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いたずらに前車との車間距離を詰めて走行する「あおり運転」は、道路交通法で禁止されていますが、これは大きな事故に結びつく危険があるからです。 先日も、危険な「あおり運転」の結果として事故を誘発した運転者に、厳しい実刑判決が下されています。 ●前車に急接近する危険行為による事故で懲役6年の判決 (宇都宮地裁平成25年8月22日判決) 栃木県矢板市で平成24年9月、危険なあおり運転がきっかけで前の車が他車と衝突し、衝突された車の女性が重体となった事故で、危険運転傷害と道路交通法違反(ひき逃げ)の罪に問われた元少年の男性(20=事件当時19歳)に対して、宇都宮地裁は懲役6年(求刑懲役8年)の判決を言い渡しました。 同地裁の裁判長は判決理由で「女性は事故後も意識障害が続き、意思疎通ができない状態が続いている。生じた結果は重大」と諭しています(平成25年8月22日)。 【事故の概要】 発生日時 平成2
◆車の前を横切った過失の重大性を指摘 最近、自転車の危険行動が問題になっていますが、大阪で死亡事故に結びつく自転車の過失に関する裁判があり、2011年11月28日、大阪地裁は被告の男性(60)に禁錮2年の実刑判決(求刑禁錮3年6月)を言い渡しました。 この事故は、2011年5月に大阪市浪速区で発生、タンクローリーが歩道に乗り上げ、歩行中の男性2人が死亡しましたが、直前に被告が自転車で道路を横断し、タンクローリー車の横を走行していたワゴン車の前を横切ったことが事故を誘発したとして、重過失致死罪に問われていました。 地裁の裁判官は「注意の欠如は甚だしいばかりか、信号待ちという当然の事柄を嫌がり、周囲の交通に多大な影響を及ぼす行為に自ら進んで出たもので、安易で身勝手な行動が事故を招いた」と自転車の過失を厳しく批判し、自転車では異例の実刑判決を言い渡しました。 被告側は、「車が人を殺しているのに自
国土交通省では、エアブレーキを装備したトラックが、走行途中にブレーキが効かなくなり前方にいる数台の車両と衝突するという事故が、昨年度に2件発生していることから、エアブレーキ車に対して、ブレーキの「バタ踏み」をしないように、注意を呼びかけています。 ご存じだとは思いますが、乗用車には油圧ブレーキが装着されていますが、大型・中型トラックには、積載時でもトラックを確実に止めるための強力な制動力を発揮させる目的で、圧縮空気の力を利用するエアブレーキが装備されています。 エアブレーキは、ブレーキを操作するごとにエアタンクに貯めた空気を消費しますので、走行中や停止中にブレーキペダルを踏み込んだり、緩めたりする行為を短時間に繰り返す、いわゆる「バタ踏み」をすると、エア圧が低下してブレーキの効きが悪くなることがあります。 エアタンク内の空気圧が低下しますと、エアメーターの針がレッドゾーンまで落ちるとともに
【平成25年年6月に公布された改正道路交通法の一部が施行されます】 平成27年6月1日より、交通の危険を生じさせる違反を繰り返す自転車の運転者には、安全運転を行わせるため講習の受講が義務づけられます(子どもでも14歳以上は対象)。 交通の危険を生じさせる違反とは、たとえば「信号無視」「一時不停止」「遮断踏切立ち入り」「酒酔い運転」など以下の14項目の違反をさします。 これらの違反をして、3年以内に2回以上検挙された場合または事故を起こした自転車利用者に講習の受講を義務づけ、未受講者は罰金刑が適用されます。 ※平成27年6月1日以降の違反行為が対象となります。 ※都道府県警察が自転車の交通違反現認時に発行する自転車指導警告票=指導警告カードともいう=による指導は、 違反検挙には該当しません。
●4月1日から道路交通法施行規則が改正 2012年4月1日から道路交通法の施行規則が一部改正されて、交差点でのUターン(転回)に関するルールが少し変わったのはご存知ですか? 転回禁止ではない交差点で右折矢印信号が出た時、右折はもちろんUターン(転回)もできるようになりました。 改正前は、主信号が赤になり右折青矢印の状態になった場合、右折だけがOKで転回は認められていませんでした。このため、右折矢印が出てから転回した車は信号無視違反に問われました。 しかし、右折矢印が出た状況で、通常は対向車線から直進してくる車は存在しません。むしろ青信号の場合よりも安全に転回できると考えられることと、右折矢印で転回できない車両が右折レーン等に滞留し、交通渋滞等の原因となっていたことなどを踏まえて、今回の改正規則が施行されることになりました。 ただし、右折矢印のときでもその交差点で転回を認めると危険と考えられ
てんかんや統合失調症など一定の病気症状があり車の運転に支障を及ぼす可能性のある患者が、免許の取得や更新時に病状を虚偽申告した場合の罰則を新設することなどを盛り込んだ改正道交法が、去る平成25年6月7日衆院本会議で可決・成立し、6月14日に公布されました。施行時期は改正内容によって違い段階的に施行されます。 ■無免許運転の罰則強化や自転車の路側帯走行ルールの改正などは、 平成25年12月1日に施行(11月13日に内閣府令公布) ■一定の病気の症状をもつ運転者に対する対策は、 平成26年6月1日に施行(平成26年3月14日に内閣府令公布) 改正の主なポイントは以下のとおりです。 ■虚偽の申告で免許を取得、更新すると罰則が適用されます 公安委員会は、運転免許受験者や更新者に一定の病気等に関する症状(※)の質問をすることが可能になり、症状があるにも関わらず虚偽の回答をして免許を取得または更新した者
2020年8月3日より、paypalによるクレジットカード決済を開始しました。個人宅へのお届けのお客様は、「出版物のご案内」からご希望の商品をご選択いただき、クレジットカード決済をご利用くださいませ。 ●安全運行のための映像教育ツール(トラックドライバー教育ツール 映像版―5月30日) ★出版物のご案内(大丈夫ですか?あなたの目のはたらき―5月20日) ★出版物のご案内(DVD「ゆとり運転」のすすめー5月17日) ◎安全管理の法律相談(走行中に空き家の壁が飛んできて、車が損傷しましたー5月16日) ★出版物のご案内(DVDカーコミュニケーションを考えるー5月13日) ■今月の運転管理(6月の運転管理―5月10日) □危機管理意識を高めよう(体系的な運転実技指導を行っていますかー5月1日) ▽運行管理者のための知識(貸切バス事業者講習会を各地で開催ー5月1日) ★出版物のご案内(バス事業者の
最近、自転車による歩行者被害などが目立ち、事故防止に対する社会の目が厳しくなっています。 社有車やマイカー通勤車両の安全指導については、一定の対策をとっているでしょうが、自転車についても企業のリスクマネジメントとして事故防止対策が万全か、考えておくべき時期に来ています。 2008年1月、福岡市博多区で左折のみ可能な一時停止標識のある交差点から自転車が一時停止をせずに直進し、国道を直進してきたオートバイと衝突、オートバイのライダーが対向車線に投げ出され、対向車にひかれて死亡する事故が発生しました。 この事故で自転車に乗っていた26歳の男性が「重過失致死罪」に問われ、福岡地裁は2009年9月18日、「一時停止や左右の安全確認を怠ったのは重大な過失にあたる」として禁固1年、執行猶予3年(求刑・禁固1年4月)の有罪を言い渡しました。 被告側は無罪を主張して控訴しましたが、控訴審の福岡高裁も一審判決
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