ロシアによるウクライナ侵略は24日、開始から3年を迎えた。戦闘は長期化し、両国の消耗戦と化している。両政府や英国政府の発表を総合すると、昨年末時点で両国の死傷者数は100万人を大きく超えた。戦況に決定的な変化はないが、ウクライナの支配域はじりじりと縮小しているのが現状だ。 米シンクタンク「戦争研究所」によると、ロシアはウクライナ東部で優勢な地域を拡大している。昨年1年間で4168平方キロ増やした。昨年5月には北東部ハリコフ近郊で新たな戦端を開いた。 一方、ウクライナは昨年8月、電撃的にロシア西部クルスク州の越境攻撃を開始。一時は占領地域を1300平方キロにまで広げたが、ロシア軍の反攻を受けて後退を余儀なくされた。今月13日の時点で、同州のウクライナ占領地域は500平方キロに縮小している。 公開情報から装備の被害を推計する軍事情報サイト「オリックス」(Oryx)によると、両国の損害は戦車だけ