サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
大谷翔平
rengejibu.hatenablog.com
gendai.ismedia.jp www.vogue.co.jp この1カ月半、毎晩見ていたドラマがあります。北朝鮮の将校と韓国の起業家女性を描いたドラマ「愛の不時着」。 恋愛ドラマは嫌いだったはずなのに もう、10年以上、私は恋愛をテーマにしたドラマも映画も見ていませんでした。フェミニストの端くれとして、恋愛ものの主要モチーフ「ロマンチック・ラブ・イデオロギー」を疑うようになっていたからです。 ロマンチック・ラブ・イデオロギーとは、一生にただひとり「運命の人」と出会って恋をして、その人と結婚して子どもを作ることを至上の価値とする考え方です。「恋愛・生殖・結婚」を三位一体とする発想はとても強固であり、ディズニーのプリンセスアニメやテレビの恋愛ドラマや映画で繰り返し描かれてきました。 私の価値観は「恋愛してもしなくてもいい」「恋愛をしたからといって、結婚しなくてもいい」「結婚しても子どもを
最近、ママLOVEいちじるしく、トイレまでついてくる上、夫が寝かしつけようとしても「ママ…一緒に寝よう」「どうしてお仕事するの?」と言う、もうすぐ3歳の娘。そう言われると、もういいか、一緒に寝ちゃうか…と思って布団に入り、寝顔やっぱり可愛いなーと思いつつ、もう一仕事しようかな、という午後10時すぎです。 そんな働く親のよくある風景にぴったりの1冊。5名の心理学者が仕事と育児の両立について実体験を記しています。副題に「キャリアを積むこと、家族を持つこと」とあります。私は帯にも共感しまして、そこには「同時に重なる就職と妊娠、研究と育児、あきらめずにどう乗り越える?」とあります。私の夫は経済学者ですが、まさに就職と第一子誕生が重なったので、これは、うちの話だ!と思いました。 女性研究者とワークライフバランス: キャリアを積むこと、家族をもつこと 作者: 仲真紀子,久保(川合)南海子出版社/メーカ
“同学歴夫婦”が幸せな関係を築くまで 妻、まさかの決断!そして「夫への嫉妬」が消えた http://toyokeizai.net/articles/-/44740 登場する真理子さん(仮名)には何度かお会いしているのですが、本当にかわいい方です。しかもめちゃくちゃ頭がいい。かわいいというのは表面的なことだけでなく、夫のことが好きで、お子さんも大事にしていて、能力を生かした仕事でも頑張りたくて…というところ。壁にぶつかった時、文句を言い続けるのでなく、行動し変えていくところが何より好き。 今回もランキング1位に入って、取材お受けいただいてよかった、と思いました。ちなみに面白い記事なら放っておいてもランキングに入る…とは限りません。私はネット記事の場合、掲載日にSNSで拡散するところまで、出来る限り責任を持ちたいと思っているので、よほどのことがない限り、朝、twitterとFBで紹介します。テ
ある奴隷少女に起こった出来事 作者: ハリエット・アン・ジェイコブズ,堀越ゆき出版社/メーカー: 大和書房発売日: 2013/03/29メディア: ハードカバーこの商品を含むブログ (8件) を見る 尊敬する知人に勧められたので期待して読み始めた。期待を大きく上回っていた。内容はタイトルからおよそ想像がつくだろう。アメリカに奴隷制があった1800年代、ノースカロライナで生まれ育った著者の体験を記している。 奴隷制については「アンクル・トムの小屋」とリンカーン、そして小中学校の時に習った黒人霊歌にまつわるエピソードくらいしか知らなかった。そのため本書が記す、奴隷制がもたらす白人家庭における人心荒廃については、想像したこともなかった。それは、本書によれば、こういうことだ。 白人の奴隷所有者(男性)は、所有する女性の奴隷との間に何人もの子どもをもうける。子どもの肌の色が薄いため、父親が奴隷でない
気持ち悪さに支配され、何もする気にならない。住んでいた部屋の窓から外を見て、ここから飛び降りたら楽になるか? と、これまで1度も考えたことがないことを、考えた。 つわりが終わると走れなくなった。信号が赤になりそうだったら、これまで走っていたけれど止まって次を待つ。電車は1本見送って座る。エスカレーターは右側を歩くのではなく左側に立つ。駆け上っていた時は気づかなかったけれど、いたるところに階段があった。 ここまで体調が悪いと、産後はむしろ楽だった。そして、今度は時間が思うようにならなくなった。走れるようになったので、夕方はいつも走る。地下鉄の駅の階段を駆け下り、エスカレーターの右側を駆け下り、平らなところはスピードを上げ、走って走ってそのうち転んで足をくじくなと思いながら電車に飛び乗った。 時間がないから、去年までなら「これは違うと思う」と言っていた仕事に、口をはさまず、さっさと仕上げるよう
