【カラカス=菅原啓】南米ベネズエラの国会(1院制165議席)議員選挙は、米国言いなりの政治を拒否し、国民生活向上に力点を置いた変革の事業を進めてきたチャベス政権の評価をめぐり、与野党の激しい宣伝・組織戦が続く中、26日の投票日を迎えます。 1999年に発足したチャベス政権は、豊富な石油収入を医療、教育、食料供給など国民生活改善のために活用し、地域住民の自治や参加を重視した社会開発プログラムを全国で展開。貧困人口を大幅に低下させるなど多くの成果を挙げてきました。 政権与党のベネズエラ統一社会主義党(PSUV)は、この変革を、「社会主義祖国の建設」と名づけ、フロレス国会議長は「選挙勝利によって革命の成果を守るだけでなく、革命を深化させよう」と訴えています。 チャベス政権の改革で既得権益を脅かされる富裕層や企業家などが中心となった野党勢力は、2005年の前回選挙をボイコットしましたが、今回は三十