東南アジア諸国連合(ASEAN)と中国が3、4の両日、北京で高官協議を開き、南シナ海行動規範(COC)を早期に策定すると改めて確認しました。南シナ海での岩礁埋め立てをめぐる対立が激しさを増し、依然として緊張が緩和しない一方、安定化を目指す地道な協議が続いています。(面川誠) 共同議長を務めた中国の劉振民外務次官とタイのノパドン外務次官補は4日の共同会見で、南シナ海行動宣言(DOC)を全面的、実効的に履行すべきだとそれぞれ強調。劉氏は、海洋協力のための海上捜索救助ホットラインや、偶発的な軍事衝突の回避を目的とする各国外務高官間のホットラインを早期に設置することで合意したと述べました。 ノパドン氏は「COC策定は各国間の相互信頼を強化し、偶発的な事件を回避することが目的で、2国間の紛争を解決するものではない」と指摘。COCを締結すれば、領有権争いが未解決のままでも、南シナ海の平和と安定は図れる
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