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遊びと人間 (講談社学術文庫) 著者: ロジェ カイヨワ出版日: 1990-04-05出版社/メーカー: 講談社カテゴリ: BookISBN: 4061589202 人間は遊びが好きである。子どもの時にはごっこ遊びをしたりテレビゲームをしたりして日常の大半を過ごす。大人になってもスポーツをしたり、賭け事をしたりする。遊びは人生の中で欠かせないものであり、生活に潤いをもたらす。 このように生活に密着した遊びであるが、いざ遊びとは何かと問われるととたんに言葉に窮する。遊びほど実践と思考に断絶のある活動は無いのではなかろうか。 本書『遊びと人間』は遊びの本質を追究した哲学書である。 まず、カイヨワは遊びの基本的な定義を以下の通り記述している。 自由な活動。すなわち、遊戯が強制されないこと。むしろ強制されれば、遊びはたちまち魅力的な愉快な楽しみという性質を失ってしまう。 隔離された活動。すなわち、
Webmention - W3C Candidate Recommendation 24 May 2016 先月の話になるが、Webmentionという規格がW3Cで勧告候補とされていた。Webmentionは、作成したウェブページに含まれるリンク情報を通知するための規格である。HTML文書の作成者は、リンクを貼ったWebページが掲載されているサーバに対してリンクを貼ったことを通知すること..........[全文] 私は会話が苦手である。 厳密に言うと、会話のなかで何かを話すのが苦手である。 話したいことがあっても、会話の流れを逸脱してはいけないし、相手に興味を持ってもらうように工夫しなければならない。 相手が話したい時と会話が途切れているときを見分けて話を挟むのもなかなか難しい。 だから日常のなかで、会話が得意な人の隣にいるとき、一体どうしてこの人はこんなに会話が盛り上がるような話がで
私が図書館に関心を持ち、図書館について学ぼうと考えるようになったきっかけは、初めて自分ひとりだけで図書館に行ったときの感動だった。 それは小学校低学年の頃だったかと思う。私が小さな市立図書館の扉を開いて、自由に本棚を歩いているときに抱いたイメージは今でも覚えている。それは無数の窓であった。 それも窓と窓が重なりあい隣り合い、ひとつの結晶構造を形作っているような、そのようなイメージだった。窓の向こうには私が行ったことのない国があり、会ったことのない人がいて、今まで聞いたことのない話をしてくれようと私に手を伸ばしている。窓から窓に様々な糸が張り巡らされていて、窓を開いて話を聞いているとき(つまり本棚から本を取り出して読んでいるとき)、ときおりその糸が揺れうごき、窓と窓の関係を私に教えてくれた。 本棚を前にしてこのようなイメージを抱いた時、私は自分が無数の人びとと共に生きていているということを実
ブログ然り、Twitter然り、時間に基いて配列してコンテンツを配列する、いわゆる「タイムライン形式」のコンテンツ発信手法が主流だ。 この手法は一見、理にかなっているようにみえる。 時間は人間が生きる上で絶対に存在するもので、時系列は逆行も重複もしないコンテンツの分類方法だから、 コンテンツ制作者は情報のアーキテクチャについて考える必要はなくコンテンツを配信することに専念できる。 しかし、タイムライン形式のコンテンツ発信手法にはある問題を抱えている。 それはコンテンツの誤りを訂正したり、内容を改善しようとするのが難しい点である。 ブログやTwitterといったタイムライン機能を持つウェブサービスでは基本的に内容の変更を前提としていない。 特にTwitterはツイートの変更という機能そのものがなく、削除しかできない。 ユーザはしゃべるようにコンテンツを発信し、内容を変更しようとすればそれを新
だいぶ遅くなりましたが、2013年度まで国立国会図書館の非常勤調査員を務めていた際に開発した、NDL LabSearch Client をオープンソースとして公開しました。 ineku2/ndl-labsearch-client - GitHub NDL LabSearch Clientは国立国会図書館が運営するNDLラボサーチのUI部分を司るアプリケーションです。このアプリケーションの特徴は、全てのコードがHTMLとJavaScriptで成り立っており、ローカル環境下でも動く点です。そのため、NDL LabSearch Clientのユーザはブラウザとテキストエディタさえあれば、NDLラボサーチのUIを自分の好きなように改造することが可能です。 また、検索サーバとはJSONPで通信を行うため、本アプリケーションはNDL以外のサーバ上にアップロードして動かすことが可能です。NDLラボサーチ
