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インタビュー
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■風呂場で頭を洗っているときに、誰かがいるような気がして不安になる。(p68) ■離れたところから自分の姿を傍観していた。(p40) ■現実との区別がつかないほどリアルな夢を見る。(p63) ■親しく会話できる想像上の友人がいる。(p128) ■「自分がここにいる」という実感がない。(p31) こうした話を聞くと、オカルトチックに感じる人がいます。一般に幽霊とか、体外離脱といった、オカルトな体験と関連付けられやすい出来事です。 しかし、医学の世界では、これらの原因が、「解離」という脳の働きにあることが明らかになっています。特に珍しい体験でもなく、精神科の医師は、繰り返しこれらの問題を見聞きし、治療にあたっているといいます。そして、健康な人でも、程度の差こそあれ「解離」を経験しているものです。 「解離」が興味深いのは、単に病気と関連しているだけでなく、芸術家の創造力と関係していると考えられる
トラウマ研究の第一人者であるベッセル・ヴァン・デア・コークは、このブログで頻繁に引用している身体はトラウマを記録するーー脳・心・体のつながりと回復のための手法の中で、ある本のことを「私にとって最も重要な本」と呼んで紹介しています。 ダマシオは一連の見事な科学論文や書物の中で、体の状態と情動と生存との間の関係を明らかにした。 神経科医として、さまざまな種類の脳の損傷を負った患者を何百人と治療してきたダマシオは、意識や、自分が何を感じているかを知るのに必要な脳領域の確認に強い関心を抱くようになった。 彼は、私たちの「自己」の経験を司るものを精密に記すことに自分の職業人生を捧げた。 彼の著書のうち、『無意識の脳 自己意識の脳ー身体と情動と感情の神秘』は私にとって最も重要な本で、それを読んだときには目を開かれる思いだった。(p155) アイオワ大学メディカル・センター神経学部のアントニオ・R・ダマ
線維筋痛症に極度の明るさ過敏「眼球使用困難症候群」が伴いやすいという記事をきっかけに、さまざまなタイプの感覚過敏の原因とメカニズムを考察してみました。 、 その一方で、冒頭で引用した身体に閉じ込められたトラウマ:ソマティック・エクスペリエンシングによる最新のトラウマ・ケアのエピソードは、感覚過敏とは正反対の深刻な問題があることを物語っています。 それは、感覚鈍麻。感覚が鋭敏すぎるのではなく、逆に切り離されてしまい、何も感じられなくなってしまった人たちです。 感覚が過敏すぎて痛みにさらされるより、感覚が鈍麻して何も感じられなくなってしまうほうがまだ楽ではないか。そう考える人が多いとしたら、感覚過敏に比べて、感覚鈍麻の本質がほとんど知られていないせいでしょう。 冒頭のエピソードにあったように、感覚の鈍麻や麻痺とは、言い換えれば「生ける屍」(しかばね)になることを意味しています。 大怪我で左足の
これはどんな本? 今回参考にした本は多数ありますが、おもに以下の三冊を中心としています。 身体はトラウマを記録するーー脳・心・体のつながりと回復のための手法は、現代のトラウマ研究の第一人者ともいえる、ベッセル・ヴァン・デア・コークによる、非常に評価の高い一冊です。 とくに子ども時代に経験したトラウマは、従来のPTSDとはまったく異なる「発達性トラウマ障害」(DTD)という複雑な身体的・精神的な症状を引き起こし、治療するには身体的な経験が必要である、ということが様々な角度から書かれています。 ヴァン・デア・コークは、この本の中で、特に身体に働きかける2つの治療法に言及しています。 私の友人であり師であるパット・オグデンとピーター・リヴァインは、この問題に対処するために体に働きかける強力なセラピーをそれぞれ開発した。 感覚運動心理療法(センサリーモーター・サイコセラピー)と、ソマティック・エク