具体的には、仕事のスキルを上げることで交渉力をつけ、ワーク・ライフ・バランスを雇用主に要求する、という米国の事例を紹介すると共に、日本でもそうした自立した個人の営みが広がっていることをご紹介しました。同世代の文科省勤務のお父さん、お母さんや、高等教育局長や初等教育局長と意見交換しました。懇親会では30代男性の両立に関する質問に、女性局長がサッパリ回答する場面も見られ、何だかいいなあと思いました。実は文科省は育休を取得する男性職員が多いそうです。中高生の省庁見学に熱心に取り組むパパなど、素敵な方とお話できました。子どもに関する政策を作っている人たちが、自分の子どもにしっかり向き合っていることが分かり、とても励まされました。
The Too-good Wife: Alcohol, Codependency, And The Politics Of Nurturance In Postwar Japan (Ethnographic Studies in Subjectivity) 作者: Amy Beth Borovoy出版社/メーカー: University of California Press発売日: 2005/12/29メディア: ペーパーバックこの商品を含むブログ (1件) を見る 著者はプリンストン大学東アジア研究学部のエイミー・ボロボイ准教授。 アルコールに依存する夫や子どもと妻がどう向き合った/ているか、自助グループにおける参与観察やインタビューを通じて明らかにしている。インタビューに応じた女性たちは、現在70代を超えている主婦たち。研究時点では40〜60代と思しき人が多い。この世代の人らしく、耐
Lean In: Women, Work, and the Will to Lead 作者: Sheryl Sandberg出版社/メーカー: Knopf発売日: 2013/03/11メディア: Kindle版この商品を含むブログ (4件) を見る 著者のシェリル・サンドバーグがFacebookのCOOで2児の母であることは、日本でも広く知られており、彼女がTEDで行ったスピーチ「何故女性のリーダーは少ないのか」は、日本語字幕付きで公開されている 「新しい」といっても、日本において、イクメンブーム以降、広まっている男女ともに育児をしながら働こう、という考え方を共有し、すでに実行している人にとってみれば、しごく真っ当でオーソドックスな主張であろう。 本書の趣旨は、真に平等な社会を作ろうという提案であり、そのような社会においては「社会の半分は女性がリードし、家庭の半分は男性がリードしている」と
保育園は親が働いている間「子どもを預かってくれる場所」と思っている人が多いでしょう。実際、私も保育園のおかげで仕事を続けているのですが、子どもが成長するにつれて、保育園の真の力は、ちがうところにある、と感じます。 それは教育です。うちの子ども達を見ていると、保育園には高い教育機能があると実感します。例えばあいさつ。朝夕、担任の先生や園長先生に「おはようございます」「ありがとうございました」「さようなら」と親子そろって大きな声であいさつするので、1歳を過ぎた頃から周りをまねて会釈するようになります。 何より素晴らしいのは、高い自己肯定感が養われること。先生方がとにかく褒めてくれ、子どもの得意分野を伸ばしてくれるので、多くの子が自信をつけていきます。 「褒めて存在を認める」のは、0歳児クラスから始まっています。ある時、皆がひとりずつ、自分の帽子をかぶって見せると、先生方がひとりずつ「かわいい〜
祈りよ力となれ――リーマ・ボウイー自伝 作者: リーマ・ボウイー,キャロル・ミザーズ,東方雅美出版社/メーカー: 英治出版発売日: 2012/09/18メディア: 単行本 クリック: 29回この商品を含むブログ (3件) を見る この本にもそういった、アフリカのひどい話が描かれている。そしてこの本は、それを終わらせるべく、立ちあがった女性達を率いたリーダーの半生だ。リーマ・ボウイさん、本書執筆時点でまだ30代。 著者は中流家庭出身で、内戦がなければ、普通に大学へ進学し、希望通り、医師になっていただろう。大使館勤務だった父親は、娘がひとかどの人物になることを望んでいた。 著者のリーマさんが立ち上がり、男たちに戦争をやめさせる勇気をもっていたことも、結果的にノーベル平和賞を受賞したこともすごいのだけれど、私が一番心を動かされたのはその部分ではない。それだけだったら、他のあまたある「途上国の偉人
