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右と左を表すのに、左右(さゆう)と右左(みぎひだり)という言葉がある。前者は漢語、後者は和語だが、なぜ語順が逆なのだろうか。重要なものを先に言うわけではない。左大臣と右大臣がある場合、中国では右大臣のほうが上だったが、日本では左大臣のほうが上だった。 実のところ、語順は文化的な重要さとはあまり関係がないのだ。言葉には言葉の規則がある。語順を決めるのは一に文法、二に発音である。右と左は並列なので、文法では順番は決まらない。それぞれの言語の発音が、和語では「右左」、漢語では「左右」に決めるのだ。 日本語では、二語を並列につなげる場合、おおむね以下の規則に従う。 母音で始まる語が前 短い語が前 古代日本語では母音連続があると一つに融合するという規則があった。 鳴海(なるみ): 鳴 (nari) + 海 (umi) → nariumi → narumi 荒磯(ありそ): 荒 (ara) + 磯 (
近年、カタカナ語が氾濫(はんらん)している。以前は日本語のしなやかな吸収力の現れだと考えてあまり気にしなかったが、最近は過剰な外来語が日本人に悪影響を与えていると思うようになった。その悪影響とは、思考力の鈍化である。 日本語は和語と漢語を持ち、両者が組み合わさって豊かな語彙を提供する。和語が日常語で漢語が高級語という違いは誰でも気付くが、もう一つ重要な違いは漢語はほとんどが名詞だということだ。ごく一部の漢語は動詞になっているが(「論じる」、「講じる」、「牛耳る」など)、その他は基本的に名詞で、「する」が付いて動詞になったり「な」が付いていわゆる形容動詞になったりするに過ぎない。後置詞(助詞)は当然として、通常の動詞、形容詞、指示詞などは全て和語しか存在しない。 漢字は数が多く、漢語は通常二つの漢字で構成されるため、漢語の種類は非常に多いが、漢字には意味があるので記憶するのはそれほど困難では
(5 番目の半 = 4半) 注: 1 番目の半 = 半 (0.5) 2 番目の半 = 1半 (1.5) 3 番目の半 = 2半 (2.5) ... Indo-European (425) Albanian (4) Armenian (2) Baltic (2) Celtic (7) Germanic (37) East (1) North (10) East Scandinavian (5) DANISH JUTISH SWEDISH TRAVELLER DANISH TRAVELLER SWEDISH Transitional Scandinavian (1) West Scandinavian (4) West (26) Greek (6) Indo-Iranian (302) Italic (47) Slavic (18) 目次に戻る Copyright(C) TAKASUGI Sh
日本語の数体系は中国語から輸入されたもので、10 が「十」、11 が「十一」というように完全に十進法で合理的だが、物を数える際には適切な助数詞を用いる必要があり、習得が難しいと言われる。例えば人間は「人(にん)」で数えるが、普通の動物は「匹(ひき)」で数えるし、物は普通「個」で数える。 助数詞は日本語に特徴的なものだと思う人がいるかもしれないが、世界的に見ればありふれた存在である。一般に言語が名詞を分類する方法には二種類あり、東アジアとアメリカの言語の多くは類別詞で名詞を切り分ける。類別詞と名詞のつながりは緩やかで、一つの名詞に複数の類別詞を使えることも少なくない。日本語のように必ず数と結びつく類別詞を助数詞という。例えば中国語では、類別詞「個(个)(ge)」は「一個人」(一人の人)だけでなく「那個人」(あの人)にも使われるので助数詞とは言わない。類別詞は、例えば「一人の師」と「一編の詩」
うなぎ文というのがある。甲と乙の二人が丼物屋に入ったとしよう。 甲: 天丼、親子丼、うな丼、色々あるな。僕は天丼にするよ。 乙: 僕はうなぎだ。 乙の文がうなぎ文だ。乙は自分が人間ではなくうなぎだと告白したわけではない。うな丼に決めたと言っただけだ。しかし表面上は、自分がうなぎだと言っているように見える。ヨーロッパの言語には見られない文なので、かつては日本語の非論理性の象徴だと言われたこともあった。何も「うなぎ文」と名付けなくても良いのにと思うが、最初にうなぎ文を取り上げた金田一晴彦の例文が「僕はうなぎだ」で、それを深く研究した奥津敬一郎が「うなぎ文」と名付けたのだから仕方がない。命名権は常に第一人者にあるのだ。 うなぎ文は述語を省略したものと考えられる。 甲: 僕は天丼にするよ。 乙: 僕はうなぎだ。(← 僕はうなぎにする。) これは日本語話者には当然の解釈で、わざわざ説明するまでもない
