多くの人でにぎわう東京・渋谷の街。コロナ禍が明け、若者の東京集中が再加速している=12月24日東京都の20代転入超過数が2024年11月末時点で8万6627人に上り、国の「地方創生」がスタートした14年以降で最大となる可能性があることが、総務省の人口移動報告から分かった。識者は情報技術(IT)・デジタル産業の人材獲得競争が背景にあるとみて、地方でも成長分野の雇用や教育を充実させる必要があると指摘する。 若者の東京一極集中はコロナ禍でやや衰えを見せたが、再加速している現状がデータから浮かび上がった。石破茂首相の主導で今後本格化する、新たな地方創生政策の実効性が問われる。 総務省が毎月公表する住民基本台帳人口移動報告を、秋田魁新報が独自に集計した。外国人を含む比較が可能な14年以降について、都道府県ごとの転出入超過数を年代・男女別にまとめた。 東京都の20代転入超過数は14年以降増え、19年に