となり、若い頃のように失敗もできない40代。日々の中で、なんとなくモヤモヤした思いや不安、焦りを感じている人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、『「40歳の壁」をスルッと越える人生戦略』著者で、『からまる毎日のほぐし方』を9月に上梓した尾石晴氏にインタビュー。本記事では、セカンドキャリアで重要な3つの要素について語りました。 前回の記事はこちら 人生100年時代に知っておきたい「40歳定年説」 ——尾石さんは、退職して自主的にサバティカルタイム(用途を決めない休暇)を取ったとおうかがいしました。そのきっかけになった「40歳定年説」について、教えていただけますか? 尾石晴氏(以下、尾石):これはリンダ・グラットンさんの『LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略』や、ちきりんさんの『未来の働き方を考えよう 人生は二回、生きられる』にも書いてあるんで
一般社団法人プロティアン・キャリア協会が主催したプロティアン・フォーラム2024。本セッションでは、幸福学の研究者・前野マドカ氏が登壇。「ウェルビーイング・リーダーシップ」と題して、メンバーが幸せに働けるウェルビーイングなチームを作るポイントを語りました。本記事では、幸せの4つの因子と科学的に証明されているメカニズムについてお伝えします。 幸福学の研究者・前野マドカ氏が登壇 神田尚子氏(以下、神田):EVOL株式会社 代表取締役CEO、そして慶應義塾大学大学院 システムデザイン・マネジメント研究所研究員でいらっしゃいます前野マドカさんから、「ウェルビーイング・リーダーシップ」と題しましてお話をいただきます。前半はマドカさんのお話、そして後半はみなさま方の質問をおうかがいしていきたいと思います。それでは前野マドカさん、よろしくお願いいたします。 前野マドカ氏(以下、前野):みなさんおはようご
私たちの食卓にのぼる卵や食肉がどのように育てられているかをご存じでしょうか? アニマルウェルフェア(動物福祉)は、家畜の誕生から死までのストレスをできる限り減らし、行動要求が満たされた健康的な暮らしの実現を目指す畜産のあり方です。東京農工大学 農学部 教授の新村毅氏が、アニマルウェルフェアを巡る世界的な潮流と日本の現状を解説します。前編では、「アニマルウェルフェアとは何か」という紹介と共に、意義や課題について語りました。 日本人の大半が知らない、世界の新潮流 川崎佑治氏(以下、川崎):みなさん、こんにちは。「産業動物のアニマルウェルフェアってなぁに?」と題したウェビナーをお届けいたします。新村先生もよろしくお願いいたします。 新村毅氏(以下、新村):よろしくお願いいたします。 川崎:さっそくですが、アニマルウェルフェアは、グローバルなテーマで「動物福祉」とも訳されており、今日はこの言葉の中
業界業務の経験豊富な「その道のプロ」に、1時間からピンポイントに相談できる日本最大級のスポットコンサル「ビザスク」。そのビザスク主催のセミナーに、『AIが答えを出せない 問いの設定力』の著者で、グロービス経営大学院 教員の鳥潟幸志氏が登壇。今回は講演後の質疑応答パートをお届けします。 前回の記事はこちら AIの活用基準をどう決めるか 司会者:では、質疑応答に移らせていただきます。まず1つ目のご質問です。 「AIを使っていると、あたかも正しいかのように自信を持って嘘をつくことがあると感じます。すべての判断を人間がすべきとは思いませんが、AIに委ねてもよい判断や、参考意見としてAIを活用する、あるいは判断に必要な要素を抽出させるなど、うまい付き合い方があれば教えていただきたいです」というご質問です。こちらの質問について、いかがでしょうか? 鳥潟幸志氏(以下、鳥潟):AIを使っていると、AIが
業界業務の経験豊富な「その道のプロ」に、1時間からピンポイントに相談できる日本最大級のスポットコンサル「ビザスク」。そのビザスク主催のセミナーに、『AIが答えを出せない 問いの設定力』の著者で、グロービス経営大学院 教員の鳥潟幸志氏が登壇。「自分らしさ」が大事な理由について語られました。 前回の記事はこちら ハーバード卒で社会的に成功しても不幸になる理由 鳥潟幸志氏(以下、鳥潟):残り6分なので、最後のパート「自分らしさに沿って生きる力」についてお話ししましょう。あらためて「自分らしさがなぜ大事なのか」を説明していきます。 私がとても影響を受けた本に、ハーバード・ビジネス・スクールのクレイトン・クリステンセン教授の『イノベーション・オブ・ライフ』があります。 この方は『イノベーションのジレンマ』という書籍で有名ですが、晩年に『イノベーション・オブ・ライフ』を書きました。この本では、イノベ
