大阪・関西万博は1日、開幕から50日となり、来場者数は増加傾向で、赤字になるかならないかの損益分岐点となる1840万枚の入場券販売と黒字化も視野に入ってきた。ただ主催者が掲げる来場者2820万人の達成に向けては基準となる1日15万人を下回る日が大半で、増加ペースをもう一段上げる必要がある。2005年の愛知万博では開幕60日前後に来場者増加の局面が訪れており、大阪・関西万博でも6月の動向がカギを握る。 万博の入場券は2300万枚の販売を目標とする。運営費1160億円の大半を入場券収入で賄う計画で、入場券の価格(平日大人6千円)などに基づく計算で損益分岐点を1840万枚の販売と設定している。 5月23日時点の販売数は1240万枚で、開幕までに売れたのが969万枚だった。開幕後に売れた271万枚の内訳をみると、開幕前の販売が5万7千枚だった通期パス(大人3万円)が19万5千枚と大きく伸びている。