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皮膚科では外用抗真菌薬を頻繁に使用する。 しかしたくさんの種類があって、どのように使い分けたらいいかわかりにくい。 そこで今回、外用抗真菌薬のランク表を作成してみた。 この表の詳細について解説していく。 抗真菌薬のランクづけ ガイドラインによると、それぞれの外用抗真菌薬に臨床効果の違いはないとされている。 「だから使い分けの指針は一切ありません」…といってしまったらそれでおしまいでブログに書く意味がない。 処方には何かデータの裏付けが欲しいところである。 そこで参考にするのがMICのデータ。 MICは菌の増殖を阻止するのに必要な最小の薬剤濃度。MICが小さいほうが主剤の抗菌活性が高いと考えられる。 外用薬の効果は主剤のMICだけでなく、主剤の濃度や基剤の種類などで大きく変わる。 そのためin vitroのデータが必ずしも臨床効果に反映されるわけではないが、薬剤選択の参考にしても悪くはないだ
今回は薬疹の話。 「薬疹でしょうか?」という質問を受けることがよくある。 薬疹はありとあらゆる皮膚症状を起こす。 つまりすべての皮疹に薬疹の可能性があるということだ。 質問の答えは「わかりません」である。 そこで他科の先生からこんな御意見をいただくこともある。 「薬疹ですか?」って皮膚科医に聞いても「薬疹も否定できません」みたいな中途半端な返事しかもらえない。プロならもっとはっきりせいよ! 耳が痛いお言葉だが、それが現実なのである。 ただし薬疹に典型的な症状というのはあり、ある程度の予想はできる。 このあたりのことについて、NEJMの薬疹の総説と自分の考えをまとめてみる。 「Clinical practice. Exanthematous drug eruptions.」N Engl J Med 366: 2492, 2012 薬疹の種類 薬疹は大きく2つの種類に分けられるが、これが区別で
伝説的映画監督であるスタンリー・キューブリック。 同じジャンルは二度撮らないと言われ、様々なジャンルの映画を制作している。 そして各ジャンルで名作を残すという偉業を達成している。 今回は解説本の記載をもとに、キュー...
今回は「皮膚科医の抗菌薬の使い方」シリーズ第2回。 蜂窩織炎に対する抗菌薬の使い方をガイドラインから紹介する。 前回の記事 ▼フロモックスを使ってはいけない理由▼
自分が皮膚科医になったときは、抗菌薬はフロモックスやメイアクトなどを頻用していたんだけど、最近は使わないほうがいいという流れになっている。 結論を申しましょう。もはや、医療界はもう、経口三世代セフェムと決別すべきです。 IDSAはStrept pharyngitisのガイドラインを最近改定しましたが、「三世代のセフェムを使わぬよう」推奨しています。 経口三世代セフェムへの決別 今回は皮膚科医の抗菌薬の使い方についてまとめてみた。 フロモックスやメイアクトを使わない方がよい理由 経口第三世代セフェムは吸収率が低く、ほとんどは便に排泄されてしまうそうだ。 腸管吸収率 セフジニル(セフゾン)25%セフジトレン(メイアクト)16%セフポドキシム(バナン)46%レジデントノート17(2) 287-292, 2015. そのため効果は低く、耐性菌や偽膜性腸炎やリスクがあるだけ。 三世代セフェムは100
開業コンサルタントに注意 猫山先生は開業コンサルタントの猪木氏に騙されて(?)開業を決意する。 「個人的に付き合ったこともないのに、いきなり「人柄」をほめる猪木氏であった」66話 クリニック開業は金のなる木。銀行、リース会社、大家、卸問屋など色々な業者が医者の懐を狙っている。さらに裏で猪木氏とつながっていた業者たち…。 コンサルタントには要注意である。 「医者とは顧客であると同時に商品なのであった」239話 つぶクリの実態:開業医は楽…ではない 勤務医生活に疲れ果ててクリニックを開業する医師は多い。 しかし猫山先生のクリニックは自己資金なしの落下傘開業。初期投資が大きすぎたため赤字が続く。 「これから死ぬまで勤務医時代以上に働かないと、借金も返せないってことですか。勤務医生活に疲れ果てて開業したのに、おさき真っ暗じゃないですか」288話 ▼クリニックの収益構造について▼
ステロイドの強さ、副作用の順位 かなり古いがステロイド軟膏の強さの順序が詳細に書かれた論文がある。 「ステロイド外用剤の有効性・安全性の順位付け」(日獨医報38(1) 44-58,1993.) 外用薬の比較試験や血管収縮試験、皮膚萎縮試験などの臨床データと、筆者の先生の臨床経験を加味したランキングが紹介されている。 外用薬同士の比較試験は少ないらしく、どうしても臨床経験を加味する必要がでてきたそうだ。 そのためエビデンスとしてはイマイチではあるが、この論文に基づいて表を作成してみた。 ランキングは軟膏によるもので、クリームになると順位が変わるものもあるそうなので注意。 まず論文に書かれている25種類の軟膏の順位を紹介する。 ステロイド外用薬の強さの順番 (比較試験成績、血管収縮試験成績と論文著者の使用経験より) 1. デルモベート、2. ジフラール、3. トプシム、4. フルメタ、5. リ
クリニックの収益構造について まずクリニックの収益構造について。 収益 - 費用 - 借金返済 = 年収 収益から人件費や材料費などの費用を引いたものがクリニックの利益。 さらに利益から借金の返済分を除いたものが開業医の年収となる。 収益の計算法費用の計算法借金の計算法 についてそれぞれ見ていく。 ①クリニックの年商の計算法 クリニックの医業収益(年商)は患者1人あたりの単価に患者数をかけることで計算できる。
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