話が盛り上がらない人は「抽象化」が苦手 久保彩氏(以下、久保):荒木さんはよく著者の方と対談されますけれども、本を1回ばーっと読んでおいた上で、「ここを聞きたいな」というポイントをあらかじめ定めている問いもあるし。もし相手の方の問いがおもしろかったら、設計した問いは捨てて、その方の話をぐっと深掘りするみたいな柔軟性を持っていますね。 荒木博行氏(以下、荒木):僕は問いすら用意していないですね(笑)。 久保:そうなんだ。もうそれは習熟ですね(笑)。 荒木:その人の自己紹介とか、「この本についてちょっと軽く話してもらえますか?」という話をして、「なるほど。この点はめっちゃおもしろかったです」と、最初の5分くらいでラポール(信頼関係やリラックスできる関係)を築く。その上で、「でも、今おっしゃったところですごくおもしろい予想外のポイントがあったんですけど、そこからいきましょうか」という感じでやって
本の学びを深めるオンライン講座「flier book camp」を運営する、株式会社フライヤーが主催した本イベント。1on1に苦手意識がある方や、職場の人間関係を良くしたい方に向けて、悩みを解決するヒントをお伝えします。本記事では、株式会社学びデザイン代表取締役の荒木博行氏がゲストに登場。ファシリテーターの役割や、メンバーの意見を引き出し、学びを生み出すコツを明かします。 荒木博行氏が明かすファシリテーションの技術 久保彩氏(以下、久保):みなさんこんにちは。たくさんの方にお集まりいただきまして、ありがとうございます。 今回、750名近くということで、最近のイベントの中でもかなり多くの方にご参加いただいているのかなと思います。「対話の中で学びを生みだす ファシリテーションの技術」ということでご参加いただいているということは、ファシリテーションのお悩みがすごく大きいからなのでしょうか? どう
日本最大のビジネススクール「グロービス経営大学院」が、ビジネスパーソンに向けて、予測不能な時代に活躍するチャンスを掴むヒントを配信するVoicyチャンネル『ちょっと差がつくビジネスサプリ』。今回は、話がかみ合わない原因と改善方法について解説します。 ■音声コンテンツはこちら ビジネスシーンにおける「話が噛み合わない要因」 加藤想氏:今日は、話がかみ合わない時の要因や対処法について考えていきます。 まずは、話がかみ合わない原因について考えていきます。例えば、ほぼ全員と話がかみ合わないと感じる場合は、自分自身に問題がある可能性が高いです。ほかの人とは問題ないけど、特定の人とはまったくかみ合わない場合は、自分だけではなく相手にも問題があるかもしれません。 ほとんどの場合、どちらか一方だけに問題があるのではなくて、複数の要因が絡んでいます。また、仕事の話題はいいけど、プライベートな話やちょっとした
業界業務の経験豊富な「その道のプロ」に、1時間からピンポイントに相談できる日本最大級のスポットコンサル「ビザスク」。そのビザスク主催のセミナーに、『AIが答えを出せない 問いの設定力』の著者で、グロービス経営大学院 教員の鳥潟幸志氏が登壇。「問いの設定力」と「決める力」の能力開発や、自社の提供価値を理解することの重要性などが語られました。 前回の記事はこちら 社員育成は経営戦略とのつながりを意識する 鳥潟幸志氏(以下、鳥潟):育成の話に戻ります。 育成は単独で決められるものではなく、多面的な視点が必要で、みなさんもご存じのようにHRM(ヒューマンリソースマネジメント)という人事戦略の一部です。採用、評価、報酬、育成がしっかりとアラインしているか、さらには上位の経営戦略に基づいているかを確認しなければなりません。 AIをどう社員に教えるかという話も、そもそもAIを使った経営戦略や事業戦略が
