サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
アメリカ大統領選
rengejibu.hatenablog.com
テーマは「女性のキャリアの作り方」、仕事と育児の両立についてです。 就労意識が高いとは言えなかった学生時代を経て、たまたま大学の先輩に話を聞いたことがきっかけで入社試験を受けて、作文に本音を書きまくって今の会社に入り、記者・編集者として4つの雑誌を担当してきました、という仕事の話。やってみると予想外に仕事は面白く、熱心な上司に恵まれて思ったより長く会社勤めが続いてます、という本心を話しました。今の学生さんの方が、私よりはキャリアについて真剣に考えているはず。 働きながら子どもを持てるとは、当初は思っていなかったけれど、世の中はどんどん進んでいき、取材先などから良いアドバイスを受けたりして、今に至る…。とあらためて考えてみると、職場についても夫についても「運が良かった」ことを実感します。留学についても然り。勧めてくれた上司がいたり、夫が一足早く渡米していたり、調査してみたいテーマが見つかった
10年ほど前、ビジネス誌の記者をしてた時、新卒採用動向について取材しました。大企業の人事担当からよく聞いたのは「入社試験では、ペーパーも面接も女性の方が優秀。そのまま採用すると半分以上が女性になっちゃうので、男性に高下駄はかせてます」という話。 そんな本音を言っちゃっていいのかなーと思いつつ、聞いていた。 様相が変わったのは2000年代始め。グローバルに事業を展開する、実力主義的な志向が強い企業でこんな話を聞くようになった。「来年の新入社員は男女半々です」。確か「即戦力」とやらが流行った頃。「叩けば伸びるかもしれない男子」を時間かけて育てる余裕がなくなってきたのだ。 それでも、まだよく聞く。「試験結果を上から並べたら、7割女性」「はっきり言って、上から順に取ったら全部、女性になっちゃうんだよ」…。実際の新入社員の構成はそんな風になっていないことは、ご存知の通り。 こういう風潮を指して「女性
この秋に第二子出産予定で、今回は夫も1カ月育休を取ることになりました。実家の親もまだ働いているため、我が家の育児は基本的に夫婦で回しています。上の子の育児&家事を考えると産後はシッターさんを頼んだ上で夫のフル参加がないときついという事情に加え、夫が育休を取るのは大学教員として学生さんにお手本を見せなきゃね、というのが大きな理由です。 夫がその辺りを詳しく話した後、私は妻の就業継続と夫の家事育児参加について話しました。繰り返し書いていますが、出産後、女性が「ある程度責任のある仕事」を続けようと思ったら、祖父母のフルサポートか夫の参加が不可欠です。私の仕事はかなりフレキシブルで、「お付き合い残業」は皆無ですが、それでも〆切時期は終電帰りになることが少なくありません。シッターさんや家事サービスも使い、最新家電を駆使してもなお、家の中には色々とやることがあるので、夫が「お手伝い」程度しかしない場合
2人目を妊娠しながら会社勤めを続けている私は、だから、日本の女性労働者の中では少数派だ。 こうなった理由は学生時代にきちんとした「キャリア計画」があったためではない。確かに高校生の頃は「男性に頼らなくても食べていけるように、将来は経済的に自立したい」と思っていたけれど、どんな仕事をしてそれを実現するか、具体案は全くなかった。 法学部に進んだものの、司法試験の勉強は大学2年の時に予備校にちょっと通っただけで投げ出してしまい、その後は「卒業後は会社で働くのか。嫌だな」と漠然と考えるのみ。バイトですら、サボってしまうような勤労意欲に乏しい学生だった。 働くことに関して「根性なし」だった私が、37歳の育児真っ盛りの今まで働き続けることができたのは、ひとえに仕事と育児の両立をしやすい職場環境と配偶者に恵まれたおかげだ。職場環境と配偶者に関しては、これまで色んなところで書いたり話したりしてきた。 最近
