5月8日、米首都ワシントンで、フロッピーディスクを掲げて航空管制システムの改善を訴えるダフィー運輸長官(右)ら(ロイター) 米国各地で航空管制システムの老朽化が懸念されている。一部では今でもフロッピーディスクが使われているなどとして、トランプ政権は大規模改善を指示した。米国では今年に入り航空機の事故やトラブルが続発。管制官と航空機が一時交信できなくなる事態も起きている。大事故が起きかねない状況といえ、システムの「現代化」は喫緊の課題となっている。 「最も危険な状況」 管制官がショックで休職「ニューヨークの玄関口」の一つであるニューアーク国際空港(東部ニュージャージー州)では、4~5月にかけて遅延や欠航といったトラブルが続いた。 最初の異変が起きたのは4月28日。同空港の航空機発着を管理する東部ペンシルベニア州フィラデルフィアの管制施設で、レーダーの画面が数十秒止まり、航空機との通信も一時で