東京出入国在留管理局(東京入管)に3カ月にわたって収容されたブラジル国籍のミサキ(20)=仮名=が、2024年11月8日に強制送還された。支援者に託した日記には、厳しい収容所生活に追い詰められていく様子がつづられていた。日本への好感を打ち砕いた入管行政は、これで良かったのだろうか。(池尾伸一) ブラジルの施設で孤児として育ったミサキは、日系人夫婦の養子になり、12歳だった2016年に一家で来日。在留資格は「留学」で、高校を卒業したものの、夫婦には実子がいるため疎遠になり、専門学校在学中にうつ病も発症。学校の出席日数が足りずに退学となり、在留資格を失い2024年8月に東京入管に収容され、11月8日に強制送還された。