現代のトラウマ研究の第一人者である、ベッセル・ヴァン・デア・コークが、身体はトラウマを記録するーー脳・心・体のつながりと回復のための手法の中で書いている次の説明は、いささか衝撃的かもしれません。 セラピストは、話すことにはトラウマを解決する力があると考え、その力に絶対的な信頼を置いている。…残念ながら、事はそれほど単純ではない。(p379) 私たちの研究における最も重要な発見は、次の事実かもしれない。 1893年のブロイアーとフロイトの主張とは裏腹に、トラウマを、それと結びついた感情のいっさいとともに思い出しても、必ずしもトラウマは解消しないのだ。 私たちの研究は、言語が行動の代わりになりうるという考え方を支持しなかった。(p321) ハーバード大学のジョン・レイティは、GO WILD 野生の体を取り戻せ! 科学が教えるトレイルラン、低炭水化物食、マインドフルネスの中で、ヴァン・デア・コー
フェリッティとアンダは、各個人のACE項目の数と成人後の病気や身体の不調に相関関係があるかどうかを調べた。その結果、両者は密接に関わっていることが判明し、アンダは「驚いた」だけでなく胸が締めつけられた。 「思わず泣いた」とアンダは語る。「どれだけ多くの人が苦しんできたかということを知って、涙が出た」。(p36) 医師ヴィンセント・J・フェリッティと疫学研究者ロバート・アンダは、自分たちが実施したACE研究(Adverse Childhood Experiences : 逆境的小児期体験)の結果を目にしたとき言い知れぬ衝撃に打たれました。 17421人もの人を対象に行われた、このかつてない大規模で画期的な研究は、それまで見逃されていた一つの事実を、疑問の余地なく明らかにしていました。 心疾患、肺疾患、肥満、がん、脳卒中、さらには原因不明とされる自己免疫疾患や、線維筋痛症のような慢性疼痛、慢性
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弱い光の下でも眼痛、頭痛をはじめ全身の症状が出現するので、二重にサングラスを装用し、帽子を深くかぶり、中には、光を通しにくい布地を顔に何重にも巻いたり、袋を 被 ったりと完全防御の状態でしか通院できない症例もあります。 こうした重度の症例は、私の外来には少なくとも10例は存在し、こうした病態は決して珍しいことではないことがわかったのです。 その原因はさまざまでも、この状態を「眼球使用困難症」と呼びたいと考えています。 おそらく、大半の症例は、無理やり測れば視力などは正常に記録されるでしょうが、日常生活の上では目を当たり前に使用することは困難ですから、明確な視覚障害者です。 これは、今年2月9日付でヨミドクターに載せられた、井上眼科医院の若倉雅登先生による記事目がいいのに使えない「眼球使用困難症」の方、患者友の会に集合を! : yomiDr. / ヨミドクター(読売新聞) からの引用です。
「物事はポジティブに考えたほうがよい」。 読者の中にはそう思っている人が多いのではないだろうか。心理学の分野でも、「ポジティブ思考が美徳である」というのがこれまでの支配的な考え方であった。(p29) 近年、悲観主義者のなかにも、物事をネガティブに考えることで成功している適応的な悲観主義者(これを防衛的悲観主義者という)がいることがわかっている。 防衛的悲観主義とは、前にうまくいっているにもかかわらず、これから迎える状況に対して、最悪の事態を予想する認知的方略のことである。(p30) 近年、何事もポジティブに考えればうまくいく、というアドバイスがよくみられます。いえ、近年というより、これは古くからさまざまな文化に根付いてきたおまじないのようなものかもしれません。 確かに、いつも前向き、積極的で、期待に満ちている人は生き生きとして見えます。時流に乗った有名人や起業家がポジティブな発言を繰り返し
あなたは、他の人が気に留めない耳障りな音が聞こえて悩まされることがありますか? ここでいう耳障りな音とは、耳鳴りのことではありません。耳鳴りを抱える人も持続的な音に悩まされますが、それとは別に、大半の人が気に留めない高周波音が聞こえてしまう人がいます。 この現象は、モスキート音としても知られていますし、電化製品の場合は、一種のコイル鳴きとみなせるかもしれません。 大半の人は大人になるにつれ、高周波音は聞こえにくくなりますが、中には、子どものころからずっと、高周波音が聴こえ続け、耳障りに感じたり、うっとうしく思ったり、あるいはあまりにずっと聴こえるせいで慣れきってしまう人もいます。 わたしの身の回りにも そんな人がちらほらといて、どういうことなのか疑問に思っていたのですが、最近読んだ脳はいかに治癒をもたらすか 神経可塑性研究の最前線という本に興味深いことが書かれていました。 それによると、高