子育て主夫青春物語「東大卒」より家族が大事 作者: 堀込泰三出版社/メーカー: 言視舎発売日: 2012/10/26メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 5人 クリック: 99回この商品を含むブログ (3件) を見る 著者は大手自動車メーカーに勤務していました。第一子出産後に2年間の育児休業を取得。妻は任期付きの仕事で育休を取れなかったという事情から、自分が育休を取りました。育休中に妻の米国赴任が決まり、1年間は家族3人で米国暮らしを経験。著者のみ帰国して数カ月の単身赴任生活を送った後「やはり家族は一緒に暮らしたい」と考えて退職、米国に渡ります。現在は家族で日本に住み、2児の父となり、フリーランスで翻訳やライターの仕事をしています。 全体を通じて感じるのは、著者が心から子どもを愛していること。子どもと一緒に楽しく暮らすことこそが著者の最優先事項であることです。ですから育児休業取得や退職
プリンセス願望には危険がいっぱい 作者: ペギーオレンスタイン,日向やよい出版社/メーカー: 東洋経済新報社発売日: 2012/10/26メディア: 単行本購入: 8人 クリック: 167回この商品を含むブログ (1件) を見る 息子が産まれた時から夫婦で同じように育児に関わってきて、年と共に彼が「男の子っぽく」なっていくのを、面白く眺めてきた。息子は最近、ウルトラセブンが大好きで…ではなく、自分のことをウルトラセブンだと信じている。そんな息子のお気に入りの遊びは「ダンとアンヌごっこ」。自分はモロボシダン役、そしてママ(私)にアンヌ隊員役をやらせて会話を楽しむ。例えば、 息子「みんな、洞窟に行くぞ!…ねえママ『洞窟は怖いわ』って言って。」 私「洞窟は怖いわ…」(←60年代の女らしい女性というコスプレ気分) 息子「大丈夫だ。他にもたくさん男がついているから!」 これは違うだろう、と思った私は
何度か自分で練習した後、目が合ってにっこり笑い「これから、やるわよ」みたいな顔をして、手で床を押してすっと立った。 「すごい、すごいね!」と拍手をして、隣の部屋にいた夫を呼んで家族3人で手を叩くと、嬉しそうに、大黒天みたいに満面の笑みを浮かべた後、座った。 しばらくしてまた目が合うと「また、やってみるよ」と微笑んだ後、立ち上がった。今度も家族みんなで拍手して喜んだ。 頑張ること、認められること、一緒に喜ばれること、それが嬉しいこと。0歳児の頭の中で人とのコミュニケーションと自分の感情がつながっていくのが、手に取るように分かった。 娘はいつものように午後9時半頃、眠った。 午後10時すぎ、4歳の息子を寝かしつけていた夫が私を呼んだ。「大事な話があるからこっちに来て」。 部屋に入ると夫の上に「乗っかり寝」した息子が泣いていた。「赤ちゃんばっかり、ずるい…」。一緒になって拍手していたけれど、やっ
The Daddy Shift: How Stay-at-Home Dads, Breadwinning Moms, and Shared Parenting Are Transforming the American Family 作者: Jeremy A. Smith出版社/メーカー: Beacon Press発売日: 2009/06/01メディア: ハードカバー クリック: 69回この商品を含むブログ (1件) を見る 著者はカリフォルニアに住む2児の父で、専業主夫。ライターとして本や雑誌記事を書く「仕事」もしているけれど、一家の大黒柱は妻であり、自分の主な仕事は「主夫」として育児をすること、とみなしている。 そして、自分と同じような主夫たちにインタビューを重ね、彼らと子どもとの愛着関係の形成過程や、大黒柱である妻との関係を詳細に描き出す。 単なるルポではなく、父親=男性の家庭内の役
Selfish Reasons to Have More Kids: Why Being a Great Parent is Less Work and More Fun Than You Think 作者: Bryan Caplan出版社/メーカー: Basic Books発売日: 2011/04/12メディア: ハードカバー購入: 7人 クリック: 146回この商品を含むブログを見る 趣旨はタイトルの通りで明快。今、望んでいるより多くの子どもを持つことを勧めています。なぜならそれはコストに見合う、利己的な行為だから。様々な研究データで説得してくれます。 子どもが畑仕事をしてくれたり、年老いた親を養ってくれるわけでもないご時世に「より多くの子どもを持つのが利己的」とはこれいかに? 本書のポイントは3つあります。 1.子育ては親が思うよりコストがかからない 2.子どもの効用は親が60代を迎