株式会社キープレイヤーズ 代表取締役 高野秀敏氏のYouTubeチャンネル『高野秀敏のベンチャー転職ch』。1万人以上のキャリア相談、3,500人以上の経営者の経営や採用の相談に乗ってきた高野氏が、働き方にまつわるノウハウを紹介します。今回は株式会社アンドプラネットの勝木健太氏をゲストに迎え、独立後の事業選定での目の付けどころや雇用リスクを負わない経営戦略を語ります。 ■動画コンテンツはこちら 銀行やコンサルを経て起業、売却しチャレンジを続ける勝木健太氏 高野秀敏氏(以下、高野):キープレイヤーズ高野でございます。今日はイグジットした方のキャリアを追いかけてみようということで、勝木さんというすごく優秀で、かつかなりおもしろい方がいらしてます。勝木さん、よろしくお願いします。 勝木健太氏(以下、勝木):(笑)。お願いします。勝木と申します。 高野:勝木さんは会社をやって売却して、今いろいろと
業界業務の経験豊富な「その道のプロ」に、1時間からピンポイントに相談できる日本最大級のスポットコンサル「ビザスク」。そのビザスク主催のセミナーに、『AIが答えを出せない 問いの設定力』の著者で、グロービス経営大学院 教員の鳥潟幸志氏が登壇。多面的・長期的・根源的なモノの見方3原則や、一貫性と謙虚さを持つリーダーの特徴などが語られました。 前回の記事はこちら 決めるために「自分の不安」を言語化する 鳥潟幸志氏(以下、鳥潟):次に「決める力」についてお話しします。「AFTER AIにおいて『決める力』が求められる」と書いていますが、生成AIに良い問いを投げかけると、さまざまなアウトプットが出てきます。 私も実際に「AI時代に我が社はどのような育成プランを作るべきか?」という問いを2024年の初めに投げかけてみました。すると、「AIとの共働スキルの強化」「クリエイティビティと人間中心のスキルの
業界業務の経験豊富な「その道のプロ」に、1時間からピンポイントに相談できる日本最大級のスポットコンサル「ビザスク」。そのビザスク主催のセミナーに、『AIが答えを出せない 問いの設定力』の著者で、グロービス経営大学院 教員の鳥潟幸志氏が登壇。問いの設定力を高める5つのポイントや、リーダーとしての問いの向き合い方などが語られました。 前回の記事はこちら 問いの設定力を高めるための5つの考え方 鳥潟幸志氏(以下、鳥潟):ここからは問いの設定力について具体的に見ていきます。書籍の中では、問いの設定力を高めるための5つの考え方を紹介しており、そのうちの2つが「視座」と「視点」です。これを(スライドの)縦軸と横軸に整理しています。 やみくもに問いを立てるのではなく、ある程度フレームや思考の枠組みを身につけた上で経験を積むことが重要です。 縦軸の「視座」について説明します。例えば、新卒1年目の営業マン
世の中に生成AIが普及していく中で、多くの企業が「どのように利益を生み出すか」という課題に直面しています。株式会社ベルシステム24のイノベーターズラウンジでは、「AIのゴミ屋敷脱出大作戦」と題したウェビナーが開催されました。ゲストには、先進的なデータ運用やAI活用の取り組みで知られるリバネス社CIOの吉田丈治氏が登壇し、生成AIへの期待や今後の課題について対談を行いました。後編では、今後も増え続けていく膨大なデータの活用の展望を語ります。 “膨大すぎる情報”をどう扱っていくか? 川崎佑治氏(以下、川崎):リバネスでも「情報量が多すぎる」という文句は出るんですか? 世界中の論文などドキュメントをたくさん読み漁ってる人たちでしょうに。情報量が多すぎるというのは、わりとうちの会社や他の会社でも聞かれる声なんですけど。 吉田丈治氏(以下、吉田):やっぱり出ますね。ただでさえ情報量が多いので、読まな
AIエンジニア、起業家、SF作家という異色の経歴を持つ安野貴博氏が、2024年東京都知事選で実践した「デジタル民主主義」。従来の一方通行の選挙戦略を覆し、AIとテクノロジーを駆使した双方向のコミュニケーションで15万票を獲得しました。その革新的な手法と、これからの政治のあり方について、「Developer eXperience Day 2024」で語りました。前編はこちら。 【Step.1】多様なチャンネルを通じた意見収集 安野貴博氏:(スライドを示して)まずStep.1で、みんなの意見を聴くのですが、けっこういろいろなチャンネルを通じて情報を収集していました。例えば「X(旧Twitter)」のAPI、X Developers Proというプランはだいたい80万円ぐらい払うと月間で100万ポストぐらいクロールできるのですが、それを契約して、選挙期間中に都政について呟かれたポストをクロールし
