実質賃金0.2%減 3年連続マイナス、物価高響く―昨年 時事通信 編集局2025年02月05日08時35分配信 【図解】名目賃金と実質賃金の増減率 厚生労働省が5日発表した2024年の毎月勤労統計調査(速報、従業員5人以上)によると、現金給与総額(名目賃金)に物価の変動を反映させた実質賃金は、前年比0.2%減と3年連続でマイナスだった。マイナス幅は23年(2.5%)より縮小したものの、物価高騰に賃金の伸びが追い付かない状態が続いた。 賃上げ加速がカギ 「トランプ関税」で下押しも―2025年の日本経済展望 中堅・大企業を中心とする従業員30人以上の規模では、実質賃金が0.1%増と2年ぶりにプラスに転じた。33年ぶりの高水準となった24年春闘の賃上げを反映した形。政府が掲げる「物価高を上回る賃上げ」の実現には中小・小規模企業への広がりが課題だ。 24年の基本給と残業代などを合わせた名目賃金は、