立憲民主党の蓮舫氏が東京都知事選への立候補を決めたのは、4月の衆院3補欠選挙(東京15区、島根1区、長崎3区)、26日の静岡県知事選での勝利を追い風に首都決戦でも勝負をかけ、政権交代への原動力とするためだ。現職の小池百合子氏を支援する予定の自民党は予期せぬ蓮舫氏の登場に危機感を強めている。 「党の顔」擁立に重み 「自民党政治の『政治とカネ』の体質に対して大きな怒りの声がある。自民党政治をいったん終わらせなければいけない。変節して自民党返りをしている小池さんでは改革はできない」。蓮舫氏は27日の記者会見で、国政と絡めて立候補を決めた理由を説明した。「本気で勝ちにいく」。立憲幹部は、蓮舫氏擁立の理由をそう説明した。 立憲にとって、蓮舫氏の擁立は特別な重みを持つ。蓮舫氏は立憲の都内選出議員で最も知名度が高い「党の顔」だ。参院選東京選挙区で過去には100万票以上を集めたこともある。仮に蓮舫氏で首都