ある日本語随筆の英訳本の惹句(じゃっく)に「あなたの英語力アップにぴったり」とあった。別のところでは「英検チャレンジで英語力アップ」と書いてあるのを見かけた。内容がどうあれ、「英語力アップ」と書く人から英語を学びたいとは思わない。 最近やたらと「アップ」、「ダウン」という言葉が使われている。しかし英語の up と down は副詞である。名詞でもないし、動詞でもない。英語の speed up, speed down を「スピード・アップ」、「スピード・ダウン」として受け入れ、これを「スピードをアップする」、「スピードをダウンする」と解釈したのが始まりだろうが、単純に間違っている。speed が動詞で up と down は副詞なのだから、日本語式に読むなら「アップにスピードする」、「ダウンにスピードする」である。つまり「上に (up) 加速する (speed)」、「下に (down) 加速
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100 Indo-European (425) Albanian (4) Armenian (2) Baltic (2) Celtic (7) Germanic (37) East (1) North (10) West (26) Continental (20) High (15) BAVARIAN CIMBRIAN FRANKISH GERMAN, COLONIA TOVAR GERMAN, HUTTERITE GERMAN, PENNSYLVANIA GERMAN, STANDARD LUXEMBOURGEOIS MAINFRÄNKISCH MÓCHENO SCHWYZERDÜTSCH SWABIAN WALSER YENICHE YIDDISH Low (5) North Sea (6) Greek (6) Indo-Iranian (302) Italic (47) Slavic
こうせう なお、この表中の語が全て奈良時代から使われていたわけではない。奈良時代ならそう発音されただろう、という表である。 中国語には声調と呼ばれる発音の違いがあり、例えば現代中国語で ma という発音は、高音なら「媽」(お母さん)、上昇音なら「麻」、低音なら「馬」、下降音なら「罵」を表す。日本人が漢字を輸入した時これらの声調は全て失われたので、中国人が区別していた発音を区別できなくなった。それでもなお、現在「こうしょう」と発音される語に、「かうしゃう」、「かふしゃう」、「かうしょう」、「かうせう」、「かうせふ」、「くゎうしゃう」、「くゎうしょう」、「こうしゃう」、「こうしょう」、「こうせう」の 10 個の発音があった。平安時代に入り、語中のハ行がワ行に転じた。これにより、「かふ」が「かう」に、「せふ」が「せう」に合流した。次に室町時代になると「おう」が「おー」に、「えう」が「よー」に転じ
IPA 非対応版 言語の発音の基本となる部品を音素という。音素は実際の音(おん)の元になるが、同じ音素が前後の音素や方言、話者などによって異なる音になることがあるため一対一対応はしない。同じ音素の異なる音を異音という。例えば日本語の「シント(信徒)」の「ン」と「シンポ(進歩)」の「ン」は発音が異なる。ヘボン式ローマ字で書けば分かるように、同じ鼻音(びおん)でも前者は歯茎音(はぐきおん)の [n] で、後者は両唇音(りょうしんおん)の [m] だ。しかし日本語ではどちらも同じ音素であり、扱いは同じである。なお、音素は / / で、音は [ ] で囲む習慣になっている。日本語は他の言語と比べて音素が少ないため、発音が簡単だが、同音異義語が多くなる欠点がある。 音と音素の関係は、形態と形態素の関係と似ている。単語の基本となる部品を形態素という。例えば「群雲(むらくも)」の「くも」と「雨雲(あまぐ
このように ri 主義は合理的な解決法だが、エスペラント語は人工言語であり文法規範の力が強いため、一部の人々から新しい習慣を始めて徐々に広めるという戦術が使いづらい。ri 主義の帰趨(きすう)はまだ不透明である。 日本語に戻ろう。日本語は女性差別的であると外国人からよく指摘される。例えば文末の「わ」や「ぜ」、一人称の「あたし」や「俺」、「僕」などに女と男の差が表れている。だが実は日本語の男女差は語彙と用語法だけに表れており、文法自体は中立なのである。女性が「俺」を使っても社会的におかしいと思う人がいるだけで、文法的には正しい。つまり女性が「俺」を使った場合、自分を示しているのは明らかであり、言語能力が疑われることはない。一方、ヨーロッパ語のほとんどは名詞・形容詞・冠詞に男性女性の区別があり、男性形が標準になっていることが多い。それがない英語でも上記の man に見られるように男性中心主義が
