千葉県浦安市は8月、消防署舞浜出張所(仮称)の建設に着手する計画だ。消防機能が手薄だった「空白地帯」(内田悦嗣市長)という舞浜地区は東京ディズニーリゾート(TDR)があり、急増する観光客らの救急要請に加え、地域の災害にも対応できる体制を整備する。市が21日発表した令和7年度当初予算案に関連経費約2億5千万円を盛り込んだ。 市によると、消防署舞浜出張所は「鉄鋼通り3丁目」の土地(2千平方メートル)を活用する。9年3月の完成を目指す。消防車、救急車各1台を配備し、20人前後が常駐する計画だ。完成すれば本庁舎を含めて5カ所体制となる。 市によると、5年の舞浜地区の救急出動数1955件は新型コロナウイルス感染拡大前(元年)を上回っており、推計で9割近くがTDR来訪者から体調不良などの救急要請が占める。 通報を受理すると、別の出張所が急行していたが、舞浜出張所が完成すれば「TDRに近く、速やかに駆け