理系の男性研究者と男子学生が対象ということで、タイトルは「男性のワーク・ライフ・バランス〜フェアな人ほど大変なのはなぜか」としました。 企画してくださったのは、生物学専攻の大学院生・小寺さん。もともとtwitterでやり取りがあり、私の本を読んで下さって、今年2月にお茶を飲みつつお話をしたのが、きっかけです。 当日お話した内容は小寺さん(@suikyo_1221)がこちらにまとめて下さったのでご覧ください。 パネルでご一緒した黒田真也先生のお話は、とても励まされるものでした。同じく理系の研究者である奥様との間に、お子さんが2人いらっしゃいます。家事も育児も当たり前のこととして分担している様子は新鮮でした。こういう先生に、私も大学で教わってみたいです。 副題にした「フェアな人ほど大変」の部分について、十二分に意図を汲み取って下さった、素敵なイクメンのいちのせきさん(@Ichinoseki)の
子ども・子育て新システムや都がうちだした面積基準緩和について、たくさんの保育園保護者の方や専門家と意見を交わして、少し手応えを感じ始めています。 しかし、いまだに多くの人は「保育園といえば働く女性の問題」と思っています。また「待機児童が減れば保育園は問題なし」と考えている人が、世の中の大半でしょう。私たち保育園保護者なら肌感覚で分かる「保育の質」「子どもを最優先に」という主張を、この社会で意思決定権を握っている、社会的地位の高い男性たちに分かってもらうのは簡単なことではありません。 でも、本当に子どもを取り巻く環境をよくしたいと思ったら、私たちは「彼ら」を味方につけなくてはいけない。ちょうど先日、元上司と飲み会をしました。彼はどこをどう取っても成功したビジネスマンであり、世論形成に与える力も大きいです。酒の席で保育園問題について話してみたものの、残念ながらあまり分かってもらえませんでした。
「母親にとって良い会社100」を特集している。これを見ると「育児支援制度を整えたのに、女性社員のやる気が上がらないのはなぜか」という問いの設定そのものが間違っていることが分かるだろう。 日本では依然として「産んでも働き続けること」が課題だ。出産で7割が辞めてしまうから、「母親であること」と「働くこと」を両立させるための施策が中心になる。最近では、産休育休を取った後、時短勤務で復帰…というパターンをよく聞く。 一方で、WMが選ぶベスト企業の条件は厳しい。アメリカでは大多数の母親が働いているから、女性社員が産後、復帰するのは当たり前。母親でも昇進できる仕組みを作り、それが機能して始めて「母親にとって良い会社」になる。 アメリカの良い企業は、母でも昇進できるよう、何をしているのか。同誌が紹介する様々な制度や事例を見ていて分かったのは3つのポイントだ。 1)柔軟な働き方 2)仕事のペースをコントロ
「若い女性の保守化」の根拠となるのは、国立社会保障・人口問題研究所の第4回全国家庭動向調査である。リンクの28〜29ページに世代別の性別役割分担観に関する分析がある。これを見ると「夫は外で働き、妻は主婦業に専念」への賛成割合は、29歳以下の女性で47.9%。前回調査では35.7%だったので、12ポイント近く増えている。 これは何を意味するのか。周囲の女子大生や女子大関係者の話を総合すると「20代女性の主婦志向」の背景には少なくとも2つの要因があるようだ。 1)幻想のOLを求める女子学生たち かつて、大企業の一般職を大量にうんだ大学で教鞭をとる知人によると「今でも一般職志望の女子学生が多い」という。彼女たちは大企業に一般職正社員として入社し、社内結婚で退社というルートを希望しているそうだ。「一般職の非正規化がすすみ、そういう仕事はなくなっているのに、彼女たちはそれを知らない」と知人はみる。
