安倍・自公政権は15日の衆院安保法制特別委員会で戦争法案を強行採決し、海外で戦争する国づくりへ暴走しています。「戦前の軍事費はどのように増えていったのですか」(埼玉県・男性)との質問が寄せられていますので、その経緯を振り返ってみます。 軍拡が戦争への道促す 1955年に大蔵省が編集した『昭和財政史4巻 臨時軍事費』に戦前の軍事費の推移が記録されています。 同書によると、1880年代から太平洋戦争終結まで、日本の国家予算に占める「直接軍事費」の割合は「低い時でも三割に近く、高い時には九割に近い比重」に達していました。 契機は日清戦争 直接軍事費とは、陸海軍省費、臨時軍事費、徴兵費の合計です。一般会計の他の費目に隠された戦費は含まれていません。 軍事支出の歴史には「三つの山」があったと、同書は指摘します。日清戦争、日露戦争、太平洋戦争です。 国家予算に占める軍事費の割合は、日清戦争の時期(18