業界業務の経験豊富な「その道のプロ」に、1時間からピンポイントに相談できる日本最大級のスポットコンサル「ビザスク」。そのビザスク主催のセミナーに、『AIが答えを出せない 問いの設定力』の著者で、グロービス経営大学院 教員の鳥潟幸志氏が登壇。鳥潟氏が生成AIを使い込んで抱いた3つの疑問や、問いの4つの効能などが語られました。 『AIが答えを出せない 問いの設定力』著者の鳥潟幸志氏が登壇 鳥潟幸志氏(以下、鳥潟):あらためまして、みなさん今日はお忙しいところ、セミナーにお集まりいただき、ありがとうございます。鳥潟と申します。今日は「AFTER AI時代に求められる能力とは」というテーマで、「AIが答えを出せない問いの設定力」について、みなさんと一緒に情報をシェアしていければと思っております。 簡単に自己紹介をさせていただきます。私は現在、二足のわらじを履いています。 1つはグロービス経営大
AIエンジニア、起業家、SF作家という異色の経歴を持つ安野貴博氏が、2024年東京都知事選で実践した「デジタル民主主義」。従来の一方通行の選挙戦略を覆し、AIとテクノロジーを駆使した双方向のコミュニケーションで15万票を獲得しました。その革新的な手法と、これからの政治のあり方について、「Developer eXperience Day 2024」で語りました。全2回。 安野貴博氏の経歴と都知事選出馬の背景 安野貴博氏:では、本日は「チーム安野が目指すデジタル民主主義」というお題で話をしたいと思います。 (スライドを示して)まずは安野が誰かという話からすると、今まで3つの職業をやってきました。1つがAIエンジニアで、東京大学の工学部の松尾研究室を卒業したあとにAIのエンジニアをしていました。その次にやったのが企業家で、AIの技術を使った技術系のスタートアップを創業して、過去に会社を2社立ち上
リクルート入社の経緯 竹迫良範氏(以下、竹迫):パネルディスカッションのテーマに移れればと思います。まず1つ目ですが、梅谷先生は大阪大学でいろいろな研究をされていましたけれども、リクルートに入社された経緯について改めてお聞かせいただいてもよろしいでしょうか? 梅谷俊治氏(以下、梅谷):はい。まさにそれが今日のメインテーマのような気もしますけれども。ちょうど今から10年前ぐらいのことなんですけれども、その前後ぐらいから、企業の方から「実問題を解きたい」というご相談を受けたり、友人のコンサルタントに「ちょっとこういうので困っているんだけれども」という相談を受ける機会が増えました。 わりと共同研究とか、産学連携というか、そういう機会が増えてきたという感じでした。そうこうしているうちに、先ほど質問にあったオペレーションズ・リサーチ学会に行った時に、リクルートの今のデータ推進室の西村さんが、まさに先
本企画、「キャリアをピボットした人の哲学」では、インタビュイーにこれまでの人生を折れ線グラフで振り返っていただき、その人の仕事観や人生観を深掘りしていきます。 今回は、公益財団法人 山田進太郎D&I財団COOで、無職〜社長まで経験された石倉秀明氏に、今までの人生を振り返っていただきました。本記事では、やりたいことがない人のためのキャリア形成のヒントを語ります。 前回の記事はこちら DeNA時代の新規事業の失敗から学んだこと ——前回、石倉さんのキャリアの転換点についておうかがいしました。リブセンスでの上場経験がおありですが、DeNA時代は新規事業で失敗してきたとのこと。この対照的な経験で、どういったことを学ばれましたか。 石倉秀明氏(以下、石倉):うーん。直属の上司とその上の役員と一緒に考えてきて「これでいこう」となったのに、取締役に何かを言われたら、急にはしごを外されるような体験をしまし
世の中に生成AIが普及していく中で、多くの企業が「どのように利益を生み出すか」という課題に直面しています。株式会社ベルシステム24のイノベーターズラウンジでは、「AIのゴミ屋敷脱出大作戦」と題したウェビナーが開催されました。ゲストには、先進的なデータ運用やAI活用の取り組みで注目されるリバネス社CIOの吉田丈治氏が登壇し、生成AIへの期待や今後の課題について対談を行いました。前編では、企業のAI活用の前に立ちはだかる「情報の量と質」の問題を語ります。 AIやデータのエキスパート、リバネス社のCIOが登壇 川崎佑治氏(以下、川崎):みなさんお集まりいただき、ありがとうございます。(本日のテーマは)「AIのゴミ屋敷脱出大作戦」。「AIのゴミ屋敷ってなんだ?」というところも含めて、お届けできればと思っております。 ベルシステム24は、イノベーションとコミュニケーションで社会の豊かさを支えると掲げ
