サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
衆院選
yamba-net.org
昨年7月にラオスで水力発電用ダム「セピエン・セナムノイダム」の補助ダムが崩壊し、死者40人、行方不明者66人、罹災民6000人余りという凄まじい事故が起きました。ラオス政府がこの事故は韓国・SK建設の施工不良によると発表しましたが、この発表に対してSK建設が猛反発しているとのことです。 なお、メコン・ウォッチの木口由香さんのお話によれば、SK建設には日本の年金積立金管理運用独立行政法人も出資しており、日本も無関係ではありません。 東南アジアのメコン河流域の環境社会問題や日本のODAの問題について政策提言を行っているNGOメコン・ウォッチのホームページにセビアンセナムノイ水力発電ダムについての詳しい解説が載っています。 ➡http://www.mekongwatch.org/report/laos/laos_xepian-xenamnoy.html ここに掲載されている関連メールニュースでは
国土交通省関東地方整備局が「令和元年台風19号における八ッ場ダムの試験湛水状況について」を記者発表しました。 http://www.ktr.mlit.go.jp/kisha/kyoku_s_00000334.html 嶋津暉之さん(当会運営委員、元東京都環境科学研究所研究員)が国交省が発表した数字を踏まえ、八ッ場ダムの貯留能力について考察した論考を紹介させていただきます。 ~~~~~ 上記の記者発表によれば、今回の豪雨で八ッ場ダムに貯留した洪水は7500万㎥です。八ッ場ダムの洪水調節容量は6500万㎥ですから、1000万㎥も上回っていました。試験湛水の初期段階であったので、1000万㎥オーバーの貯留が可能だったのです。 八ツ場ダムの貯水池容量の配分は以下の図の通りです。下の方から計画堆砂容量1750万㎥、洪水期利水容量2500万㎥、洪水調節容量6500万㎥で、総貯水容量は10750万㎥です
八ッ場ダムは10月1日に試験湛水を始めましたが、この台風による大雨で一気に水位が上がりました。 右画像=10月13日の八ッ場ダム工事事務所ライブ映像 今回の台風19号により、試験湛水中の八ッ場ダムの貯水量が一挙に増えました。八ッ場ダムの貯水量が急増したことに関して、 「台風19号では利根川中流の堤防が決壊寸前になった。決壊による大惨事を防いだのは八ッ場ダムの洪水調節効果があったからだ。八ッ場ダムの反対運動を進めてきたことを反省せよ」という趣旨の意見が寄せられています。 利根川中流部の水位は確かにかなり上昇しましたが、決壊寸前という危機的な状況ではありませんでした。 このことに関して、八ッ場ダム問題に長年取り組んできた嶋津暉之さん(当会運営委員、元東京都環境科学研究所研究員)が現時点でわかることを下記の通り整理しましたので、その結果を掲載します。 以下のコメントに出てくる河川行政の用語の意味
近年、これまでにない豪雨が日本列島各地を襲うようになり、水害が多発しています。 2018年7月の西日本豪雨水害では、ダムの大量放流後、河川の急な水位の上昇に逃げ遅れた流域の人々が犠牲となり、ダムによる治水の限界が問題視されるようになってきました。 八ッ場ダム事業では、2013年、ダム基本計画の変更に伴い、大洪水より中小洪水に対応できるよう、洪水調節ルールが変更されました。 このルール変更によって、大洪水が来たときは八ッ場ダムがパンクして、洪水調節の役には立たない、という危険性が作りだされることになりました。 この問題については、次のページで詳しく解説しています。 » 洪水調節ルールの変更 2019年10月12日、関東地方に台風19号が襲来し、各地に甚大な被害をもたらしました。八ッ場ダム上流域にも激しい豪雨があり、各所で土砂災害、吾妻川の河岸崩落などが発生しました。 10月1日に試験湛水を開
