人質司法 なぜ労組は狙われたのか リーダーの先輩たちが次々に逮捕、次世代を担う時に見えた関生の強さ/関生支部執行委員・平田郁生さん<証言#4> 2025年03月12日12時12分 渡辺周、中川七海 逮捕・勾留された関生支部の組合員は、その多くが幹部だ。警察・検察の狙いが、組織の壊滅にあったからだ。 次々と組合員が抜けていく。残された組合員は、リーダーたちが不在の日々を耐え忍ぶ。平田郁生さんはその一人。弾圧の渦中、役員に就く決断をする。 平田さんは京都大学を卒業後、闘う労働組合に惹かれて関生支部に加入した。次世代にわたり貫きたいのは、「労働者の生活を守る」という原点だ。 働く人の生活基盤を守る運動の強さ バリバリの理系でした。小学生の時からアインシュタインの「相対性理論」に興味を示していましたね。 京都大学では理学部の地質学鉱物学教室で学びました。抽象的な理論よりも具体的なものがいいと考えた