データによる技術分析や未来予測などを提供するアスタミューゼ株式会社。今回、「事業を目利きする力を養う方法」をテーマとしたセミナーに、『起業の科学』著者の田所雅之氏と同社代表の永井歩氏が登壇。日本企業には少ないグロース投資家を増やすためのポイントや、大企業がピボットを繰り返して新市場を開拓する難しさなどが語られました。 前回の記事はこちら 日本企業には少ないグロース投資家を増やすためのポイント 永井歩氏(以下、永井):ここからは、大企業における新規事業の成功のあり方や見極めについてお話しします。新規事業を検討する際には、目指すべき姿や必要な事業ポートフォリオ、投資、マイルストーンの設計、ステージゲートの設定、実行体制などが重要です。しかし、ROIの評価指標としてPL(損益計算書)だけでは限界があります。 スタートアップの場合、赤字であっても将来的なスケールの蓋然性や、LTV(顧客生涯価値)を
本企画、「キャリアをピボットした人の哲学」では、インタビュイーにこれまでの人生を折れ線グラフで振り返っていただき、その人の仕事観や人生観を深掘りしていきます。 今回は、公益財団法人 山田進太郎D&I財団COOの石倉秀明氏に、今までの人生を振り返っていただき、キャリアの考え方についてうかがいました。本記事では、「お金に困らない人」を目指したキャリア選択や、自身を「コミュ障」だと言う石倉氏が、営業で成果を出せた秘訣を語ります。 学費が払えず大学中退、フリーターに ——石倉さんは早稲田大学に合格後、紆余曲折を経て中退されたと拝見しました。どのような学生時代を送っていらっしゃったんでしょうか? 石倉秀明氏(以下、石倉):私立に進んだのですが、もともと実家が裕福ではなかったので、仕送りもありませんでした。なので生活費や学費は、奨学金とバイトで自分で払っていました。それでバイトをしすぎて病気になって倒
トップが人材投資を宣言する必要性 西舘聖哉氏(以下、西舘):キャリアについても、今「これだな」と思ったものが1つあって、ちょっと共有させていただきたいんですけど。例えばラフに「今、こう思っているんです」ということをちゃんと吐き出せる環境のほうが、いろいろなことに目が向くのかなと。 自分の中で詰め込んで、ぐるぐるしちゃっている状態でインプットだけしていると、余計に訳がわからなくなることがあると思うんです。アウトプットの習慣もそうですし、「一緒に言語化しようよ」というメンターや育成担当の方とのやりとり、1on1。そのハードルを極限まで低くすることができるといいのかなと思いました。 中島広数氏(以下、中島):子どもを見ていてもそうだけど、(子どもは)勝手に育つんだけど寄せ木や見守りが必要で。タイミングがいいところに欲しそうなインプットをちゃんと置いておくことも含めて。 どうやって仕事ができる人材
京都大学大森香蓮氏の自己紹介 片山俊大氏(以下、片山):最後は京都大学の大森さん、お願いします。 大森香蓮氏(以下、大森):はい。京都大学総合生存学館の大学院生で今は修士1年目です。こちらのみなさまの中では、普通の一般の人間かなと思うんですけども、ちょっと特殊なことをやっていまして、その活動を紹介したいと思います。総合生存学館というのはなかなか知られていないんですけど大学院の1つで、いろんな分野からの知識を統合させて学問を社会実装していこうという大学院になります。 そこの5年一貫コースの1年生です。本当に普通の学生なので経歴もそんなにないんですけど。学部時代はロケットを作ったりとか。ものづくりをされている方がいらっしゃるとおっしゃっていたと思うんですけど、ロケットを作っている人と本当にそのへんにいる学生の1人だったんで。今は京都大学の大学院で人工重力を備えた宇宙構造物というのを研究していて
新規事業はいつ始めるのが良い? 渡瀬ひろみ氏(以下、渡瀬):それから、「新規事業をいつやるの?」という問題があるんですが、兆しみたいなものが緩やかに表れている時期に新規事業を提案すると、「本当にそういう時代になるのか?」「本当にこれは来るのか?」と言われて潰される。 競合の何社かが参入してきた時にこの新規事業を提案すると、「もう他社がやっているじゃないか。今からやってうまくいくのか?」と言って潰される。 結局、Aの時期(兆しが表れている時期)もBの時期(競合が参入している時期)も潰される。でも、どっちが正解かといったら、やはりAの時期に新規事業をスタートすることなんです。 大事なのは、Aの時期に海の物とも山の物ともわからないものに何億円も投下しちゃダメなんです。掘っ立て小屋から始めて、様子がわかったらプレハブにして、3階建てにして、「よし!」と言って、時代が追いついてきた時にビルを建てる。