漢字は優れた表記体系だ。漢字は表意性が高いため、脳内で意味に変換されるのが速い。一方、アルファベット等の表音文字はまず音声に変換され、それから意味に変換される。従って漢字のほうが速く読め、また失読症(字が読めなくなる脳障害)に強いことが分かっている。コンピュータの登場で手書きの必要性が減り、また多くの情報を素早く取り込む必要がある現代はまさに漢字に有利である。 だが漢字は三千年以上の歴史を持つため、現代社会には適さない価値観を含んでいることがある。中でも「女」を含む漢字は女性蔑視の考えに基づくものがあり、今後も漢字を使用していくためには我々現代人はこれらの差別的な漢字を意識的に改革していく必要がある。漢字を古代の遺物として固定化するならいつかは放棄されてしまう。常に新しい伝統こそ素晴らしいのだ。 ただし単語の言い換えより漢字の書き換えのほうがはるかに難しい。規格の制限のため、コンピュータで
■ 英語では /i/ と /ɪ/ は一つにならないため、"seeing" は /si/ と /ɪŋ/ の 2 音節からなる。 人間が音素ではなく音節を処理単位としていることは実験で明らかにされている。人間の長期記憶は無制限だが、短期記憶には限界があり、一度に 6 ~ 8 個の情報しか記憶できない。この限界を魔法の数 7 という。それ以上記憶するには、反復学習して長期記憶に移すしかない。電話の市内番号は最大 8 桁なので短期記憶で対応できるが、それに数桁の見慣れない市外番号が加わると短期記憶の限界を超えるため、メモを見ないで電話するのは難しい。 魔法の数は記憶の種類によって分かれている。人間が言葉を聞くとき、音を処理する部分と意味を処理する部分が同時に働く。それに応じて、音のための短期記憶と意味のための短期記憶がある。そして人間は 7 個の音素ではなく 7 個の音節まで短期記憶できることが分
100 * 20 は複数形(発音は同じ) Indo-European (425) Albanian (4) Armenian (2) Baltic (2) Celtic (7) Germanic (37) Greek (6) Indo-Iranian (302) Italic (47) Latino-Faliscan (1) Romance (46) Eastern (4) Italo-Western (37) Italo-Romance (9) Western (28) Gallo-Romance (9) Ligurian (1) Lombard (1) North (4) FRANCO-PROVENÇAL FRENCH, CAJUN FRENCH ZARPHATIC Piemontese (1) Rheto-Romance (2) Ibero-Romance (19) Southern
クイズなどで漢字の部首を問うのを見かけることがある。例えば「聞」の部首は何か、という問いがそうだ。求められる答えは「耳」であり、「間」や「開」に含まれる「門(もんがまえ)」ではない。確かに聞くのは耳を使うので単純に納得してしまいそうだが、実はこの問いはあまり意味がない。 「聞」の部首を問う人の胸中にあるのは康煕字典(こうきじてん)である。清の康煕帝が編纂させたこの大部の字書は長らく漢字文化圏の標準として使われ、その後の字書に大きな影響を与えた。康煕字典では「聞」の部首は「耳」である。しかし現代の全ての字書が康煕字典の分類を踏襲しているわけではない。見たまま「門」を「聞」の部首にする字書もある。部首とはそもそも漢字を分類する便法だから、意味を重視しても良いし、見た目を重視しても良い。編纂者が決めることだ。そのため字書を指定しないで「聞」の部首を問うのは意味がない。かといって康煕字典での部首は
100 * 異なる語形 † 異なる単語 # 音韻規則により最後の母音が取れる Indo-European (425) Albanian (4) Armenian (2) Baltic (2) Celtic (7) Germanic (37) Greek (6) Indo-Iranian (302) Italic (47) Latino-Faliscan (1) Romance (46) Eastern (4) Italo-Western (37) Italo-Romance (9) DALMATIAN EMILIANO-ROMAGNOLO FRIULIAN ISTRIOT ITALIAN JUDEO-ITALIAN NEAPOLITAN-CALABRESE SICILIAN VENETIAN Western (28) Southern (5) Slavic (18) 目次に戻る Copyr
