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衆院選
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今は昔し十八世紀の中頃英国に「ローレンス、スターン」といふ坊主住めり、最も坊主らしからざる人物にて、最も坊主らしからぬ小説を著はし、其小説の御蔭にて、百五十年後の今日に至るまで、文壇の一隅に余命を保ち、文学史の出る毎に一頁又は半頁の労力を著者に与へたるは、作家「スターン」の為に祝すべく、僧「スターン」の為に悲しむべきの運命なり、 さはれ「スターン」を「セルバンテス」に比して、世界の二大諧謔家なりと云へるは「カーライル」なり、二年の歳月を挙げて其書を座右に欠かざりしものは「レッシング」なり、渠(かれ)の機智と洞察とは無尽蔵なりといへるは「ギヨーテ」なり、生母の窮を顧みずして驢馬の死屍に泣きしは「バイロン」の謗(そし)れるが如く、滑稽にして諧謔ならざるは「サッカレー」の難ぜしが如く、「バートン」「ラベレイ」を剽窃する事世の批評家の認識するが如きにせよ、兎に角四十六歳の頽齢(たいれい)を以て始め
[ロビンソン・クルーソー] [ガリヴァ旅行記] [トリストラム・シャンディ] [フランケンシュタイン] [自負と偏見] 放送大学岐阜学習センター 平成17年度2学期 面接授業 内田勝(岐阜大学地域科学部) 翻訳で読む18世紀イギリス小説 第1部 (2005年12月10日 10:00-12:15) デフォーの『ロビンソン・クルーソー』 引用文中の「……」は省略箇所、[ ]内は原文のルビ、【 】内は私の補足です。 ============================================================================== 【まずは「ロビンソン・クルーソーの住居跡」を発見した日本人探検家のブログ(日記形式のホームページ)から】 [1]イギリスの小説家ダニエル・デフォーによる世界文学の名作、『ロビンソン漂流記』はたった一人で無人島に漂流したロビンソ
[ロビンソン・クルーソー] [ガリヴァ旅行記] [トリストラム・シャンディ] [フランケンシュタイン] [自負と偏見] 放送大学岐阜学習センター 平成17年度2学期 面接授業 内田勝(岐阜大学地域科学部) 翻訳で読む18世紀イギリス小説 第4部 (2005年12月11日 10:00-12:15) シェリーの『フランケンシュタイン』 引用文中の「…」は省略箇所、[ ]内は原文のルビ、【 】内は私の補足です。 ============================================================================== [1]メアリー・シェリー(1797-1851)の小説『フランケンシュタイン』(1818)の主人公、ヴィクター・フランケンシュタインは、子供を産みたいという欲望にとりつかれた男です。文芸批評家のバーバラ・ジョンソンが言うように、「フ
[第1回(文化研究)] [第2回(他者)] [第3回(書物)] [第4回(カルチュラル・スタディーズ)] 2001年度前期 現代の文化研究 第1回(担当:内田勝[岐阜大学地域科学部]) 引用資料(2001.4.16) 文中の「……」は省略箇所、【 】内は私の補足である。 ====================================================== 第1回:文化を研究するとは、たとえばどういうことか ====================================================== 【文化(culture)という言葉には、大きく分けて二つの意味があります。】 【第一の意味:優れた(と思われている)芸術や学問、またはそれらが醸し出すなんだか上質な雰囲気】 【「文化の日」や「文化祭」あるいは「カルチャー・スクール」といった言葉では、こっち
英語2(旧「英語A1」):外部リンク 2023年11月28日 内田勝(岐阜大学地域科学部教授) 英語学習に役立つ無料サイトへのリンク集です。本来は岐阜大学・名古屋大学のeラーニングシステム「TACT」上にある私の授業「英語2」(旧「英語A1」)のサイトに載せてあるものですが、そのサイトは受講者しか見ることができず、前期の授業が終わると誰も見ることができなくなってしまうので、私の個人サイト内のページ 英語2:外部リンク にも同じ内容を置いておきます。 【使用上の注意】 ・以下のリンクには学外の企業や団体が提供しているサイトが含まれていますが、それらのサイトにリンクを張ったのは、それぞれのサイトが無償で提供している文章や音声が、この授業あるいは英語学習に関して有益であると思われるからです。決してそれぞれの企業やそれらが販売する商品を宣伝するものではありません。外部サイトの情報および利用に起因し
