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サイゼリヤはなぜ定期的に「炎上」するのか 「最初のデートでサイゼリヤに行くなんてありえない」 SNSで定期的に上がってくる話題なので、ご存じの方も多いのではないでしょうか? 気合いが入った初デートであんな安い店に連れていくなんて、とんでもない!というわけですが、この手の書き込みがあるたびに、「なぜサイゼリヤデートが悪いのか!」と文句を言う人があちこちから現れて、その人たちが最初の投稿を「炎上」させるのです。 こうしたやり取りを見るたび、私はとても「ありがたいこと」だと思っていました。 一般に、デートに使うレストランは「ハレ(晴れ)」のレストランじゃないといけない、とされています。特別な日の「ハレ」の舞台となるべきレストランは、高級店がふさわしいというわけです。 それを「ありえない」と感じる人がいるということは、サイゼリヤは「ケ(褻)」のレストランだと思われているということです。「ケ」という
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事業転換の成功例として知られる富士フイルム。かつては写真フィルムの製造販売を中心としていたが、デジタルカメラの普及とともに写真フィルム市場はほぼ消滅。現在は医療機器、半導体材料、印刷機、写真フィルムの技術を生かしたインスタントカメラ「チェキ」など複数の事業がバランスよく収益貢献している。 売上高・営業利益ともに過去最高となった2024年3月期のセグメント別売上高構成比をグラフにした(下図)。 2兆9609億円の全社売上高のうち、4割を占めるのが事務機や商業・産業印刷機などの印刷機を手がけるビジネスイノベーション。3割が医療機器などのヘルスケア。そしてカメラを中心とするイメージング、半導体材料や液晶向けフィルムなどのエレクトロニクス、という構成だ。 「チェキ」の収益性は断トツ 全社で2767億円の営業利益に目を向けると、イメージングとエレクトロニクスは事業の営業利益率が10%を超える。イメー
「デザインでは先駆者だったが、ほかのメーカーのデザインが良くなり、しかも私たちの製品より低価格で提供されている。そしてそれを乗り越えるだけの販売力が維持できていない」 新興家電メーカー・バルミューダの寺尾玄社長は5月10日決算会見で、悔しさをにじませてそう語った。同社は2023年12月期決算で、13億7500万円の営業赤字に転落した。 バルミューダは2015年に発売した、パンをおいしく焼けるトースターが大ヒット。その後も電気ケトルや炊飯器など、従来のイメージを覆すようなおしゃれなデザインや斬新なアイデアで一世を風靡した。 2020年には東証マザーズ市場(現グロース市場)に上場を果たし、コロナ禍では巣ごもり需要を捉えて大幅に売り上げを伸ばしてきた。 購入層に商品が行き渡った が、足元は反動減に苦しんでいる。赤字だった2023年度から、2024年度は1億5000万円の営業黒字へ大幅改善を目指し
JR各社で「働き方改革」に取り組む例が増えてきた。JR東海は1月から大規模な「新幹線通勤」の制度を本格導入した。東海道新幹線の全区間(東京―新大阪間、約550km)で新幹線を使った通勤を認めた。それまでの長距離通勤は原則300km以内だったが、一気に広がった。東京から大阪に通勤することが可能になる。 この制度を利用すれば単身赴任の必要がなくなるが、それだけではない。新幹線や特急列車など移動時における車内での執務が週7.5時間まで勤務時間として認められるようになったのだ。 同社は東海道新幹線車内にビジネスブースやビジネス専用車両「S Work」を設けるなど「新幹線のオフィス化」を進めているだけに、自ら率先して新幹線車内での勤務を実践しているといえる。では、社員が新幹線で仕事をしているかどうかをどうやって把握するのか。同社によれば、「ノートパソコンをネット接続してログインしていれば勤務している
もし、フランスのモンサンミッシェルに日本人観光客が立ち入りを禁止されたらどう思うだろうか?あるいは、ルーブル美術館がモナリザに黒い幕を張って、観光客が集まるのを阻止したらどう思うだろうか? 富士河口湖町が5月下旬に行ったことは、まさにこれである。ローソンのコンビニと富士山を組み合わせた「インスタ映え」スポットに外国人観光客が集まることにいらだった富士河口湖町長は、「オーバーツーリズム」を理由に、そのスポットを黒いネットで覆うという行為を行った。 隠すよりほかにできることがある それ以来、富士河口湖町長は外国人恐怖症と小心者という評判が広まっただけだ。外国人観光客は、ネットの穴から写真を撮ったり、近隣の他のスポットに移動して同じような状況を再現したりして、いまだにひっきりなしにやってきている。 富士河口湖町は、こんなことをして新しい客を罰しようとするよりも、新しい需要を前にして良識ある人間な
