レベル4自動運転で走行中のバスの車内。しっかり加速しながらも、右左折は用心深いほど安全運転だった=1月31日、長野県塩尻市(石毛紀行撮影) 長野県塩尻市の一般道で、運転手のいない自動運転バスの実証運行が1月23日から2月7日まで行われた。令和5年4月に運転者を必要としない「レベル4」自動運転が解禁され、国土交通省が認可したのは全国で8カ所。このうち歩行者と一般車両が混在する道路を走るのは同市を含め3カ所しかない。しかも運転席に人を座らせず通常の路線バス並みの速度で走るのは同市が全国初だ。試乗させてもらうと、未来の街の姿がみえてきた。 運行するのは塩尻市100%出資の塩尻市振興公社。自動運転システムを開発するティアフォー(東京都品川区)製の自動運行装置を搭載した車両「Minibus(ミニバス)」を使用する。全長7・19メートルの電気自動車(EV)で、運転席、立ち席を含め23人乗りのバスだ。