E1459 - DSpaceコミッター就任の鈴木敬二さんにインタビュー | カレントアウェアネス・ポータル 専門性とかシステムズライブラリアンとかどうでもよくて(E1459感想) - ささくれ 「システムを作りたい人」、そして「システムを作ること」について考えてみた。: 日々記―へっぽこライブラリアンの日常― 注:書き終わったあとでシステムズライブラリアンはどうでもいいってタイトルに書いてあるじゃないかと気づいたので、以下の文章は上の記事群とはあまりつながらないかもしれません......すみません...... DSpaceコミッターの方のインタビュー記事がカレントアウェアネスRに掲載されたのをきっかけとして、システムズライブラリアンまたはそれに類する業務の話題が図書館系ブログ界隈で盛り上がっているようです。 私はまだいち学生でありシステムズライブラリアンについて語るような言葉は持っていませ
もしも月がなかったら―ありえたかもしれない地球への10の旅 著者: ニール・F. カミンズ出版日: 1999-07-01出版社/メーカー: 東京書籍カテゴリ: BookISBN: 4487761131 太陽、月、そして地球は人間の生活に必ずついてまわる存在である。『天地明察』や『暦の歴史』(書評) などにある通り、人類の歴史および文明もまたこれらの星の動態を予測しコントロールすることが常に重要な事項であった。神話などでも太陽や月は擬人化されるおなじみの存在である。 しかし太陽・月・地球の現在ある姿に慣れすぎてしまっている人類は、ついそれが絶対的不変なものであると考えてしまい、人類が誕生したことを当たり前だと考えがちである。実際には今現在も地球外生命体は公式には発見されていない。なぜ地球にだけ生命体が誕生したのかを明確に答えられる人は少ない。 本書は「もしも〜だったら」という仮定による思考法
『ニッポンの書評 (光文社新書)』を読んでから、自分の考える良い書評とは何であろうかと考えている。 先に上げた書籍は、プロの書評家である豊崎由美氏が良い書評とは何かをセミナー形式で語ったものである。ただ、語られる良い書評とは小説分野に限っている。では小説以外のジャンルはどうなのか?例えば学術書に関していえばネタバレの心配は要らないだろう。一方で書評がガイド的な意味合いを強く持つという点はむしろ学術書など前提知識が必要なジャンルでは小説以上に意識する必要がある。 現時点で私の考える(小説に限らない)良い書評とは、本を読み終えたその先を予見させてくれる書評である。本は物理的には独立した事物だが、知的生産物としては様々な本と網の目状の関連を持っている。だから読書とは単に一冊の本を読むことが重要なのではなく、一冊の本を起点として知識の関連性を想像するということにある。しかしこの網を想像するには一定
もうすでに過去の出来事になりつつあるが、はてな界隈で俺が考えるSF小説ベストN選みたいな大喜利が盛り上がっていた。 そこで私も、といきたいところだけれどもSF小説は好きだがアシモフなんか1冊も読んでいない外道なのでとても手をだせない。 そこで、せめて今まで読んだことのある数少ないSF小説を個人的に面白かった順に並べて振り返ってみた。 作品の質を客観的に評価しているわけではなく、自分の感性と合ったか否かで順番を決めているうえ、コメントもその作品の内容をまともに説明していないので本を探すにあたっては何の参考にもならないと思う。はてブでSFタグを追いまくってる酔狂な人で初心者をぶっ叩きたい人用。 01. ジェイムズ・P・ホーガン『星を継ぐもの』