共働き子育てについて「どうしたら可能か」という視点でまとめてみました。働きながら子どもを育てることは「大変そう」と言われます。「なぜ難しいのか」という発想の分析を見ることが多いのですが、実際やってみると何とかなるものです。そして、いったん保育園を利用し始めてみると、そこらじゅうに働く母親がいることに気づきます。そう「ワーキングマザー」はメディアに出てくる彼女のような人ばかりではなく、もっと普通に存在するのです。 働きながら子どもを育てるためには何が必要なのか。実践している人は何をしているのか。夫婦のコミュニケーションや家事育児分担、職場の雰囲気や制度、人間関係、保育所や政府の役割などを考えてみました。 制度の不備を嘆くだけでなく、まずは夫婦が出来ることを始めよう、という発想が主になっています。こうしたテーマの本は「女性向き」と位置付けられることが多いのですが、男性も納得感がえられるよう、共
うちは男女共同参画な夫婦で、19年前に付き合い始めた時から「男/女はこうすべき」という規範がきらいでした。「デートの時は男がおごるべき」という発想がいやだったので、食事は割り勘。たとえ夫がまとめて払う(そして後で清算する)時でも、私にお財布を預けて会計させるほど。友人を家に招いた時は、いつも以上にはりきって台所に立つのは夫の役目。「少しは座って食べた方がお客さんも落ち着くよ」と何度か言わないと彼は座りません。これも「嫁がひとりで奮闘して夫の客をもてなす」構図がきらいなためです。 育児についても同様で、例えば食事の最中に、子どものオムツ換えが必要になった場合。私が食事を作った時は、ほぼ100%、夫が食事を中断してオムツ換えをします。「子ども泣く」→「みんな気づく」→「夫立つ…」。 そのため、性別役割分担やジェンダー規範のおかしさについて、夫婦で話をすることがよくあります。食卓の席でもよくそん
法律を上回る育児支援制度を持つ企業で正社員として働き、無事に保育園も見つかり、必要な時はベビーシッターを頼める経済的余裕と「育児は共同責任であり、人生の喜び」と考えるパートナーを持っていた私は、俗に言う「恵まれた女性」だろう。 産後の体調も良く子どもも元気。この上、何を望むのか、贅沢言ってるんじゃない、と思われるのは百も承知である。 3年半前、職場復帰してから、ずっと嫌だな…と思ってきたこと。辞めたいと感じてきた理由。それは、世間でよく言われる「働く女性の悩み」とはちょっと違っていた。私が抱えてきたもやもやは、待機児童問題でも、育児支援制度の不足でもなく、要するに「二級労働者扱いが嫌」ということだった。 別に、面と向かって何かを言われたわけではない。陰であれこれ言う人のことは、10年も働いていれば気にしない程度の図太さが身についていた。 それでもなお、日々、もやもやしたのは、休業した人、夜
5年前、アメリカから帰って部屋探しをした時、色んな町のマンションを見た。人気の界隈だけど狭くて日当たりが悪い割に高かったり、便利で手ごろな家賃だけれど、窓の外から見えるのが隣のビルのエレベーターだけだったり、部屋は素敵だけど通勤に不便だったり。なかなかぴったりくる部屋がないなあと思っていた時。 「今日はもう遅いので、内覧は明日以降で」と言われて、不動産屋さんに渡されたチラシの住所を頼りに、夜、建物だけ見に行って「ここに住みたい」と思った。 駅の近くの商店街が生きていた。スーパーもドラッグストアもあった。何より、夜遅くまでやっている書店があった。こんな時間まで本屋さんがやっているのか…と思い、夜、ふらふらと外出して立ち読みする自分の様子を想像した。そしてそれは実現した。 実際に住んでみると、買い物や通勤の便もさることながら、この書店のおかげで日常生活が豊かに感じられる。 子どもが出来てからは
その結果を見ると、半数以上の人が週に2〜3回、仕事と私生活の両立困難を感じています。勤務先が「ファミリーフレンドリーである」と答えた人は全体の3分の1に留まります。ワーク・ライフ・バランスに満足しているのは、女性科学者の半分、男性科学者の6割ですが、裏を返せば残りは不満を持っているということです。 こうした中、女性科学者の4割、男性科学者の3割が、安定した職を得られるまで、子どもを持つ時期を遅らせています。 10人に1人が現在の職を来年中に辞めると考えているそうです。 より詳しい内容はこちらで読めます。興味深い設問が4ページ目にあります。「さらなるキャリアを追求するため国外に出たい」と考える人は若手の約半分に上ります。米国では低いので、キャリア機会が豊富にあると言えるのかもしれません。 ちなみに、回答者の4%を日本人研究者が占めています。
