9日の夜に四国で発生した大規模な停電は、電力の需要と供給のバランスが大きく崩れたことで発生したとみられていて、電力システムに詳しい専門家は、過去にも地震をきっかけに同じ仕組みの停電が起きているとして、備えを呼びかけています。 四国では9日の夜、最大36万5300戸が停電する大規模な停電が発生し、空港の誘導灯が消えたり信号機が点灯しなくなったりするなど大きな影響が出ました。 四国電力送配電によりますと、四国と本州を結ぶ送電線は、香川と岡山を結ぶ「本四連系線」と、徳島と和歌山を結ぶ「阿南紀北直流幹線」の2つのルートがあるということです。 このうち「本四連系線」が9日の午後2時すぎに事故で停止したため、本州とつながっているのは「阿南紀北直流幹線」だけの状態になっていたということです。 そして停止中だった「本四連系線」を復旧させようとしたところ、何らかの原因で四国から本州に流れる電力が急増して四国