大学図書館は24時間開いていて、0時近くに行っても空席がほとんどない。キャンパスに隣接したカフェでは分厚い本を読んだりリポートを書いている人の姿が多く見られる。学費が高い上、卒業後も大学時代の成績があらゆるところについて回るためだという。 教える側の意識も高いと思う。 この1月から4月まで、聴講するクラスのシラバス(講義計画)が届いたので、テキストを買い揃えた。講義はメキシコの政治経済に関するもので、最近80年の歴史を押さえ、この国が政治的に不安定で民主主義がなかなか根づかない背景を学び、低賃金労働力の供給源となっている現状を分析する。講義は火曜と木曜に各2時間ずつ、計27回。5月には2週間のフィールド・トリップもある。実際にメキシコに行きNGOや政治団体の人に話を聞くのだ。 5年前に『ブランドなんか、いらない』を読んで以来、グローバル企業の製造拠点で働く人の労働環境に興味があった。199
凡人のための仕事プレイ事始め 作者: 中川淳一郎出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2010/05/13メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 26人 クリック: 352回この商品を含むブログ (8件) を見る 著者の中川くんは大学時代の友人。前著『ウェブはバカと暇人のもの』では、インターネットの「くだらなさ」「マイナス面」を赤裸々に描いて見せた。「IT小作農」を自称する彼は、毎日の仕事で自分が直接見聞きし、呆れたり憤慨した事例をまとめてくれた。仕事で多少なりともネットに関わりを持つ人は、これを読んで多かれ少なかれ共感したことだろう。 彼の持ち味を「インターネット」から「仕事全般」に広げたのが本書『凡人のための仕事プレイ事始め』だ。どこが面白いか、ポイントをまとめてみた。 1)仕事の本質的なくだらなさを具体的に描いている 人は生活のために働いている。これはみんな分かっているけれど、中川
このブログのおかげで2人のワーキングマザーと知り合えた。意外な仕事を2ついただいた。 貴重な良い出会いもある一方、インターネットは、招かざる客も連れてくる。見なけりゃよかった、知る必要なかったものも多い。 これは主に右の窓を拭き掃除してクリアにしていたような感じか。既存のメディアだけ見ていると、気づかない場所にある窓。そういう意見の中にも、見るべきものもあったけれど、全体にネガティブなトーンには辟易した。見るべきでないものを、見ないためのルールを決めるまでは、嫌な思いもした。 twitterがあらわれた時、アメリカが長かった夫は早速登録したけれど、私は冷やかに見ていた。「つぶやき? 何を? どうせまた、嫉妬と悪口と愚痴ばっかりになるんじゃない?」と思ったからだ。 予想に反し、twitterには前向きな意見、良い話があふれている。特にちゃんと育児にコミットするお父さんたちの日常が見えるのは嬉
不思議なことに、勝間さんがネットや週刊誌でたたかれるたび、私の周りの働く母親からは応援の声が聞こえます。面白いのは彼女たちが、必ずしも勝間さんのようにキャリア優先ではないこと。学歴も職歴も高めですが、育児のために仕事をセーブしたり、転職したり独立して仕事をしている人もいます。勝間さんのようにバリバリ働きたいわけではないけれど、勝間さんのことを支持しているのです。 なぜでしょうか。 勝間さんのようになりたい/なれるとまでは思わない、働く母親たちが、それでも勝間さんを応援してしまう理由。それは、勝間さん批判の言説の根っこにある、女性差別的な匂いに気づいているからです。もし、勝間さんが言ったり、行ったとされる言動を中高年男性がしたならば、あそこまで言われるでしょうか。例えばある週刊誌の勝間さん批判の記事は、読後気分が悪くなったほどに、女性差別意識が丸出しでした。 企業の女性活用が進んできて一昔前