熊本県の蒲島知事が川辺川の白紙撤回を表明してちょうど10年。毎日新聞の記事に続き、朝日新聞も川辺川ダムについての長文の記事を発信しました。 熊本県の球磨川支流・川辺川に国直轄の巨大ダムを建設する川辺川ダム事業は、国の方針としては中止になっています。この状況をつくり出したのは、流域あげての反対運動の力ですが、川辺川ダムに懐疑的な姿勢を示し続けた潮谷・前知事が果たした役割も大きなものがあります。 潮谷氏は2001年12月からの川辺川ダム住民討論集会を主導し、国土交通省の球磨川水系の治水方針を決める「河川整備基本方針検討小委員会」(2006〜2007年)では、川辺川ダムを前提とする基本高水流量の決定に反対、御用学者ばかりの委員会で反対意見を貫きました。 民主党政権は川辺川ダムの中止方針を打ち出したものの、国交省はダム基本計画の廃止手続きをとりませんでした。前原大臣(2009年当時)が設置した私的
東京新聞特報面に掲載された記事を紙面記事から転載します。 ◆2016年9月10日 東京新聞特報面 http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokuho/list/CK2016091002000156.html ー鬼怒川決壊きょう1年 突然消えた堤防強化策 国交省OB「ダム推進のため」ー 昨年九月の関東・東北水害から十日で一年になる。茨城県常総市では住宅五千棟以上が全半壊した。被害を広げたのは、鬼怒川の堤防決壊だった。「想定外の雨」が原因とされているが、「ダム偏重の河川対策」の不備を指摘する専門家は少なくない。実は国も一九九〇年代に、想定以上の雨に備えた堤防強化対策に着手していたからだ。だが、その対策はあるとき突然撤回されている。鬼怒川決壊が残した教訓とは-。 (宮本隆康、白名正和) 「一般的には堤防を水が越えても、家は浸水するだけでめったに壊れない。逃げる時間も
このところ、ダムカレー、ダムカードなど、ダムを宣伝する情報がマスコミやネットを賑わせています。 ダムに対しては多くの批判の声があるにもかかわらず、今も全国各地でダム事業が強行されています。 かつては環境への負荷や事業費の肥大化などのダム問題を積極的に取り上げていた新聞も、最近はダム事業者の喜びそうな記事を載せています。さる16日の朝日新聞には、大阪府が建設中の安威川ダムに見立てたカレーなどについての記事が掲載されました。 あまりに問題意識の希薄な記事ですので、当会の会員が新聞社に記者宛ての抗議のメールを送信しました。 二通の抗議文と当該記事を転載します。 ~~~ 2018年1月18日 朝日新聞社 記者 荻原千明 殿 記事「決壊させたい衝動…ダムカレーが熱い 造形に心血注ぐ」への抗議 朝日新聞1月16日の上記の記事を読み、愕然としました。 第一に、「決壊させたい衝動」と書くのは悪ふざけが過ぎ
利根川水系では今年も6月16日より取水制限が始まり、「渇水」がマスコミで盛んに報道されています。 利根川上流ダムの湖底の一部が干からびた映像などを見れば、このままでは生活に支障をきたすのではないかと不安になり、ダムがもっと必要だという国交省の主張に頷いてしまいそうです。 マスコミが「渇水」を大きく取り上げるのは、国交省が記者発表し、報道陣に水位の下がったダムの現場を案内するからです。一方で、国交省はこの間、上流ダムから大量の水を放流してきました。 *6月末までの利根川河口堰等の速報値が公表されましたので、その後のデータを加えて6/30にグラフを更新しました。 国交省による「渇水」発表 国交省関東地方整備局は6月8日、利根川水系8ダムの貯水率が6月7日0時現在で49%になり、近々10%の取水制限に入る可能性が高いことを発表しました。暖冬で積雪量が少なかったことと、5月の降水量が少なかったこと