情報収集から下書きから、あらゆる局面でEvernoteをフル活用していたのだが、最近になってメモ取りにはsimplenoteという別のウェブサービスを用いることにした。 EvernoteはPDFや画像を含めたデータをアーカイブして検索するには便利なのだが、メモ取りソフトとしては幾つか不便な点がある。まず多機能ゆえに起動や入力がもたつく場合がある。これがiPhoneでメモ取りするときにかなりネックになる。もう1点はさして問題にはならないが、記録されたデータがスタイルシートを含んだ独自のXML形式で保存される点だ。私はできるだけ文章はMarkdown形式で書くように心がけているので、余計なスタイル情報はいれたくないのである。 そこで最近新たなメモ取りウェブサービスとして注目を集めているのが simplenote である。simplenoteはEvernoteと同様にユーザーが記録したデータをウ
「ビブリオお兄さん」こと常川真央が今までに出場したビブリオバトルの記録です。開催日時が新しい順に掲載されています。後から記憶に基づいて書き起こした部分が大半なので、抜けているイベントがあれば指摘していただけると幸いです。 ビブリオバトルって何?という方はこちら。 2016年 2016-12-29: ビブリオバトルin紀伊國屋書店新宿本店/<年忘れ☆オールスター2016> 開催団体: 紀伊國屋書店 紹介本: 『意識は実在しない 心・知覚・自由 (講談社選書メチエ)』 勝敗: 敗退 2016-12-23: 第7回アングラビブリオバトル 開催団体: 非公開 紹介本: 『とりつくしま (ちくま文庫)』 勝敗: 敗退 2016-11-30: 第17回アジ研ビブリオバトル 開催団体: 常川真央、アジア経済研究所職員有志 紹介本: 『平凡社ライブラリー 子どもの替え歌傑作集』 勝敗: チャンプ本 201
このブログがはてなから独自ドメインに移ってからというもの、あまり本気で更新することもなく大分時間が経ってしまった。これはまずいということでブログを書こうとはしていたが、書くよりも環境構築に目がいってしまうという私の悪い癖が発動してしまい、結局更新が滞ってしまった。 最近強く誘惑にかられていたのが、Wordpressで運営しているこのブログを静的なブログツールへ移行させるということ。最近は Jekyll という GitHub の中の人が開発した静的ウェブサイト作成ツールが流行しており、GitHub上にブログを建てるというユーザーが増えているためだ。 Jekyll などの静的ブログツールのメリットは、結局ユーザーがアクセスするブログは静的なページでPHPやMySQLを常にサーバー上に動かす必要が無い点だ。これはウェブサイトのホスティングサービス上で運営する場合に有利だし、高速化も期待できる。
ウェブという言葉を聞いて物理的な網の目を思い浮かぶ人は現代ではほとんどいないだろう。現代ではウェブといえば World Wide Web の略称となる。 World Wide Web 意外にもウェブ=網の目という比喩は非常に多く使われている。そもそも、WWWが登場するはるか以前に星新一はWWWに非常に類似した電話回線ネットワークを題材にした小説を書いており、その小説はなんと『声の網』というタイトルがついている。技術だけではなく比喩表現も先取りしていたのだ。 声の網 (角川文庫) posted with amazlet at 13.02.14 星 新一 角川書店 売り上げランキング: 133,612 Amazon.co.jpで詳細を見る ウェブという比喩は物事の関係性を表す汎用的な力を持っている。『知識の社会史』という本では、19世紀の学者が階層的な知識分類体系が不完全であると批判し、知識の
私がディレクターを務めるUstream番組「図書館情報学チャンネル」の第94回を本日配信しました。 今回は電子書籍に関するニュースをお送りしました。番組内で取り上げたニュースへのリンクはProject LIE Wikiにて参照いただけます。 放送内でもはなしておりますが、個人的には取り上げたニュースに関連するDAISYとEPUB3連携の話に注目していました。 DAISYとは、デジタル録音図書に関する規格であり、書籍内の文章と同期して音声を再生することができるようなフォーマットが用意されています。今回とりあげた話は、DAISYは製作用のフォーマットと配布フォーマットを分割し、配布用フォーマットの選択肢としてEPUB3が採用されるということでした。 EPUB3 ≒ DAISY4 — EPUB 3とDAISY 4との関係 | e-chuban blog DAISY4とEPUB3の関係についてDA
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