「食の欧米化は害悪」も「和食は健康的」も科学的には未検証 和食こそ、糖質疲労と塩分過多を招く“不健康食”の可能性も…… 「食の欧米化」という言葉をご存じでしょうか。ファストフードをはじめとした西洋の食文化に影響を受け、日本人の食生活が変容して生活習慣病の原因となるとの考え方です。 ところが、ゆるやかな糖質制限「ロカボ」を提唱する糖尿病専門医の山田悟医師は「食の欧米化は抽象的な概念に過ぎない」と疑問を呈します。また、その背景には「和食こそ健康的」との願望にも似た思い込みが日本人にあると指摘します。 食の欧米化の実体とは? なぜ和食は健康的と言い切れないのか? 山田医師にたっぷりと伺いました。【聞き手・倉岡一樹】 「食の欧米化」に実体無し 生活習慣病、とりわけ糖尿病の増加に「食の欧米化」が関わっているとする人が少なくありません。この「食の欧米化」とはどのようなものなのでしょうか。 私が医師にな