働く女性にとってロールモデル不在は昔からある課題でした。雇用機会均等法ができても、育児介護休業法ができても、今や働く母親が数の上で珍しくなくなっても、女性はこう言い続けています。「先が見えない」。 私の周りにはたくさん働く母親がいるんだけどな、と不思議に思い、そして気づきました。私たち働く親たちとそれ以外の人々は棲み分けているのです。住む場所ではなく、時間を。同じ地域に住んでいても私たちとみなさんは、違う時間を生きています。同じ森に住んでいる、フクロウと昼行性の動物のように。 例えば子どもができる前は午後9時に帰宅すると「早い」と思いました。今、午後9時は子どもが眠る時間です。この差はとてもとても大きい。一方で朝は前より2〜3時間、早く始まります。人によってはもっと早いでしょう。 働く女性が育児と仕事の両立をどうしているのか。知りたい人は近所にある保育園に行ってみてほしい。防犯のため関係者
「会社で働くこと」イコール「無期懲役」のように感じられ、ものすごく暗い気分でOBOG訪問をした。 男女雇用機会均等法も育児介護休業法もとっくに施行されていたが、当時は今のように「女性活用」なんて言葉は流行っておらず、どの会社で質問しても「女性社員はいますが、子どもを産んだ女性社員は、うちの会社にはいません」と言われた。産むか、辞めるかなんだ、とぼんやり思った。 働くのは嫌だったけれど、本や雑誌が好きだったから、それらを作る仕事なら、苦痛は少ないだろう。そんな消極的な理由で出版社ばかりを回っていた。 並行して別業種も受けたが、女性差別はごく普通に行われていた。数年後に私の母校がある街に景観をこわすくらい高いマンションを建てて自治体から訴えられることになる会社の説明会に行った時のこと。ずらっと並ぶ学生を前に、その会社の人は「女性は事務職です」ときっぱり言い切った。マンションの営業や企画が主要事
★フルタイム共働き子育て経験者 部下の抱えるいろんな事情をいちいち説明せずとも分かってくれる最もありがたい存在だが、日本ではまだ少数派。 ★愛妻家and/or子ども好き 妻が専業主婦でも、家庭円満。「奥さん大好き!」とか「子ども関連の行事は欠かさず参加」な人。40代50代はフルタイム共働きがまだ少ないから、管理職を変えるなら、このゾーンを目指すのが現実的か。と思ったけれど、すでに崩壊した家庭を立て直すのは難しいかも。 ★僕、会社の外にも居場所があるよ 趣味、スポーツ、ボランティア、友達付き合い、副業 etc…。会社の外にやりたいことがある上司。名刺を持たずに行ける場所を持ってる人。家族構成にかかわらず、こういう人もとても良い。 実はワークライフバランスな上司にも復数タイプがあり、属性だけみると良さそうでも、ダメな人もいる、WLBの観点から、部下から人気がある管理職の行動特性を洗い出すといい
1)日本人労働者を採用する権利 子どもは未来の労働者だ。父親・母親には自分の子どもを育てる権利がある。それを邪魔する管理職は少なくないが、そういう人を放っておく経営者には、日本人労働者を採用する権利はない。彼・彼女らの行為は、綺麗な観光地に来てゴミを捨てて帰り、他人にタダで掃除をさせるのと同じだ。子どもを産み育てるコストを全て他人に負わせて自分は一切サポートせず、その果実だけ享受しようとする恥知らずが何と多いことか。就活学生さんには、「女性活用のウソ」を見抜くリテラシーをもってほしい。 2)年金をもらう権利 年金保険料を払っているから、受け取るのは当然と勘違いしている人は少なくない。日本の年金制度は賦課方式をとっているから、今の高齢者の年金は現役世代が払う。今、現役の経営者が将来もらう年金は、将来の労働者、つまり今いる子どもや、これから生まれてくる子どもたちが払う。だから、子どもが生まれて
【女性労働】 1)女性は全米の労働者の半分を占めていて 2)母親は家族の大黒柱になっている。 ⇒10世帯中4世帯で、女性が一人で働いて家族を養っているか、妻の稼ぎが夫より多い そうか、そこまできたかという感じ。 【多様な家族】 3)1975年には、子どもがいる世帯で父親が外で働き母親が専業主婦という家族が半数だった。今ではこうした伝統的な家族は5世帯に1世帯。 4)1975年には、ひとり親世帯は10世帯に1世帯だったが、今では5世帯に1世帯。 5)現在、全米に77万の同性カップルがいて、そのうち20%は子どもを育てている。 フルタイムの主婦を持つ家庭は少数派になったから、日中、家の用事をすませたり、子どもが急に病気になったり、長期休暇の時、親は仕事を休みたい。でも、いまの働き方は固定的なので難しい。結局、現場で上手くやることで、何とかやりくりしている。 【みんな変革を望んでいる】 6)「現