[ロビンソン・クルーソー] [ガリヴァ旅行記] [トリストラム・シャンディ] [フランケンシュタイン] [自負と偏見] 放送大学岐阜学習センター 平成17年度2学期 面接授業 内田勝(岐阜大学地域科学部) 翻訳で読む18世紀イギリス小説 第2部 (2005年12月10日 13:05-15:20) スウィフトの『ガリヴァ旅行記』 引用文中の「……」は省略箇所、[ ]内は原文のルビ、【 】内は私の補足です。 ============================================================================== [1]……『ロビンソン・クルーソー』出版から十年もたたないうちに、……その物語の託宣に反抗し茶化すような本〔『ガリヴァー旅行記』〕が現れている……。スウィフトの如き文人は、デフォーの物語ならびにそのイデオロギーに対する強い嫌悪を自覚
[ロビンソン・クルーソー] [ガリヴァ旅行記] [トリストラム・シャンディ] [フランケンシュタイン] [自負と偏見] 放送大学岐阜学習センター 平成17年度2学期 面接授業 内田勝(岐阜大学地域科学部) 翻訳で読む18世紀イギリス小説 第3部 (2005年12月10日 15:40-17:55) スターンの『トリストラム・シャンディ』 引用文中の「……」は省略箇所、[ ]内は原文のルビ、【 】内は私の補足です。 ============================================================================== [1]【『トリストラム・シャンディ』は】全編ギャグ、ギャグ、ギャグ。今でもあらかたのギャグ作家なんて大したことないと思わせちゃう。なにしろ上、中、下巻の中あたりにならないと主人公が出てこない(笑)。急にページが真っ黒になった
[第1回(文化研究)] [第2回(他者)] [第3回(書物)] [第4回(カルチュラル・スタディーズ)] 2001年度前期 現代の文化研究 第4回(担当:内田勝[岐阜大学地域科学部]) 引用資料(2001.5.14) 文中の「……」は省略箇所、【 】内は私の補足である。 ========================================================================== 第4回:文化研究の現在——カルチュラル・スタディーズについて ========================================================================== [1]できることなら……【カルチュラル・スタディーズを学ぼうとする】本書の読者にこう語りたい。「カルチュラル・スタディーズの原書は大学図書館にも、アマゾン・コムにもあ
初出:『岐阜大学地域科学部研究報告』第1号(1997)pp. 201-16. この論文のPDF版はこちら(岐阜大学機関リポジトリ)。 『トリストラム・シャンディ』はハイパーテキスト小説か 内田勝 岐阜大学地域科学部地域文化講座 (1997年1月6日原稿提出) Is Tristram Shandy a Hypertext Novel? Masaru UCHIDA 序 もちろん答えはノーである。18世紀のイングランドで、英国国教会牧師ローレンス・スターン(Laurence Sterne)によって書かれた滑稽小説『紳士トリストラム・シャンディの生涯と意見』(The Life and Opinions of Tristram Shandy, Gent., 1759-67)が、テキストの電子化とコンピュータのディスプレイ装置上での鑑賞を前提とするハイパーテキスト小説であるはずはない。しかしこの作品は
このページの管理責任者は内田勝(岐阜大学地域科学部教授)です。 最終更新日:2019年8月27日 English version is here. 日本の英文学研究者たちによるスターン論集、坂本武編『ローレンス・スターンの世界』(開文社出版)、2018年5月刊行! ブログ記事にも目次を載せておきます。 『トリストラム・シャンディ』英文原書の代表的な教科書版、Tristram Shandy (A Norton Critical Edition) の数十年ぶりの改訂版が2019年に刊行されました。詳しくはブログ記事を見てください。 岩波文庫版『トリストラム・シャンディ』(全3巻)は、2019年8月の時点で紙版は品切れですが、電子書籍版(2012年刊行)が入手可能です。たとえば上巻のキンドル版はこちら。 ローレンス・スターンの基礎知識 「トリストラム・シャンディ」および 「ローレンス・スターン」
[映画の最初のシーンに飛ぶ][『電脳空間のローレンス・スターン』に戻る] 映画 "A Cock and Bull Story"(2005年)の概要 2006年9月12日 内田勝 (2007年4月11日、テレビ放映の情報を追加) 現代イギリス映画を代表する監督の一人、マイケル・ウィンターボトムが、十八世紀イギリスの作家ローレンス・スターンの小説『トリストラム・シャンディ』を映画化した "A Cock and Bull Story"(2005年)の紹介ページです。予告編はここ(Apple)やここ(The Internet Movie Database)にあります。 この映画、イギリス本国ではおおむね好評で、すでにDVD化もされていますが(リンクは Amazon.co.uk につながります)、残念なことに日本では劇場未公開です。(ただし2007年4月に洋画★シネフィル・イマジカで、『トリストラム
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