1000 † 複数形 Indo-European (425) Albanian (4) Armenian (2) Baltic (2) Celtic (7) Germanic (37) Greek (6) Indo-Iranian (302) Italic (47) Latino-Faliscan (1) Romance (46) Eastern (4) Italo-Western (37) Italo-Romance (9) Western (28) Gallo-Romance (9) Ibero-Romance (19) North (18) Central (8) ARAGONESE ASTURIAN CALÓ EXTREMADURAN LADINO MIRANDESA SPANISH, LORETO-UCAYALI SPANISH Eastern (7) Western (3) S
digitus minimus (小指) 指の名前を調べるためウェブ上を渉猟していたら、驚くべき論文に出会った。ラースロー・マジャル氏の論文、Digitus Medicinalis - The Etymology of the Name である。その中で、ラテン語で第四指を表す語が 3 個挙げられている。digitus medio proximus (中の隣の指)、 digitus annularis (指輪の指)、そして digitus medicinalis (医者の指) である。最後のものは日本語の「薬師指」と瓜二つだ。まさか似た名前が遠くローマ帝国にあるとは思わなかった。氏によれば、かつて第四指を魔法の指と見なす考えが世界中にあり、次に示すように第四指の名にこの考えがはっきり現れているという。 第四指の名を呼ばない。「ゲド戦記」や「千と千尋の神隠し」にも描かれているように、魔法の世
(2* × 10† + 1) × 100 4 桁の数を上下 2 桁ずつに分け、hundred でつなぐことができる。特に 1100 から 1999 までの数は一般にそう読む。ただし 1000 の倍数には使えない。例えば 2000 は常に two thousand で、twenty hundred とは言わない。 1976 は次のように読む。
テンプル騎士団(The Knights Templar) その1 著者:John H. Crowe, III 日本語翻訳:TRAM この記事は、実世界における本物の秘密結社や秘密組織について扱うシリーズ記事の第一弾です。彼らの歴史を徹底的に調査することで組織に光をあて、そしてその組織が何ゆえ存在し、何を行ってきたのかを明らかにすることが本記事の主眼です。本記事で扱うテンプル騎士団を含めたこういった集団組織は、「クトゥルフの呼び声」世界に登場する組織のモデルとすることができます。キャンペーンに真実味を加えるために秘密結社を作りむ上でも、本記事は有用だとそう思われる読者もいることでしょう。 イントロダクション 第一回十字軍の余波により、キリスト教ヨーロッパ社会には新しい概念――武装修道会(Military Order)――が導入された。3つの武装修道会が12世紀に現われ、
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ホームページアクセス向上委員会の「アクセス向上の100の方法」へようこそ。アクセス向上委員会ではホームページへの訪問者の増やし方やインターネットマーケティングについて研究しています。もし委員会活動(どなたでも無料で参加頂けます)に関心のあるかたはメインページをご覧ください。毎週更新のニュースレターもよろしくお願いします。 第1章 アクセス数を増加させる方法 ホームページはまずは多くの訪問者に見てもらうことが必要です。アクセス数の増加方法を、より多くの人に告知し、訪問者には良い印象を持ってもらい、再訪問を促すという3つのプロセスから考えてみたいと思います。 第2章 アクセスの質的向上とマーケティング アクセス数がある程度増加したなら、次は、情報を届けたい人に届け、その結果、期待する行動をとらせるには、どのような活動が必要かを考えてみます。 第3章 目的別戦略の概説 ホームページには
移転しました。 新しいURLはhttp://takepod.accela.jpです。 お手数ですが、ブックマークの変更等、よろしくお願いします。
ユニコード非対応版 人の関心と語彙には関係がある。異なる言語を話す人は異なる考えを持つというサピア・ウォーフの仮説は批判されることが多いが、逆に、異なる考えがある時に異なる語彙を持つのは不思議ではない。興味があり細かく分類したい物に対して多くの語彙を準備するのは当然だろう。 日本文化は家族や血縁を大切にすると言われる。例えば今でも就職や政治、芸能関係で身内びいきが見られるし、先祖代々同じ墓に入るのも珍しくない。だが本当に日本人は血縁に強い関心を持ってきたのだろうか。もしそうなら日本語には親族名称、すなわち血縁や結婚による人間関係を表す単語が豊富にあるはずだ。 では日本語の親族名称を見てみよう。以下は日本語の血族名称である。 世代直系傍系
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