報道によると、道猟友会は年内に開く理事会で審議した上で、全71支部に対し、市町村からの要請に応じないよう通知することを検討している。警察や市町村にクマ駆除の体制はなく、猟友会は民間組織ながら駆除を一手に担ってきた。各支部が通知に応じるかはそれぞれの判断に委ねるが、北海道新聞は「各地で駆除体制が維持できなくなる可能性がある」と指摘した。 道猟友会は一連の報道に対し「従来、駆除要請には誠実に対処しており、現時点でその方針に変わりがない」と会長名のコメントを発表した。改めて取材を申し込んだが応対した職員は「コメント以上は何も言えない」の一点張り。道庁ヒグマ対策室にも聞いたが、「拒否が決まったわけではなく、どのような通知を出すかも含めて検討中と聞いた。ただ多くの支部ではこれまで通り駆除に応じる見通しのようだ」と述べた。