大阪市が保育所の面積基準緩和を提案しました。「面積基準の緩和」という言葉は分かりにくいですが、要するに子どもを今以上に「詰め込む」ということです。 待機児童が増える中、保育所を増設するのではなく、今あるところに詰め込むことで対処しよう、という発想です。働く母親として、この発想に反対です。 詰め込みの危険性については、愛知県の認可保育所で息子さんを亡くされた、栗並さんご夫婦が詳しく書かれているのでこちらをご覧ください。 東京都でも昨年、面積基準の緩和について議論がありました。この時は保育園を考える親の会が反対表明をしました。同じ危機感を持つ人々から怒りのメッセージを集め、都の関連部署に持っていきました。私はメッセージの取りまとめをしましたが、都内だけでなく日本全国から、また、子どもを持つ親だけでなくビジネスパーソンから、広く意見が集まりました。ぜひ<全文>をクリックしてお読みください。 この
この数カ月、家に主婦(=私)がいる状態に慣れていて、色んなことがすごくスムーズでした。宅配便がいつきても受け取れる。夕食は明るいうちから仕込んでおき、家族が空腹で帰ってきたらさっと出せる。ゼロ歳の娘がおっとりした性格で、育児がラクで、夫が上の子と向き合う時間があるからこその余裕であって、ここに4月から私の仕事が乗っかってくるなんて信じられない。こんなんで回るのか?と心配しているところです。 これまで、夫は、仕事はしていましたが「未来につながるキャリア」をほぼ投げ打って子どもに対応してきたのですが、さすがにそろそろやばい。せっかく希望の仕事に就いたのにこれでは勿体ない。私も一定の責任が伴う会社員を続けるなら、家のことを今のようにやるのは無理。ということで、春からは家事サービスを週2回頼もうかーと話していた矢先こちらのブログを読みました。 色々考えたら眠れなくなりました。 働く親が抱える課題に
多くの自己啓発本には、こういう趣旨の記述があります。「あなたは、あなた、他人は他人。他人を嫉妬するのは人生の無駄。嫉妬心をなくせば心穏やかに幸せに暮らせます」。これ自体、なかなか難しい上に「嫉妬された時の対処」を目にする機会が少ないため、まとめてみました。 嫉妬する側とされる側には、大きな認識ギャップがあります。する側は、嫉妬の対象をたえず、見つめています。物理的に見つめるだけでなく、心の目で見つめて嫉妬心を増幅させます。虫眼鏡で太陽の光を集めて紙を焦がすように、強い嫉妬は対象を傷つけます。 一方の嫉妬される側は無自覚なことも多く「なぜ焦げてるのか分からない」。白雪姫のように命の危険はなくても、非常に不愉快な思いをしたり、嫉妬パワーに振り回されてエネルギーを消耗しながら、原因に気づかないのです。そして「自分はなぜこの人を怒らせてしまったのだろう」などと、考えたり悩んだりしています。要するに
本当に生きた日 (新潮文庫) 作者: 城山三郎出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2008/03/28メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 35回この商品を含むブログ (1件) を見る 主人公は38歳の平凡な主婦、2児の母で夫は単身赴任中。友人の強引な誘いで働き始め、社会の仕組みを知り、家庭の大切さにあらためて気づきます。 本書を手に取ったきっかけは、私と同世代の女性がツイッターで紹介していたため。実を言うと、「ビジネスマンに人気の男性作家が女を描くと、どれくらいピント外れか見てやろう」という意地悪な動機でアマゾンの購入ボタンを押しました。 予想は良い意味で裏切られました。確かに主人公は、私から見るとだいぶ保守的です。家事や育児を丁寧にとりおこなう、良き妻にして良き母。夫を愛する可愛い女でもあります。その言動は企業戦士のビジネスマンにとって、理想の妻でしょう。かたや、素子を仕事の世界に
