中国籍の女性2人が亡くなった踏切。横断歩道で信号待ちをしていると、すぐ後ろを電車が通り抜けていく=神戸市垂水区で2025年1月19日午後4時25分、柴山雄太撮影 踏切の先には国道の横断歩道がある。信号を待つ場所は狭く、すぐ後ろを電車が通り抜けていく。ここで旅行客の女性2人が電車にはねられて亡くなった。2人は誤って遮断棒の内側にいた可能性が高い。「なぜそんな危険な場所に」。疑問を抱いて取材を進めると、ある課題が見えてきた。 現場には黄色や白の花が供えられていた。近くの宿泊施設で働く小林新さん(32)は「前から危ないと感じていた。遮断棒が下りるまでに踏切を渡りきれないお年寄りを見たことがある」と話す。 事故は1月9日午後3時50分ごろ、神戸市垂水区西舞子の踏切で起きた。2人は山陽電鉄の普通電車(3両)にはねられ、1人は即死。もう1人も病院で亡くなった。 渡りきるまで約20メートルの踏切には遮断