世界各国の発酵文化 日本だけでなく、世界各国にも発酵食品があります。例えば、フランス料理にはワインが欠かせません。ドレッシングにはバルサミコ酢が入っていますし、付け合わせのパン自体が発酵食品です。パンにつけるバターも発酵食品ですね。デザートなどにヨーグルトソースが使われていれば、これも発酵食品です。 中華はどうでしょうか。味付けには、豆板醤、甜麺醤、XO醤、などさまざまな調味料が使われます。「醤」は、味噌や醤油と共通の祖先を持つ発酵調味料です。また、紹興酒や白酒などのお酒、ザーサイも発酵食品です。エスニック料理に目を向ければ、ニョクマムやナンプラーなど魚を発酵させた調味料も食卓に上ります。 このように、世界各国にもそれぞれの発酵文化があります。マニアックな発酵食品としては、シュールストレミングという発酵食品を聞いたことがある人もいるでしょう。主にスウェーデンで生産されるニシンの塩漬けで、「
定額減税が6月分の給与から開始されます。1人あたり年間4万円の減税を受けられますが、所得税と住民税で減税方法が異なり、また働き方などによって減税を受けられるタイミングが違うなど、しくみは複雑です。そのため恩恵を実感しにくいとの声もあるようです。いつ、いくら減税されるのかをまとめてみましょう。 所得税で3万円、住民税で1万円の減税 今回行われる定額減税は、年間に1人あたり所得税で3万円、住民税で1万円、合計4万円が減税されるものです。対象になるのは年収2000万円(所得1805万円)以下で国内に居住している人です。 たとえば夫婦と子ども2人がいる4人家族の場合には、減税額は家族合計で16万円になります。減税額は納税者が納める所得税と住民税から差し引かれ、年収103万円以下の配偶者や子どもなどの扶養家族がいる場合には、家族分も合わせて納税する人の税からまとめて減税されます。 減税は所得税と住民
京都と大阪を結ぶ京阪電気鉄道の京阪本線は1910年に開業した。現在は出町柳と淀屋橋の間を座席指定特別車両の「プレミアムカー」を連結した特急・快速急行が頻繁に行き来している。 大阪メトロ御堂筋線と接続する淀屋橋駅へ乗り入れたのは開業から半世紀以上を経た1963年。それまで大阪方のターミナルは2駅東の天満橋だった。 旧天満橋駅跡地に建つOMM かつて天満橋駅は、大川(旧淀川)に架かる天満橋の南東に位置する地上駅だった。1963年4月16日、淀屋橋延長線の営業開始に伴い、橋の南西に移転して地下駅となった。その上に現在は「京阪シティモール」が入る駅ビルが建っている。 一方、地上駅があった場所で存在感を放っているのが賃貸ビルの「OMM」だ。周囲の景色を映すガラスのカーテンウォールが印象的な巨大建造物には京阪ホールディングスの本社も入っている。
人気ゲームシリーズ「アサシン クリード」の最新作で11月に発売予定の「アサシン クリード シャドウズ」が、アメリカを中心に一部のファンを怒らせている。日本史に登場する実在の人物をモチーフにした黒人サムライ、弥助という新主人公が追加されたことが、ファンの怒りの的となっているのだ。この騒動は、ゲームを制作したフランスのUbisoftが5月16日に新トレーラーを公開した直後から始まった。 ゲームの世界は戦国時代の日本が舞台で、弥助が登場するのだが、表面上は、弥助がいったい誰で、何だったのかという疑問が論争の中心になっている。だが、ネット上でのユーザーのコメントを見ると、「史実に忠実ではない」ことではなく、別の問題について憤慨していることがわかる。 多様性のために歴史を塗り替えようとしている? 弥助は日本で初めて武士の身分を与えられた外国人と広く考えられており、さまざまな日本の小説、児童書、アニメ
映画『トノバン』が5月31日から公開される。音楽家・加藤和彦のドキュメンタリー映画だ。 少し前に、私も試写会に参加させていただいた。試写を観て、こういう映画はぜひ、生前の加藤和彦を知らない若い人にも観てもらいたいと思い、以下、加藤和彦の音楽家としての凄みについてまとめてみようと思う。 とはいえ、加藤和彦は、私が生まれた頃に音楽活動を始めているので、特にキャリア初期については、私自身も、リアルタイムでは接していない。 キャリア初期とは具体的には、ザ・フォーク・クルセダーズ(フォークル)から、有名な『あの素晴しい愛をもう一度』(1971年)を経て、サディスティック・ミカ・バンドに至る時期である。 そして、この、加藤和彦のキャリア初期の活動や作品こそが、私が個人的にハマった時期なのであり、また映画の中でも十分に時間が割かれているところだ。 というわけで今回は、この時期に焦点を絞って、彼の凄みをた
現在のヨーロッパの鉄道は、上下分離とオープンアクセス化により、官民問わずさまざまな鉄道会社が国や地域、路線に関係なく、自由に列車の運行に参入することが可能となった。国際列車の運行も、以前は必要だった乗り入れ相手国側の鉄道への調整や許可でもめることも少なく、申請が通れば営業運転できる。 このため、同じ線路上をさまざまな企業が運行する都市間列車や国際列車が走り、ヨーロッパの鉄道は色とりどりの車両が走っている。 一方で、資金的に余裕のある旧国鉄系の鉄道会社とは異なり、民間の列車運行会社は栄枯盛衰が激しく、利用者の多い有名な列車があっさり消滅してしまうことも多い。高い人気を誇りながらもその名が消えた列車、そして運行会社そのものが消滅した列車と、その理由を紹介したい。