保育園へ行く途中で通るクリーニング店のおじさんが、いつも子どもに話しかけてくれる。 知り合ったのは数カ月前。「かわいいねえ」と目を細めて言ってくれた。それから毎朝、挨拶を交わすように。 ある日、保育園の先生が連絡帳に、今日、お散歩に行ったら、クリーニング屋さんのおじさんに会いました。○○ちゃんと知り合いみたいで、会うとにこにこしていましたと書いてくれた。 近所を散歩していて、おじさんに会うこともある。いちはやく子どもに気づいてくれて「こんばんは!」と言ってくれるので、とても嬉しい。 今では子どももクリーニング店の前を通るたび、おじさんがいるか確認する。いると数十メートル先から指さして喜び、いない時は「ナイ!」と残念そうだ。 風邪でしばらく保育園を休んだ時のこと。保育園のママ友がこんなことを言う。「この間、クリーニング屋さんに『ベビーカーに乗ってる、いつもにこにこしてる子、最近、見かけないけ
例えば、少子化をめぐる議論。「○○をこれくらい増やせば、出生率がこのくらい上がる」という試算を目にすると、正直、腹が立つ。机の上でちょこちょこ式をいじって、子どもが増えたら苦労しないよ。そんな無駄なことしてる暇があったら、奥さんの手伝いをしなよ。独身なら、近所で手が足りなくて困ってる家庭でボランティアすればいい。体を動かさない奴がマクロの数字だけ見て「こうすれば子どもが増える」とか言うんじゃない。 他にも、偉そうに天下国家やら思想を論じること全般がなんだか、あほらしく思える、この頃。あなたがそういう暇つぶしをしていられるのは、身の周りのことを全部、妻に押しつけてるからだろう、と。 さらに言えば、主婦が暇だとか、専業主婦批判をする「働く女性」たちにも、実は賛成できない。なぜなら、小さな子どもを育てるのは、フルタイムの仕事よりずっと大変だからだ。 本日、私は13時間、育児&家事をした。朝9時に
この間の日曜と、前々週の日曜も久々に出社して仕事をしていた。あらかじめ「ここからここまでは忙しいので、お迎えよろしく」と言っておいたので、今日も月曜も火曜も、保育園のお迎えは夫。私は朝、子どもを送って行った後、取材やら編集作業やらをして、夕食時を過ぎてから帰宅していた。 今日は帰ったら、夫と子どもはすでに食事をすませていた。いつもは私の帰りが遅いと「話が違う!」とばかりに怒ったりすねたりするのだが、今日はお腹一杯のため、ご機嫌。聞けば、夫の分までハンバーグを食べちゃったそうである。手作りだとおいしいからねえ・・・。 リビングで、子どもと遊んでいるうちに、夫が私のためにハンバーグを焼いてくれる。付け合わせも手作り。私が食べている間に、子どもは夫とお風呂。その後、私は子どもとじゃれたり遊んだりしながら寝かしつけようとする。子どもが起きだして、お皿を洗っていた夫を「パパ?」と呼びに行く。結局、2
保育所の国による最低基準撤廃の動きだ。 待機児童を減らすため「地域の実情に合わせて」保育所を増やすのが目的といわれている。 そうではない。育児の実情を知らない政治家が、成果を急いで間違った規制緩和を進めているのだろう。現場を全く見ていない。 仕事に復帰する前、いくつかの保育園を見学した。公立は総じて施設が充実していた。しかし、私立の中には、劣悪な環境の園もあった。そこを見学した帰り道、夫と並んで歩きながら、どちらも無言だった。あまりにひどい環境がショックだったのだ。こんなところに入れるくらいなら、保育園には入れず、ベビーシッターを頼もうかと思った。おカネは4倍以上かかるが、いたしかたない・・・。 結局、キャンセル待ちの順番が繰り上がり、私立の良い保育園に入ることができた。そこは超人的にモチベーションの高い園長先生によって運営されている園だった。その後、転園して今は公立に通っている。 もし、