5年前、米国で共働き子育て夫婦について調査をしました。米国女性はなぜ、日本女性より経済的地位が高く出生率も高いのか。政府の育児支援は貧弱なので、夫の家事育児分担が貢献しているのでは…と考え、文献を読んだりインタビューをしてきた結果、次のことが分かりました。 1)全体的に米国男性の方が日本男性より、考え方が進歩的で行動も伴っている 2)米国では男性の経済力が下がったため、相対的に女性の経済力が上がった 1)は予想通りでしたが、2)はちょっと驚きました。インタビューした多くの男性が「妻の方が収入が高いから」とか「共働きでないと家計がもたないから」と明言したのです。要するに「妻に働いてもらわなきゃいけない→夫も家事をせざるをえない」という構図です。 当時、日本では「ワーク・ライフ・バランス」という言葉が流行り始めていたものの、中身は「働きたい女性のための育児支援」。つまり女性のための福利厚生とい
Papa, PhD: Essays on Fatherhood by Men in the Academy 作者: Mary Ruth Marotte,Paige Martin Reynolds,Ralph James Savarese出版社/メーカー: Rutgers Univ Pr発売日: 2010/12/01メディア: ペーパーバック クリック: 18回この商品を含むブログを見る "Mama"を読んだ時は、米国の研究者コミュニティーが働く母親にあまりに厳しいので驚きました。筆者のバイアスかな?と思い、事情を知っていそうな人に話を聞いてみたところ、どうやら書いてある通りのようです。話した相手はアイビーリーグで終身在職権を持つ女性。キャリアとしては「勝ち組」で、お子さんもいます。彼女のポジションでも「米国のアカデミアは母親に厳しい」と感じるなら、それは大変なのだろうと思いました。 では、
それはお父さんたち。特に成人した娘を持つ父親たちの発言に真剣さを感じることが多いのです。 父親が娘をどう育てるか。パターンは2つあるでしょう。1つめは「女の子であること」を強調する場合。2つめは勉強や就職で「頑張ってそれなりの結果を出すこと」を期待する場合。 タイプ1の父親は「女の子は大学なんて行かなくていい」とか「女の子は浪人/一人暮らしさせない」という発想です。こういう人、地域によってはまだいますよね。 けれど都市で働くホワイトカラーの父親たちは、タイプ2が増えているのではないでしょうか。女の子も男の子と同じように勉強させる。もちろん、孫の顔は見たいけれど、結婚・出産よりまずは受験。そして就職を頑張らせたい。彼らが娘に求めるものは、妻に求めてきたものとはだいぶ異なります。娘を相手に仕事の話も結構します。 そうやって男の子と同じように育てた娘が結構、優秀だったら? お父さんたちは気づきま
政府や企業の取り組みやイクメンブームもあって、少しずつですが男性の育児休業経験者が増えている様子。今日は妻の立場から、夫育休についてちょっと書いてみます。 第一子の時、夫は、家事全般をやっていました。退院後、身動きが取れない私に代わって買い物や料理、掃除、洗濯などなど。オムツ換えと夜のミルク作りも夫の担当でした。私もできる範囲で動き、夫婦で頑張っていたのですが、夜昼かまわず泣く新生児の世話もあり疲れきってしまったので、ベビーシッター会社の「ドゥーラ・サービス」を頼みました。これは産後の母親向けケアで、母乳がでやすい食事を作ってくれたり、掃除など家事全般を手掛けてくれるサービスです。 前回の反省を踏まえ、第二子出産に際しては万全の準備をしました。退院後すぐから、週3回、食事作りのサービスを発注。上の子の保育送迎は夫が担当し、週末、学会などの仕事が入った時は夫が子連れで参加したり、ベビーシッタ
タイトルは「ママ博士」とでも訳すのでしょうか。母親業とアカデミアでのキャリアを両立するのが、いかに難しいか記した本。 日本と共通する問題もある一方、日本の制度の方がいいな、と思う面もあり、色々なことに気づかされます。もちろん、これから米国の大学に留学して学位を取って研究者になる人にも役立ちます。 以下、アカデミアの方には自明なので飛ばしてください。 日本で「大学の先生」というと「教育者」のイメージを持つ人が多いと思います。また、実業界で「上がり」になった人が、若い人に好きなことを喋って余生を送るためのポジションだと誤解されることも多いです。 米国では(というか、日本でも本来、トップ校では)「研究者>教育者」。だから、講義をして準備をして、テストやレポートの採点して成績つけて…という「教える仕事」をしながらも「研究」をしなくちゃいけません。ここで言う研究は分野によって違いますが、査読付きの学
次のページ
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『rengejibuの日記』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く