兵庫県知事選で無所属の前職、斎藤元彦氏が再選を果たしたことについて、永田町では今のところ、共産党以外の政党が公認・推薦を出さなかったこともあり、静観ムードが強い。ただ、有権者が既成政党と距離を置く現状が浮き彫りになり、「国政選挙の戦略も見直さないといけない」との認識は広がっている。 独自候補を擁立できなかった自民党や、県連レベルで元尼崎市長の稲村和美氏の支援に動いた立憲民主、国民民主両党などは、党本部としてコメントはしないとの立場を取った。自民の閣僚経験者は「今後は県議会が斎藤氏と改めて向き合うことになるが、どういう展開になるかは予測できない」とだけ語った。 斎藤氏の勝利は、新聞やテレビなどの報道よりも、交流サイト(SNS)がより大きな影響を及ぼした結果だと指摘されている。 立民の小西洋之参院議員はX(旧ツイッター)で、「序盤の劣勢をSNSの力で逆転した初めての大型選挙ではないか」と分析し