自閉スペクトラム症(ASD)に関する研究で、表情模倣が乏しい、方言を話さないなどの、社会性に関わる特徴の傾向が見られることがニュースになっていました。 京都大学の研究グループは、2015年4月に、「自閉症スペクトラム障害で目に見える表情模倣の障害」があるという研究成果を発表していました 自閉症スペクトラム障害で目に見える表情模倣の障害 — 京都大学 自閉症スペクトラム障害者は表情模倣が少ない―社会性の障害の強さと関連 | サイエンス - 財経新聞 自閉症スペクトラム障害、目に見えるレベルでの表情模倣の頻度が低下-京大 - QLifePro 医療ニュース 表情模倣とは、会話などのコミュニケーションをしているときに、自然に相手の顔の表情をまねることです。 定型発達者の表情模倣には、相手の印象がよくなったり、自分が相手を理解しやすくなったり、といった働きがあるそうです。 研究では、ASD15人、
「自閉症の子どもって津軽弁しゃべんねっきゃ(話さないよねぇ)」 妻のこの一言で始まった研究は思わぬ展開を示すこととなりました。 …調査をすればするほど湧いてくる課題、考えれば考えるほど解けない疑問と向き合った結果、方言というローカリティそのものと考えていた問題が、私たちをASDのことばの謎へと誘っていきました。(p246-247) 自閉スペクトラム症(ASD)の人たちは方言を話さない? 弘前大学の松本敏治先生のこの不思議な研究について知ったのは、2015年のニュース報道でした。 本当だろうかと怪訝に思いつつも、身の回りのアスペルガーの人たちを思い浮かべると、たしかにあまり方言を使わないことに気づきました。 それ以来、この不思議な研究のことはずっと頭の片隅に残っていたのですが、なんと今年になって、一冊の本自閉症は津軽弁を話さない 自閉スペクトラム症のことばの謎を読み解くにまとめて出版されたの
前々から気になっていて、このブログでも何度か取り上げている問題に、発達障害と慢性疲労症候群は関係があるのか。というものがあります。 この場合の発達障害というのは、主に、高機能なタイプの自閉症スペクトラム症(たとえばアスペルガー)と、注意欠如多動症(AD/HD)です。また慢性疲労症候群というのは、生涯のある時点から突然現れる著しい疲労のことで、物心ついたときから続く疲労感は除外されます。 最初に結論を言ってしまえば、両者の関係性を指摘するような情報はごくわずかであり、一見関係なさそうです。少なくとも、大半の慢性疲労症候群と、自閉症スペクトラムは特に関係していないように思います。 発達障害側の研究を見ても、かなりいろいろ本を読みましたが、それらしい話は出てきません。まだ研究が進んでいないという見方もできますが、少なくとも現時点では関係がないようだと言わざるを得ません。 しかし、子どもの慢性疲労
夢の中に自分がいる。私はこの夢の世界にいるが、夢の中にいることに気づいていない。 次の段階にいくと、「これは夢か」みたいな感じで、その夢の外側に自分がいる。その夢に登場していながら、これは夢かなと思っている。 …さらにうしろに引いていくと、夢を見ていると思っていない最初の夢の中の私と夢を見ているとわかっている私の次に「夢の中で夢を見ているな」と感じている私が現れる。(p159) これは、解離の専門家、柴山雅俊先生の、解離の構造―私の変容と“むすび”の治療論という本に載せられている、ある解離性障害の女性が語った、子ども時代からの夢体験です。 解離しやすい人は、このような謎めいた独特な夢を頻繁に見るといいます。もちろんオカルトなどとは関係のない医学的な現象です。 じつは今朝、夢の中で夢を見ている自分が夢を見ている夢というややこしい夢を見て、「ああ、こういう夢はときどき見るなぁ」と感じました。そ