データによる技術分析や未来予測などを提供するアスタミューゼ株式会社。今回、「事業を目利きする力を養う方法」をテーマとしたセミナーに、『起業の科学』著者の田所雅之氏と同社代表の永井歩氏が登壇。大企業が見逃している新規事業成功の「仕組み」や、大企業に多い新規事業の失敗パターンなどが語られました。 前回の記事はこちら 世界中のテクノロジーデータを世界一多く保有する会社 司会者:続きまして、永井さん、よろしくお願いいたします。 永井歩氏(以下、永井):では、私も資料を映します。情報量が多い内容になりますので、資料は後ほどご確認いただければと思います。重要な部分をまとめて、25分程度お話ししたいと思います。 まず簡単に会社についてご紹介します。私たちアスタミューゼは、20年近く事業を展開しており、オープンイノベーション、投資、新規事業の支援を行っています。データベースの会社で、世界中のファクトデータ
若手や中途に仕事の「前提」を共有できていない 西舘聖哉氏(以下、西舘):人事やHRの担当が事業部に寄り添えるかどうかは、すごく重たいテーマだなと思っています。コメントでも「並走するHR担当を用意できるか否かは、やはり生命線だね」というのをいただいて、ものすごく同意できるんですが。企業のリソース的にも、人事の専門性、「人事が人を育てるプロなのか」という定義はいろいろとあると思うんです。 マーケターの強い組織、セールスの強い組織が交わっていくためには、HRの組織も大事。先ほどの「なんで働くのか?」にもありましたが、プレイングな人がやりがちな「とりあえず100件電話をすればいいんだよ」「なんでお前はそれができないんだ」ということも誤解を生んでいるポイントなのかなと思います。 僕は、育成担当する人がその誤解をひもといていない部分もあるのではないかと思っているんですが、ほかの人がどう見ているのかをぜ
24歳で新規事業プランコンテストのグランプリに 渡瀬ひろみ氏(以下、渡瀬):では、椿さんお願いいたします。 椿奈緒子氏(以下、椿):みなさん、こんにちは。椿と申します。今日は、たぶん新規事業系の方が多いと思います。この中での私の位置づけは、新規事業系で抜擢されて事業を15回ぐらい立ち上げたので、当事者目線のポジションで今回はお話をさせていただきます。よろしくお願いします。 ちなみに私は、原田さんのローンディールでメンターをもう7年ぐらいしています。その前はスタートアップの取締役だったんですが、2名を受け入れているので、回し者じゃないですがローンディールが大好きなので、興味ある方はぜひという感じです(笑)。 じゃあ、私のキャリアの話を簡単にしたいと思います。もともとは新規事業がやりたくて総合商社に入ったんですが、昔は若くて女性だと難しかったんですよね。なので、それでもできるということで、サイ
日本のトップリーダーの会談から真のイノベーションを担う次世代リーダー誕生のヒントを探る場として開催された、第4回 日本を変える 中小企業リーダーズサミット。本セッションでは、北の達人代表の木下勝寿氏が、中小企業のセールス&マーケティング戦略を語ります。 本記事では、奈落の底からV字回復を遂げたという同氏が、KPI設定のポイントやリーダーに選んではいけない人の条件を明かします。 前回の記事はこちら 奈落の底からV字回復を果たしたポイント 木下勝寿氏:こういう課題を抱えたチームをどのように改善していったか、チームXの5つのポイントですね。これも3つだけ紹介したいと思います。 まず、一番重要だったのがKPIですね。要はたくさんの人が仕事をしている中で、一人ひとりに対してきっちりと数字ベースで、「自分がうまくいっている、いっていない」が判断できる状態にしていく。そうしないと、個々人の価値観、判断基
次のページ
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『logmi[ログミー] - ネット上の動画コンテンツをひたすら書き起こすサービス -』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く