読んでみて、育休パパにも色々いることが分かりとても面白かったです。 「男性の育児休業」というと、「一部の進歩的な男性のもの」というイメージが強いのではないでしょうか。また、出世より家庭を優先していたり、会社が育児支援に熱心だったりするのかなと思う人もいるでしょう。 体験記を読むと、こうした思い込みが覆されます。パパたちが育休を取った期間も理由も様々で、短い人は1週間、長い人は1年。休業中は自分で家事育児をこなした人から実家の助けを借りた人までいます。育休を申し出た時の上司や勤務先の反応もいろいろです。必ずしも、男性の育休を応援する企業・組織ばかりではなく、それでも取るという態度を貫いたパパたちは偉いと思いました。勇気がありますね。 私が特にいいなあと思ったのは、調剤薬局の店長を務める方の体験談(1-04)。勤務先の会長が直々に「仕事の交代要員は何とかできるが、奥さんの交代要員は君しかいない
楽というか、楽しい。もっと正確に言えば幸せ。 少し余裕ができたのでメールを整理しながら、去年の今頃、書いたり受け取ったりしたものを読み返すと、必死だったことを思い出した。 特に大変だったのが生後2カ月までで、昼も夜も関係なく泣くから、ずっと抱いていなくてはならず、乳腺が何度もつまって激痛だし、10年以上、外で働く生活をしていたから、ほとんど外出できないこともストレスで、夜、寝ている子どもを夫に託して、マンションの廊下に3分間「外出」するのが数少ない息抜きだった。 私は他の人に比べれば楽な方だろう。夫は家にいる時はオムツを換え、料理をして、夜中に子どもが泣いたら私を起こさず、ミルクをあげていた。核家族で子育てする大半の女性と比べ、私の負担は半分だったはずだ。 それでも、やはり、大変だったことは記憶に鮮明だ。生後7週くらいの頃、夫が海外出張に出かけた。約10日間、他人の命を自分1人で責任もつこ
稼ぐ妻・育てる夫―夫婦の戦略的役割交換 作者: 治部れんげ出版社/メーカー: 勁草書房発売日: 2009/04/20メディア: 単行本購入: 16人 クリック: 311回この商品を含むブログ (9件) を見る 内容はタイトルの通りで、アメリカの共働き夫婦がどんなふうに家事育児分担をしながらお互いのキャリアを伸ばしているか紹介しています。こちらの日記でも繰り返し触れているように、アメリカの公的育児支援は貧弱で、有給の育児休業制度すらありません。にも関わらず、働く女性は日本より多く、その経済的地位は日本より20年以上進んでおり、出生率も先進国にはめずらしく2.0に達しています。その背景にあるものは、夫の家事育児参加なのでは、という仮説のもと、2006年夏から1年間、現地で文献調査とインタビューを行いました。その結果をまとめたものです。 私はふだん出版社で雑誌記者として働いていますが、この企画は
Happens Every Day: An All-Too-True Story 作者: Isabel Gillies出版社/メーカー: Scribner発売日: 2009/03/24メディア: ハードカバー クリック: 18回この商品を含むブログ (1件) を見る しかし、乳幼児の子ども2人と主婦の妻を捨てて、出て行く夫というのは「よくいる」のだろうか。さらに、別れる原因が同僚との恋愛沙汰で、その同僚の採用面接を自分が担当していた…というのも「よくあること」なのだろうか。子どもはまだ、1歳半と3歳で、浮気相手の女性は妻とも友人関係にある。まるで出来の悪い昼ドラのようだが、本当の話なのだ。 舞台はオハイオ州にある小さな小さな大学町。近所の人は皆、顔見知りである。主人公は、NY育ちの新進女優だったが、幼馴染と再会して結婚。夫の仕事の都合で、女優としてのキャリアを捨てて引っ越してくる。ちなみに