「ほとんどの人は」とラヴィーンが指摘するように、「トラウマを〈精神的な〉問題、さらには〈脳の病気〉だと考えている。しかし、トラウマはからだの中にも生じる何かなのである」。 実際に、トラウマが最初に、真っ先にからだに生じることをピーターは示している。トラウマに関連している精神状態は重要ではあるけれども、二次的なものである。からだから始まり、こころが後に続くのだ、と彼は言う。 したがって、知性や情動さえも関与させる「対話による療法」では十分に深いところまで到達しないのである。(p xii) これは、身体に閉じ込められたトラウマ:ソマティック・エクスペリエンシングによる最新のトラウマ・ケアのまえがきに寄せられたカナダのサイコセラピスト ガボール・マテの言葉です。 ガボール・マテはわたしにとって重要な気づきをくれた医師でした。彼のことを知ったのは、慢性疲労症候群(CFS)の専門医である三浦一樹先生
はじめにー原因はさまざま 最初に注意点として書いておきたいのは、不登校の原因は多様だということです。この記事では、前回の記事に基づき、生物学的な不動状態として不登校を捉えています。おそらく感受性の強い敏感な子などに多いタイプです。 しかし、たとえば交通事故による髄液漏れや、食生活の偏りによる低血糖症のような、異なる原因で起こる不登校もあります。何かしら未診断の難病がひそんでいることもあります。不登校の原因を探るとき、さまざまな可能性を念頭に置くのは大切です。 「行きたいのに行けない」―ドーパミン不足 こころではどうしても行きたいのに、からだはどうあがいても動かなくなる。 これは、単刀直入に言えば、ドーパミン不足の症状です。 近年、小児型慢性疲労症候群ではドーパミン異常が生じていることが確認されています。 疲労と回復の科学 (おもしろサイエンス)にはこう書かれています。 また、CCFS患児に
このブログを、常時SSL(暗号化通信)に対応しました。SSL(Secure Sockets Layer)とは、インターネットの安全な接続のことで、URLの最初がhttpからhttps (sはsecure[安全]の意味)へと変わります。 使っているサーバーでSSLが無料化されたので、気軽な気持ちで対応してみようとやり始めただけでしたが、やってみるとけっこう大変な作業でした。 全部のページでhttpがhttpsになるだけだから、機能をオンにしたらそれでOK、というくらいに考えていましたが、ところがどっこい、httpとhttpsは、別のページとして認識されるため、これまでのリンクを書き直したり、各種サービスに新しくサイトを登録しなおしたりしなければなりませんでした。 それでも、常時SSL化は、これからサイト運営している人はどこかで取り組まなければいけない課題なので、これからやってみる人にも役立つ
あなたが今まで「人生でいちばん恥ずかしい」という思いをしたのはいつですか? そう問われると、思い出したくもない記憶がいくつも頭をよぎって、思わず顔をしかめたり、思考を追い払ったりしてしまう人もいるでしょう。 「恥」という感情は、ひときわ耐えがたいものの一つです。痛みに強く、怒りをコントロールでき、悲しみにも呑み込まれない屈強な人でも、恥ずかしさだけは耐えることができないかもしれません。 恥ずかしさは、わたしたちにとって身近なものですが、度を越えた恥ずかしさは、人を殺すことさえあります。ルポ ネットリンチで人生を壊された人たち (光文社新書)という本で取材された、精神分析学者ジェームズ・ギリガンはこう語ります。 あらゆる暴力は、その被害者から自尊心を奪い、代わりに恥の感情を植えつける。 それは事実上、その人を殺すのと同じだ。(424) 「恥」が人を殺すとはどういうことでしょうか。 「恥」は、
一般人のイメージでは、声の幻聴は統合失調症とほぼ同義語である―声が聞こえる人の大半は統合失調症ではないので、これは大きな誤解だ。(p76) これは、有名な脳神経科医、オリヴァー・サックス先生の見てしまう人びと:幻覚の脳科学という本からの引用です。 日本でもアメリカでも、精神科医の中には、今だに、患者に幻聴があると知ると、安易に統合失調症と診断してしまう人が少なくないようです。 しかしオリヴァー・サックス先生の言葉が示すように、幻聴がある人の大半は統合失調症ではありません。 幻聴を伴い、統合失調症と間違われやすいものの代表例は、解離性障害とアスペルガー症候群(自閉スペクトラム症)だと言われています。 この記事では、特に、統合失調症と解離性障害の違いについて、解離の専門家の本を参考にまとめてみました。アスペルガー症候群との違いについても少しだけ取り上げています。 これはどんな本? 今回おもに参
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