「心が奮い立つ」神回答を3つ紹介する 私は、これまで数多くの名言集を書いてきたが、あるときに「名言は2種類あるな」と気がついた。 1つは「一人の思考から生み出された言葉」。そして、もう1つが、「会話のやりとりから発せられた言葉」で、いわゆる「神回答」と呼ばれるものだ。 「神回答」の魅力は何といっても「即興性」と「化学反応」である。時には、相手の言葉に思わず反応して出た言葉で「自分はこんなことを考えていたのか…!」と知ることさえある。 このたび上梓した『「神回答」大全 人生のピンチを乗り切る著名人の最強アンサー100』で書いたように、神回答には8つの効果があると、私は考えている。 この記事では、そのなかから「心が奮い立つ」という効果を持つ神回答を3つご紹介したい。第一線で活躍する著名人による「神回答」のポイントを解説しながら、読者のみなさんとともに、私もまた気持ちを新たにしたいと思う。
償却短く、コストでも強いTSMC 劉:情ポヨさんは約30年間世界の半導体企業と取引され、現場を熟知しているエンジニアとして林さんの本を読まれて、いかがでしたか。 情ポヨ:とても感動しました。1冊に30年間の林さんの経験が詰まっており、私が理解しているTSMCの歴史と強みも深く解説されており、読みながら何度もうなずきました。 林:情ポヨさんはTSMCにとても詳しいのですね。 情ポヨ:TSMCとも長年仕事でお付き合いしてきました。エンジニアの視点として、本書でTSMCの強みについて減価償却を5年で終わらせている早さに言及していることには驚きました。コスト競争が厳しい半導体業界で重要なポイントです。 日本でも半導体製造に使われるシリコンウェーハを製造する企業で償却期間の違いが競争力の差につながっている面があります。たとえば信越化学工業のウェーハ製造部門は短期間で償却することが多いですが、ほかの同
トコジラミによる被害が激増している。昨年のトコジラミ刺症の診療・相談件数は前年比10倍以上に増えた。すでにトコジラミは日本に定着したと専門家は指摘する。 気温が上昇すれば、トコジラミの活動は活発化する。今年の夏は「ドーンと増える」という。 あらゆる施設でトコジラミの生息を確認 「コイツですか」 駆除業者はいとも簡単に瓶の中からトコジラミを机の上に取り出した。茶色い5ミリほどの体は丸みを帯び、パッと見、羽のない小さなゴキブリのようだ。 「でも、トコジラミはゴキブリと違って、指で押してもびくともしないんです。ほら」 そう業者は言い、実際にやってみせてくれた。記者も爪の先でグリグリ押してみると、「カリッ」。甲羅が割れるような音がした。硬い。敵は相当手ごわそうだった。 トコジラミは「シラミ」と名がつくものの、カメムシの仲間だ。体は扁平。ベッドや家具、調度品などのすき間に身を隠し、夜になると出てきて
昨今、あらゆる商業施設が生まれ、特に都心部では次々と新しいビルが建っている。建てば建つほど起きるのは、自然淘汰。良い商業施設は流行るが、ダメだと見向きもされない。数が多いだけに、その差ははっきりする。 こうした商業施設の「勝ち筋」はどこにあるのか。それは、「施設に明確な世界観があるか」、そして「消費者ニーズを捉えているか」の2つである。 このように感じさせるニュースが飛び込んできたので、紹介したい。 西武が東京ガーデンテラス紀尾井町を売却? 日本の流通を支えている巨大グループ「西武」。そんな西武が、苦境に立たされているらしい。同グループは自社が持つビルである、「東京ガーデンテラス紀尾井町」の売却を検討しているというのだ。
「過去最低の漁獲量」「歴史的不漁」といった言葉が、サンマをはじめ、さまざまな魚種で、かつ全国で毎年のように出てくる日本の漁業。前年度より少しでも漁獲量が増えただけで、分母が小さくなったことを考慮せずに「前年比〇%増」「前年比〇倍」などと報道されます。 しかしながら、数十年という長いスパンで見れば大した増加ではなく、逆に大きく減少しています。そして数年たつと漁獲量はさらに減るという負の連鎖の繰り返しです。 これは、国際的な視点でみると、科学的根拠に基づく漁業管理・数量管理を怠ってきた結果にほかなりません。魚が減っていく本当の理由について社会的に誤解が広がっていることが「大問題」なのです。 サンマは実質「獲り放題」のまま 2024年4月15日から18日にかけて北太平洋漁業委員会(NPFC)の年次会合が大阪で開催されました。そこで、不漁が続き危機に瀕しているサンマの漁獲可能量(TAC)について、
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