八ッ場ダムの主目的の一つである、「利根川の洪水調節」(治水)には、河川工学の専門家から多くの疑問が寄せられています。 参照⇒「期待できない治水効果」 2013年の基本計画の変更では、「洪水調節ルール」も変更されることになりましたが、このルール変更によって、大洪水が来たときは八ッ場ダムがパンクして、洪水調節の役には立たない、という危険性が作りだされることになりました。 国交省関東地方整備局は八ッ場ダム基本計画の四回目の変更案を公表し、関係都県は各議会で変更案に同意するための採決を行っています。 今回の基本計画変更案では、「工期の延長(八ッ場ダムの完成を2015年度から2019年度へ延期)」に焦点が当てられていますが、変更内容にはその他に「洪水調節ルールの変更」が盛り込まれています。 「八ッ場ダムの洪水調節量2,400m3/sを2,800m3/sに変更する」というものです。 (以下、群馬県議会
八ッ場あしたの会では、昨日、前田大臣に「八ッ場ダムの再検証と住民支援策を求める要請書」を発送しました。 以下に全文を掲載し、末尾に関連記事を転載します。 --- 2011年10月6日 国土交通大臣 前田武志 様 八ッ場ダムの再検証と住民支援策を求める要請書 八ッ場あしたの会(代表世話人 野田知佑ほか) 1. 八ッ場ダム事業の真に科学的・客観的な再検証を求めます。 去る9月13日、国土交通省関東地方整備局は「関係地方公共団体からなる検討の場」で6都県知事たちに八ッ場ダムの検証結果の案を示しました。その案は利水・治水の両面で、八ッ場ダム案が他の対策案と比べて事業費が圧倒的に安く、最適案として八ッ場ダムが選択されるべきであるというものでした。しかし、その検証の中身をみると、八ッ場ダム推進の結論が先にある、まことに恣意的な検証であって、国民に約束していた「予断なき検証」、科学的・客観的な検証とはか
2007年2月26日、八ッ場ダム事業に関して、市民オンブズマン群馬が八ッ場ダム工事事務所長、群馬県知事宛に公開質問状を出しました。工事事務所長宛の質問状をアップします。 〒377-1395 群馬県吾妻郡長野原町大字与喜屋11番地 国土交通省八ッ場ダム工事事務所 所長 澁 谷 慎 一 様 市民オンブズマン群馬 代表 小 川 賢 八ッ場ダム工事に関する公開質問状 このことについて、貴殿に次の質問があります。つきましては、2007年3月6日(火)までに、各質問ごとに書面でご回答賜りますようよろしく御願いいたします。 1)横壁地区の諏訪神社の移転計画について ①一般的に、移転と建設計画では補償金(公金)の支払いを伴うものと考えられるが、神社のような地区の共有財産の移転の場合は、どのような手続きで事業と予算執行が行われるのか? 移転計画の立案、予算の算定、地元関係者への説明と同意、土地の調査と
八ッ場ダム事業は計画当初から多くの矛盾を抱えていましたが、問題の解決を先送りにしてきたため、時が経つにつれ、問題がより一層深刻化しています。 これらの問題は、大なり小なり他のダムでも見られるものですが、ダム予定地の住民など、直接ダム事業に関わりのあった人々以外には、ほとんど具体的な情報が伝えられてこなかったのが実状です。 八ッ場ダム事業が抱える様々な問題から主要なものを選び、各ページで解説しています。 ダム計画の迷走 八ッ場ダムは20世紀の負の遺産です。21世紀に入ってから八ッ場ダム事業は計画変更を繰り返しており、今も迷走を続けています。 ここでは、事業費と工期、そして八ッ場ダム事業の前提となっている吾妻川の中和事業を取り上げます。 ダムによる損失と危険性 八ッ場ダム事業では、1994年からダムの関連工事が始まりました。ダムの関連工事には、水没する道路や鉄道の付け替え、砂防工事など、様々な
八ッ場ダムは1935(昭和10)年に「国の名勝」に指定された吾妻峡に建設された。 2015年1月に始まった本体工事は、自然林に覆われた両岸の山と河床を掘削後、2016年10月よりダム堤体のコンクリート打設を開始。2019年6月に打設を完了し、10月から開始した試験湛水を終え、2020年3月に完成、2020年4月より運用を開始している。
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『八ッ場(やんば)あしたの会』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く