東大の佐藤博樹教授が、首都圏在住の2800人に対して調査を行いました。対象となったのは、民間企業で働く正社員の人たちです。 その結果、ワーク・ライフ・バランスへの満足度が最も低いのは、無配偶(未婚と離別・死別を含む)の男性でした。 普通、WLBといえば、既婚で子どもを持つ女性の問題と思われがちです。この調査では、育児だけでなく、スキルアップや趣味など多様な「私生活」の問題を取り上げているのが特徴です。全文はこちらに。 実際、育児をしながら働いている身で、これはなかなか面白い調査結果だと思いました。仕事と育児の両立は体力を要しますが、子どもはすごく可愛いので喜びも大きいんですね。だから、疲れても引きずらない。振り返ってみると、一人暮らし時代のほうが、ストレスを引きずりがちだったように思います。
アメリカのFamily & Work Instituteの最新調査によれば、共働き家庭で女性の家計貢献度は44%に達している。夫婦は経済的に対等に近づきつつあるのだ。女性はもはや、子どもを産んでも、男性と同程度のキャリアへの意欲をもつ。 女性が「稼ぐ」ようになる一方、男性は「育てる」役割を、昔と比べてより多く担うよ うになった。男性の育児時間は30年前の1.5倍に増えている。 私がいちばん興味深く思ったのは、仕事と家庭の板挟み(いわゆる"work life conflict")にこまっていると答えた人の割合は、共働き家庭でみると、女性より男性の方が多いことだ。そして、専業主婦家庭の男性より、共働き家庭の男性のほうが、よ りこまっている。 理由を推測するに、働く母親へのサポートは整ってきたが、父親へのサポートは不十分 なのだろう。 男性の働き方も徐々に変わってきているが、専業主婦 を持つ男性
子どもがいると話してから、美容院で手渡される雑誌の中にVERYが入ってくるようになった。読んでみたら意外なことに、私のような「おじさん的おばさん」にとっても読むところがたくさんある。ふだんの仕事とまったく関係ない内容のため、リラックスできる。 最新号を買ったのは特集のタイトルに惹かれたからで、それはこういうものです。 読んでみると、テーマは「育児と仕事の両立」。いわゆるワーク・ライフ・バランスの話だが、ビジネス誌とはアプローチが正反対なのが面白かった。 ビジネス誌では当然のことだが「働いている」ことが前提だ。「一部に」子どもを持つ人がいる。その人たちがいかにして両立するかと考える。「仕事を持ってる」のが当たり前。「子どもを持っている」のは選択の結果。 一方、VERYでは「結婚して子どもがいる」ことが前提だ。主婦の「一部に」仕事を持つ人がいる。「子どもがいる」のが当たり前。「仕事をする」のは
あとから乗ってきた男性がベビーカーに荷物をぶつけながら、通りすがりに「邪魔なんだよ、これ」と一言。 夫が抗議したところ「俺は75歳なんだよ。ここ(優先席)に座る権利がある」と言い放った。優先席に向かう通路にベビーカーがあったのが気に入らなかったようだ。 男性はその後も夫に向かって暴言を吐き続けたので私も腹が立ち、二言三言、言い返した。すると女に反論されて驚いたのか退散し隣の車両にうつっていった。 帰宅後も数時間、この出来事を思い出して気分が悪かった。 こういう人物が大手を振って歩いていることが、少子化の原因のひとつである。 年金が給与天引きであることを本当に悔しく思った。こんな暴力老人に自分が一生懸命に働いて稼いだお金の一部でも、年金とか税金とか医療保険いう形で使われることが嫌だ。自分の親の面倒すら見きれるかわからない時代なのに、なぜこんな人の生活費に私の年金が充てられるのだろう。 社会保
次のページ
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『rengejibuの日記』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く