庶民的なキャラクターで幅広い人気を集めた俳優の西田敏行(にしだ・としゆき)さんが東京都内の自宅で死去したことが17日、捜査関係者への取材で分かった。76歳。警視庁が詳しい状況を調べている。 福島県郡山市出身。昭和37年、15歳で俳優を志して上京。日本演技アカデミー昼間部、青年座俳優養成所を経て、45年、青年座座員に。同年、矢代静一作「写楽考」の主役に抜擢されて注目を集め、50年「私あたしはルビー」で芸術祭優秀賞、52年の「写楽考」で紀伊国屋演劇賞を受賞した。 48年、NHK連続テレビ小説「北の家族」の素朴な大工、源さん役で人気をつかんだのをきっかけにテレビにも進出し、NHK大河ドラマ「おんな太閤記」、日本テレビ系「池中玄太80キロ」などに相次いで主演。親近感あるユーモラスな風貌と演技で売れっ子となり、以来、大河ドラマに欠かせない存在となった。 映画では端役が続いたが、54年に「悪魔が来たり